英語は本当に必要なのかもう一度考えて、上達への道筋を考える

takto, 2019 April 27

Category: 英語学習ガイド

英語を勉強する理由はさまざまでしょうが、多くの人たちが思うように上達させられていないように思います。実際英語を上達させるのはすごく難しいです。成長するのに時間がかかるし、途中でやめたくなることも多いです。以下のような悩みは多くの人が感じることだと思います。

* 「英語の勉強を始めたけどなかなか上達しない」
* 「勉強するのがつらくて苦しい」
* 「自分の英語が上達してるのかよくわからない」
* 「時間とお金を無駄にしてる気がする」

記事の内容

英語に限らず、なぜ勉強するのかがふわふわしすぎているとモチベーションを維持するのが難しくなってしまいます。モチベーションを生みだす方法として、英語がいかに人生の目標ややりたいことに必要なのかもう一度考えてみるすることをおすすめします。

これは僕が実際に考えて、英語学習の根幹を支えることになった考え方を元にしています。英語のみではなく自分の人生に英語を紐づけていくようなスタンスです。

英語が本当に必要?

英語を上達させる目的は何か?どうすれば達成できるか?

人生を計画的に過ごすのと同じように、英語学習も計画的にやるべきだとおもいます。

* 最終的な目標を見つける
* 自分の今の立ち位置を客観的に理解する
* 最終目標を達成するための中間目標をいくつか決める
* 中間目標を達成するための具体的な行動を決める
* 計画した行動を実行する

端的にいうとこんな感じになります。それぞれ個別にみていきましょう。

最終的な目標を見つける

最終的に自分が何をしたいのか、もしくはどういった自分になりたいかというイメージはとても重要です。最終目標は必ず自分が本当にやりたいこと、達成したいと思うことにしましょう。そう簡単に見つかるものでもないので、答えが出るまで自分自身に聞き続けていく根気が必要になります。この時点では、自分には無理だろう・・・などと考えずに自分の隠れた本心を見つけ出すことが大切です。

TOEICで900点取る、といったような目標は最終目標にすべきではないと思っています。なぜならそれで幸せにはなれないからです。もしそういった目標が浮かんだら、その先に何かイメージもしくは言語化できていない理想や欲求があるはずです。例えば外資系の企業に転職したい、だとか世界一周旅行がしたい、といったっものです。

働きながらいろいろな国に移り住んで、自分に合う場所を見つけたい。これは僕の最終目標でした。この気持ちが生まれるまで毎日自問自答し続け、一年近くかかって自分のしたいことがわかりました。

最終的な目標がないと英語の勉強も続きにくくなってしまいます。英語なんて本当は必要ないんじゃないかというような気持ちが出てきます。僕も学校で英語を勉強しているときは何のために勉強しているのかわからずにやる気を失っていました。

こうなってしまっては英語の勉強を継続することが難しくなります。勉強しない理由ならいくらでもつくることができます。だからこそ、いかに英語を上達させることが自分の将来のためになるかわかっていれば、それがモチベーションにつながっていきます。

最終目標が見つかったとしても、達成できるか不安だったり自信がないかもしれません。その理由は、自分がその目標を達成できる根拠や道筋が見えないからです。そこで重要なのが自分の現在の立ち位置を知り、何をするべきか計画することです。

自分の今の立ち位置を知る

さて、最終目標がみつかったら今現在の自分がどこに位置しているか確認しましょう。

高校生、大学生、社会人など、人生のどのステージにいるのか、時間と予算はどれくらい持っているのか。今の自分の英語力はいかほどなのか、といったことを一度整理しましょう。

僕の場合は大学3年の時に英語の学習計画を始めて、現在地を知るために受けたでTOEIC330点くらいでした。大学院留学に必要な英語力はIELTS6.5でしたので、その時は自分の目標があまりにも遠く思えて不安になったものです。

まずは自分が今現在、最終目標からどれほど遠い位置にいるのか大体の感覚として把握するようにしましょう。最終目標は明確なほうがいいのですが、詳細にしすぎる必要はありません。 人間は考え方や好き嫌いが時間とともに変わるものなので、途中で目標を変えたりしてもいいと思います。そうなったらその都度計画を修正し、行動していけばいいのです。

自分の目標が遠く感じられるでしょうか?自信がなくなったかもしれません。この時点で諦めきれるのでしょうか?本当に自分のやりたいことなら、ここで諦めるのは早すぎると思います。あきらめる前にできることがたくさんあります。諦める前に、どういったステップをふんでいけば目標を達成できそうなのか考えてみましょう。

今の自分の実力は?

