発音練習の方法と役立つ教材を紹介【ただマネるのはNG】

takto, 2020 September 3

Category: 発音の矯正と練習

  • 「ネイティブの真似して発音の練習してるけどうまくならない。」
  • 「いろんな練習教材があるけど、どれを使ったらいいのかわかない。」
  • 「安くて早くて効果的なものは?」

英語の発音がうまくできない・どう練習すればいいのかわからない、といった悩みに答えられるように記事を書いています。この記事では以下の2点について僕の意見も含めて情報を発信していきます。

  • 英語の発音の練習方法がわかる
  • 練習に役立つ教材とその効果的な使い方についてわかる

それでは早速はじめていきましょう。

発音の練習の進め方

まず前提として、闇雲に発音の練習をせずにしっかりと「考えて」行うことで効果が出てきます。具体的に何を考えるのかというと:

  • 「何が」うまくできないのか
  • 「なぜ」うまくできないのか
  • 「何を」「どうすれば」うまくできるようになるのか

なぜこの3つを考えて練習すれば上達するのかと言うと、間違っている部分を的確に修正していくことが上達する仕組みだからです。

スポーツと一緒です。例えば初めてテニスをする場合には以下のプロセスで上達していきます。

効果的な練習:テニスの例
  • ボールを返したらネットにかかった(うまく返球できない、という問題)
  • 「打球が低いからネットにかかった」のが原因(「なぜ」うまく返球できないか)
  • 相手のコートに返すためには「打球を高くする」そしてそのためには「ラケットの角度を変える」ことでできるはず、と考えて練習する(「何を」「どうすれば」うまく返球できるか)

このプロセスで具体的に「何を」「どうするか」という具体的なところまで明らかにできたので、効果的に上達させることができます。

英語の発音もこれと同じです。例えば話し相手に「apple」という単語が通じないという場合には以下のように考えます。

効果的な練習:英単語の発音の例
  • どうも「アクセント」がうまくできていないようだ(「何が」できていないのかの確認)
  • 母音「æ」の発音が間違っているからアクセントが通じてないみたいだ(「なぜ」できていないのかの確認)
  • 「æ」を上手く発音するために「口の形と動き」をもっと「横へ広げてe、縦にあけてaにつながるようにすれば」きれいにできるようになるはず(「何を」「どうすれば」できるようになるか)

ここまでわかれば具体的な方法がわかり、的確に問題点を修正していくことができます。

失敗しないためにも悪い練習方法も紹介すると以下のようなものです。

悪い例
  • 音の近いカタカナ発音で練習する(「なぜ」できないかをよく考えずに放棄している。目指すべき発音がそもそも間違っている。)
  • ネイティブの発音を聞いてマネする(「なぜ」「何を」「どうすれば」がわかりにくい。マネでできるようになるならもうとっくにできてるよ・・・)
  • ネイティブの口の動きを見てマネして発音する(音の真似をするよりはマシだけど「何を」「どうすれば」がまだわかりにくい。NARUTOでいう写輪眼でも持ってないとムリです。)

元々の問題から具体的にどうすればいいかまで考えれば効果的な発音の練習のしかたがわかってきます。「そうはいっても自分じゃよくわからない」という人も多いと思うので、ほとんどの人に当てはまる効果的なやりかたを紹介していきます。

具体的な発音の練習方法

ここでは効果的な発音の練習方法を具体的に解説します。

  • 発音記号を練習する
  • 自分の間違いを修正できる教材を使う
  • 正しい音を実践で練習する

これら3つについて理由とともに詳しく解説していきます。

発音記号を練習する

ほとんどの日本人は発音記号をしっかりと練習することが上達に一番効果的です。

なぜかというと単語や文章の発音がうまくできない原因のもとを辿れば、そもそも「発音記号」ができていないからです。

例えば「athlete」という単語が通じない、という場合にはその単語を構成している発音記号「æ」「θ」「l」「iː」「t」のどれかもしくは全てがうまく発音できていないからです。

いうなれば発音記号が英語の発音における基礎で、その応用が単語や英文です。

もう1つ発音記号から練習するべき理由は、多くの人が子音だけで発音することができないからです。

英語は日本語と根本的に違い、子音だけで音をだすことが求められます(その点、日本語は常に母音と子音がくっついてます)。

例えば英語の「s」を「ス」=「su」と言ってしまうのは子音だけで発音するということがそもそもわかっていない・できない証拠です。

この問題点を修正するためにも発音記号の練習が必要になります。

詳しい勉強のしかた↓の記事にて解説しているので参考にしてみてください。

英語の会話に発音は必要不可欠です。まずは単語で発音の練習をする前に、発音記号を習得してください。単語は複数の発音記号からできているので、発音記号ができていないとただしく発音できません。しかし発音記号をマスターすれば、後々ネイティブのような発音ができるようになります。

