英語は勉強するだけではなく心構えも重要になってくる

takto, 2019 May 25

Category: 英語学習ガイド

どうすれば英語を上達させられるか考えたときにまず浮かぶのは以下のようなことだと思います。

  • どんな参考書を買おうか
  • 語学学校に通うべきか
  • 何を勉強するべきか
  • 一日に何時間勉強すればいいか

このような勉強のしかたを考えるのはたしかに必要です。しかしそれと同じように大切なことがあります。それは英語の勉強をする際の心構えやマインドセットです。

今回の記事では英語学習をはじめるときに変えていくべき心構えや考え方をシェアしたいと思います。

記事の内容

固定観念を取り払う

英語学習の心構え

まずは僕が重要だと信じる英語学習の心構えを以下のようにまとめます。

  • なぜ英語を勉強するのかはっきりさせる
  • 英語はただの道具だということを忘れないようにする
  • 英語の勉強は若いころに始めたほうが良い、とも限らないと思う
  • 発音はあまりにも重要
  • ネイティブには教える能力があるとは限らない
  • いくら勉強や練習をしてもどうせ完璧にはならない
  • 英語脳を作っても日本語はどうせ忘れない
  • 速さよりも正確さに価値を見出そう
  • アメリカ英語とイギリス英語どちらを勉強するべきか?そんな些細なことは気にしなくていい。
  • 英語圏では黙っていると見下されがち

これらをいくつかの記事に分割して解説していきます。

今回の記事では最初の3つのマインドセットについて解説します。

  • なぜ英語を勉強するのかはっきりさせる
  • 英語はただの道具だということを忘れないようにする
  • 英語の勉強は若いころに始めたほうが良い、とも限らないと思う

なぜ英語を勉強するのかはっきりさせる

これは英語の勉強の根幹にかかわることなので最初に持ってきました。

まず目的もなしにただ英語が上手くなりたいといった理由で勉強をするのはお勧めしません。そういった理由で上達できる人もいるのかもしれえませんが、セルフコントロールがものすごくうまい人でなければ勉強していくのがとても辛くなります。もしくは英語が好きでしょうがないという人にも十分な理由かもしれません。

明確な目標もないままに勉強を始めても時間やお金を浪費してしまいます。もしうまく英語ができるようにならなければ、モチベーションが下がってしまうし自信を失ってしまいかねません。ですのでもう一度なぜ英語を勉強するのか考えて、はっきりと納得のいく答えを出しておきましょう。

僕の場合は英語は好きではないけどやりたいことのためには絶対に必要だから、という理由で常に高いモチベーションを保つことができました。海外でエンジニアとして働く、他の国に住んでみたい、いろんな国の人と話してみたい、こういったことが一番しやすいのが英語でした。日本語でも十分にできるのであれば英語は勉強しなかったことでしょう。

この点に関しては別の記事にてもうすこし詳しく書いているので、興味があればぜひ下のリンクの記事を読んでみてください。

英語は本当に必要なのか?

英語はただの道具だということを忘れないようにする

これはよく言われていることだと思いますが、英語はツールであって目的であるべきではないということです。僕の解釈としては、英語を目的にすることは可能ですが、そうすると学習意欲っを維持するのが難しくなると思います。なぜなら英語が思うように伸びなくても「しょうがないや」で納得してしまうからです。

英語という道具を手に入れることを目標にするよりも、その後にあるはずの楽しみや幸福をイメージしたほうが日々の勉強のモチベーションにつながると思います。たとえばTOEICで900点というのは、そのレベルの英語力を手に入れることを目標としていますが、ほんとうにやりたいことはその先にあるはずです。

英語はだけで得られるものはあまりないようにおもいます。英語を使って何かをするときに初めて英語力が価値を発揮します。たとえばさまざまな人とコミュニケーションをとることでその背後にある文化を学ぶ、英語であたらしい情報を得る、英語で働けるようになることで住む場所の選択支が増える、といったようなことです。

他にもたとえば読みたい本が英語でしか出版されていない状況では、英語のおかげで読むことができ、本来の目的である ”その本から知識を得る” ことができるようになります。英語がツールであることを理解して、それを使って何をしたいのか考えるようにしましょう。

英語の勉強は若いころに始めたほうがいい、とも限らない

外国語を勉強するなら若い時に(できれば子供の時から)勉強したほうが良いというのが一般的に考えられています。早い時期に始めたほうが英語が使える(人生の)期間が長くなるという点ではたしかにそうです。しかし僕は大人になってから勉強するのにも有利な点があると思っています。

まず子供の頃から勉強することの利点ですが、以下のような点が挙げられると思います

* 早い時期に勉強することで英語を使える期間が長くなる
* ネイティブと同等の発音を習得しやすい
* 本人は子供の頃に勉強した感覚(記憶)があまりない

子供の頃に英語を習いバイリンガルになるのは素晴らしいことだが、もしその子供が英語を使うことに興味がなかったり、成長してから使う機会がないと無用の長物となってしまう。これは親にも本人にもわかりようがないのである意味博打です。