書きだして整理してみましょう

最終目標を達成するための中間目標を決める

目標が高ければ高いほど、遠ければ遠いほど自信をなくしてしまいそうになります。そこで段階的な中間目標を立てていくことが重要になってきます。

自分の場合は、海外で英語で働けるようになり、違う国と地域に移住しつつ自分が住みたいと思う場所を見つけたい、という目標でした。当初は全く自信がわかなかったので、どういったステップをふんでいけばいいのか逆算して考えていきました。

  1. とりあえず英語の勉強を始める
  2. 大学の英語関係のクラスを受講する
  3. 英語関係のクラス全てにおいて優をとる
  4. 短期留学体験に参加する
  5. 語学留学する
  6. IELTS 6.5 まで上げ、大学院進学要件を満たす
  7. 就職を意識しながら大学院で英語で専門のスキルを得る
  8. 大学院卒業
  9. 現地での専門職で就職
  10. 3年ほどの職務経験を積む
  11. 専門スキルと英語力で次の国、地域へ移住する
  12. さらに経験とスキルを上げつつ、好きな国、地域へ移住していき、自分に合った場所を見つける

実際はこれよりも多くの中間目標があったのですが、これくらいにまとめておきます。

見てわかるように、1 は目標というよりは行動を始めること自体を目標にしました。このようにすぐにでもできることから始まり段々とハードルが高く、難しくなっていきます。ここで重要なのは以下のポイントです。

* 現在の状況から最終目標まで到達できるように中間目標をつなげていく
* できる限り中間目標を分解し、一つ一つのハードルの差をなるべく小さくする
* 最初のほうの目標は小さく、かつすぐに行動可能ですぐに結果が出るようにする
* 後半のステップは想像するのがムズかしいし、途中で計画を変えることもありえるのでより抽象的にする
* それぞれの目標にある程度の達成期間を設定もしくは意識しておく

人によって中間目標は大きく異なりますが、大切なポイントは変わりません。とにかく今の自分がわかる範囲で計画して、わからない部分はとりあえず必要そうだと思うことを書きだしていきましょう。

ハードルを設ける

中間目標を達成するための具体的な行動を決める

次にそれぞれの中間目標を達成するために必要な具体的な行動を考えていきましょう。

ここでは実行しやすい(金銭的、時間的、精神的に)行動を考えることが重要です。特に早い段階での中間目標は実践しやすい行動にしましょう。

自分の場合は、目標 1 (とりあえず英語の勉強を始める)の達成のために以下の行動を設定しました。

* 今持ってる英語の参考書を整理する
* 足りていないもの(文法、単語の教材など)をそろえる
* 1日に1時間必ず勉強する
* 集中するために、勉強するときは必ず大学の図書館でする

自分なりに考えて実際に行ったものです。これらを実行しながら必要ならば修正しつつ行動していきました。

同じ要領で目標2(大学の英語関係のクラスを受講する)については以下の通りに行動していくようにしました。

* 自分がとれる英語関連クラスをリストアップする
* 英語の上達に役立ちそうなもののみ受講する(純粋な言語学のようなものは避けた)
* 卒業のための単位にならなくても受講する

これも情報を整理したり、クラスを受講するだけなので割と簡単にできた。

長くなるので、ほかの目標については別の記事にまとめようと思います。

このように具体的な行動、それもすぐにできることを設定することが大切になってきます。後半の中間目標は行動を設定するのが難しくなりがちなので、今自分で考えられる程度で設定しておきましょう。後から足したり変更できるのであまり考えすぎずに決めていきましょう。

計画した行動を実行する

すべての中間目標に行動を設定できれば、時々見直しつつあとは行動あるのみです。ここまでくればまず最初に自分がすべきことがわかっているはずです。そしてそれは今すぐに簡単に始められるはずです。

この時点では最終目標を達成できるかまだまだ不安があると思います。それでもまずは目の前の中間目標に集中して取り組みましょう。きちんと短期間で、少なめの労力で達成できる目標なら、きっとうまくいきます。

むしろ最初の目標は簡単すぎて達成感が少ないかもしれません。しかしそのほうがいいと思います。最初の目標が高すぎて達成できずに途中で諦めてしまったら元も子もありません。小さな目標を少しずつ達成し、それを自信にしていきましょう。 目標一つ一つを達成していくにつれて、自分もやればできるんだと自分に自信がついていきます。そして自信がついていくと不安も少なくなっていき、人生が楽しくなっていくはずです。

おわりに

英語を上達させるにあたって、長期的な計画をたてることを話しました。これは100%自分の経験に基づいたもので、計画しておいたおかげでその時自分が何をするべきかがはっきりとさせることができました。さらに一つ一つのステップをこえていけば自分がほしい将来を手に入れられると信じることができました。

記事の要点をまとめると以下のようになります

  • 最終目標を決める(英語を上達させた上で何をしたいのか、他人の意見を気にせず自問自答しましょう)
  • 自分の現在地を把握する(英語能力、金銭的、時間的な資産はいくらあるのかなどを整理しましょう)
  • 中間目標で今の自分を最終目標までつなげる(最初の目標は小さく早く簡単に、論理的に目標をつなげていく、大体でいいので達成期間を決めていきましょう)
  • それぞれの中間目標を達成するための行動を設定する(すぐにできる行動を、将来の行動はわからなくても、考えられる範囲で設定しましょう)
  • 行動を始める(最初の目標は小さく、すぐに行動できるようにする。もしできないならさらに目標を分解するか、ほかのアクションを考えましょう)

道筋が見えればモチベーションがうまれるはず

Arthur’s Seat in Edinburgh

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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