発音がネイティブと同等のものになる可能性が高いのも利点の一つです。しかし上述の通り結局使わない可能性もあれば、ちゃんとした発音を必要とされない環境(読み書きのみ使う仕事など)に落ち着くかもしれません。この場合大人になってから勉強する人と違い、正しい発音を習得するメリットも少なくなります。

大人になってから勉強する強み

では大人になってから勉強することの強みは何でしょうか?僕の考えでは以下のような利点があると思っています。

* 論理的思考力が備わっているので効率的に学習できる
* 自分で意思決定できる
* 将来の予測がしやすい、ある程度コントロールできる
* 勉強したという自覚が残り自信につながる
* 日本語の能力が中途半端になりにくい
* 英語の勉強で学習したことを日本語に応用できる

僕は子供の頃から英語を使う環境にいなかったのでもしかしたらそういった人にも当てはまるところがあるかもしれません。すくなくともこれらが大人になってから本気で英語を勉強するのも悪くないと思える理由です。

論理的思考力が高い

子供は大人の真似をして言語を習得していきます。その過程ではどういったときにどんな言葉を使うかを直接覚えていくという感覚です。大人の場合はある表現を学んだ時にそれをどういった場面に応用するか考えて学んでいくことができます。

たとえば文法の場合では、 Subject + Verb + Object という構文を習えば、状況に応じてそれぞれの単語を変化させて使用することが容易にできます。単語を例にとると、多くの英単語が ed を付けることにより過去形にすることができるということを学べば、それを他の単語に応用していくといったことがすぐにできるようになります。

これらは単純な例ですが、大人には様々なルールやパターンを理解して応用する論理的な思考能力があります。これはとても強力で、同じ勉強時間をかければ子供よりも速く英語の上達が可能です。自分がどれほど長い時間をかけて日本語を習得していったかを考えれば想像しやすいかもしれません。

自分で決められる

自分で意思決定できるのも大人の強みのひとつです。子供は親の決定に従わないといけないことが多々ありますが、大人は自分の意志で英語を勉強したりどうやってえ勉強するか選ぶことができます。

自分で英語を勉強すると決め、その目的を自分の意志として持つことは学習意欲の原動力となります。

努力して勉強したという自信

子供のころに勉強したことは辛かったこととして記憶に残りにくいです。そもそもそういった苦痛を感じていなかったのか忘れてしまっただけなのかはわかりませんが。

これは一見いいことのように思えますが、僕はデメリットの一つだと思います。英語の勉強が辛くてもそれをやり遂げたときの達成感や、自分もやればできるという自信はなにものにもかえられません。

子供の頃に勉強した(させられた)としてこのような感覚を得られるかは疑問です。その一方で大人になってから勉強し、目標を達成していくにつれて結果としてとても大きな自信を得ることができるはずです。僕は英語の勉強を通じて自分の成長とともに自信がついていきました。少なくてもこのおかげで人生がだいぶ楽しくなったのは確かです。

日本語をしっかりと学んでおける

日本語を習得してから英語を勉強するのは日本語の能力を身につけるという点では有利です。

以前海外で知り合った日本人の中に、幼少期に海外に移り育ったことで英語はネイティブ同等でも日本語は小学生レベル、といった人に会ったことがあります。人によっては両方ネイティブの人もいますが相当勉強したのだと思います。

幼いころから英語漬けで育つとこういったこともおこりえるし、それで日本の大学に通いたいなんてことになったらかなり苦労することになります。

英語の学びを日本語に応用できる

もう一つの利点として、英語で学んだことは日本語に生かせるということにも触れておきたいとおもいます。

たとえば英語のライティングでは文章の構成や構文について学ぶ機会があります。日本語での文章の書き方は習ったことがあるっでしょうか?学校で習っているはずですが多くの人はすっかり忘れていると思います。かくいう僕もそうでしたが。英語と日本語では書き方が違うが共通するテクニックなども多いのです。

英語を学んでいく過程で日本語について考える機会はたくさんあります。ふたつの言語を比較することによって新しい気づきや発見があります。それによって英語と日本語の両方で学びが生まれます。大人になってから英語という言語を学ぶ過程では、国語の基礎を勉強し直すのに通じるところがあると思います。

おわりに

今回の記事はここまでにしたいと思う。英語学習における重要なマインドセットを僕の経験をもとにリストにした。その中でも以下の点について解説した。

  • 英語学習の目的を明確に持つ
  • 英語は道具であり、利用目的を明らかにすることが大事
  • 大人になってから勉強する利点は多い

残りのマインドセットは随時別の記事にしていく。意見、質問などがあればぜひ聞いてみたい。

英語学習の心構え Part 2

英語学習の心構え Part 3

英語学習のための考え方

Movie World (Gold Coast, Australia)

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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