自分の間違いを修正できる教材を使う

冒頭で言ったように、具体的に間違っている部分を修正できる教材を使うことが効果的な発音の練習方法になります。

もし「R」の発音がうまくいかないのは舌の位置や形が悪いからだと思ったなら、正しい舌の位置と形がはっきりとわかるような教材を使う必要があります。そしてこの場合に使うべき教材は、例えば正しい舌の位置と形がイラストなどで図示されていて、自分がができているかどうかを比較して学び修正できるものです。

何も考えずにYoutubeや発音の教材を使っても自分の間違いを修正できるとは限りません。たとえば「R」の音の出し方を解説しているYoutubeを見たとしても、口を写すだけで正しい舌の位置と形をはっきりと示してくれていないと的確な修正ができないのであまり上達しないでしょう。

発音の教材なら何でもいいというわけでなく、自分ができていないことを的確に修正できるものを使うことが大切です。

正しい発音を実践で練習する

正しい発音を実践で練習することで、より効果的に上達させることができます。

なぜかというと、人に対して英語で話すことでより真剣に取り組めるからです。

教材を使って自分一人で練習するのもいいのですが、上手くできなくても何の問題もないのでつい発音が中途半端な出来になってしまうかもしれません。多少できなくても「面倒だからいいや。」となってしまう人もいると思います。

しかし実際に人に対して英語を使うことで、いい緊張感をもってしっかりと発音するようになります。もし自分の英語が通じなかったらイヤですからね。

もう1つの理由としては、フィードバックをもらえるからです。

自分でできていると思っていても相手からは聞きとりにくいと思われているかもしれません。そうしたフィードバックをもらってさらに修正していくことでよりきれいな音へと進化させることができます。あくまで「相手にとって聞きとりやすい」英語を目指しましょう

ある程度自分で練習した後は実際に人と話して、さらに学習・修正・練習を重ねていくと効果的です。

発音練習の役に立つもの

ここでは発音の練習に役立つ教材を紹介します。選ぶ基準としては、以下の3つの情報をもとに決めています。

  • 発音記号の解説
  • 「口・舌・歯」といったパーツの使い方のイラストと解説
  • 発音記号単体での音声

逆に以下のようなものはオススメしません

  • いきなり単語や文の練習をさせられるもの
  • 口のパーツの使い方がわかりにくいもの

個人的なオススメ度を「低中高」で付けているので、理由とともに参考にしてもらえればと思います。

本・アプリ「英語のリスニングは発音力で決まる!(UDA式30音練習帳)」(オススメ度:高)

僕が実際に使った本で、使い方を間違えなければかなりオススメの教材です。個人的な良い点と悪い点をまとめます。

良い点:

  • 口のパーツの使い方が前・横から図示されていてわかりやすい
  • 発音記号のみの音声がある

悪い点:

  • 最初の段階で単語での練習が含まれている
  • ちょっと子供っぽいかも
使い方と注意すべき点

まずは単語での発音練習を無視してすべての発音記号のみを勉強し、自分で音を正しく出せるようにします。とくに「口・舌・歯」の位置と形を自然とつくれるようにすることが重要です。

それができてから単語での練習をして、英文へと進んでいけば基礎の発音を崩さずに上達していけえるはずです。とにかく口のパーツの型が崩れないようにしながら段階的に進んでいくことがポイントです。

アプリ版もあり、使ったことがないので調べた情報ですが、口の動きが映像になっているらしいので自分で止める必要がありそうです。少々面倒なので個人的には本がオススメですが、それが気にならないならアプリもいい選択かと思います。

僕が実際に使ったことがあり、口のパーツを正しく使うことができるようになった、というのがこの教材を自信をもってオススメする理由です。発音記号の練習だけで、自分で発音した瞬間にきれいな音になってるのがわかります。音を真似るんじゃなくて「口・舌・歯」の位置と形をマネするようにして進めていきしょう。

「UDA式30音練習帳」は↓のリンクでチェックしてみてください。

Amazoneの本紹介ページ

発音の教科書-日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる(オススメ度:中~高)

「発音の教科書」で練習したわけではないので、サンプルで見れるものだけで判断していますが、「UDA式30音練習」と同じようにイラストと解説の質が良さそうなのでオススメ度は高めです。これについても良い点と悪い点をまとめます。

良い点:

  • 口のパーツの使い方が少なくとも横から図示されていてわかりやすい

悪い点:

  • カタカナがふってあるのでそれに惑わされるかも
  • 最初の段階で単語での練習が含まれている
使い方と注意すべき点

良さげなアドバイスがあるので理解を深めるには良さそうですが、練習用として使うならやはりカタカナをふっている、単語の発音が多い点に注意です。

まずは発音記号を習得しないと単語を発音できないので、その順番を守るようにしないといけません。

1点だけ気になるのが発音記号のみでの音声があるのか確認できなかったので、それがない場合にはあまりお勧めできません。

Amazoneの本紹介ページ

アプリ「発音図鑑」(オススメ度:高)

いろいろなレビューや機能などを見る限り「口のパーツの使い方」と「発音記号のみの音声」があるようなのでいい発音の練習教材になると思います。

僕はこのアプリを使ったわけではないので他のブログ記事を参考にさせてもらいました(参考にしたレビュー記事はこちら)

良い点:

  • 3Dで口のパーツの使い方を図示している
  • 発音記号のみの音を聞ける
  • 複数の発音記号を組み合わせた音を練習できる

悪い点:

公式の紹介ではたいてい良い点しか書いてないのでアプリのレビューから拝借したものをまとめると以下のような問題があるようです。

  • Appleのみで購入が可能
  • バグがある
  • 対応していないイヤホンがある
  • アプリが重い

とはいってもバグなどは修正される可能性もあるので悲観的になる必要はないでしょう。

使い方と注意すべき点

見たところ使いやすそうですが、やはりしっかりと発音記号を単体でできるようになることが最初のステップです。この基本が崩れた状態で単語や文での練習をしても変なクセがついてしまうだけなので、焦らずに進めていくことが大切です。

肝心の発音の教材としての質は高いと思うのでオススメです。Appleユーザーなら一考の価値アリです。

Apple Storeのアプリ紹介ページ

フォニックス(オススメ度:低)

話題になっているようですが僕のオススメ度は低いです。その理由を説明するために良い点と悪い点をまとめます。

良い点:

  • スペルと発音の関係がわかる

悪い点:

  • 発音の仕方「口のパーツの使い方」が明示されてない
  • スペルで音を決めている
  • ふりがなをふっている

ひらがなを発音にあてているので、日本語と英語の音を関連づけてしまう危険があります。

そもそも日本語と英語の音は全くの別物と思っておかないと、日本語の読み方(間違った口のパーツの使い方)で音を出すように練習してしまいます。

さらにスペルで発音を判断してしまうので間違った音のだしかたをするようになります。スペルと発音はある程度のルールがありますが、これは日本語的な考えなので参考にはなりますが、初学者にとって良い方法だとは思いません。

フォニックス公式ページ

Youtube(オススメ度:低)

探せばいいものがあるかもしれませんが、基本的にはオススメしません。

良い点:

  • いろんな教材や動画がある
  • 基本的に無料

悪い点:

  • ちゃんと作られているものが少ない
  • 「口・舌・歯」の使い方がわかりにくい

正直言って動画だとわかりにくいと思います。それぞれの発音記号での口の形が一番重要なので映像が止まっててくれないと確認しずらいです。自分で止めることもできますが面倒なのであんまりいい方法とは思えません。

ただ探せばしっかりと作られた動画があるかもしれないので、無料にこだわるのであれば探してみるのもいいかと思います。

洋楽(オススメ度:高)

「発音記号と単語がうまくできるようになった人にのみ」オススメなのが洋楽です。

良い点:

  • 楽しい
  • 復唱しやすい
  • フレーズを練習できる
  • スピードが速くたくさん練習できるので効率的

悪い点:

  • 複数の単語をうまく発音する(アクセントや音のつながりなど)ができていない状態で使うと逆効果
  • 曲によっては難しすぎて口のパーツの型が崩れる危険がある
  • 歌手によっては変なクセがある
使い方と注意すべき点

発音記号と単語をうまくできるようになった人は、音のつながりの練習のために洋楽を使うと効果的です。ただしペースが遅いもの、歌詞が見れるもの、歌手に変なクセがないものを使うようにしましょう。

個人的にはバラード系がオススメです。歌手でいうとBackstreet BoysやWestlifeなんかが歌いやすいかと思います。

もし曲が速かったり難しい単語が多いなどの理由で、口のパーツの型が崩れてしまうようならもっと簡単な洋楽で練習するようにしましょう。

洋楽を使った発音の練習については↓の記事でより詳しく書いているので興味があれば参考にどうぞ。

洋楽は英語の勉強法にとり入れてほしい教材の1つで、とくに発音とスピーキングで効果を発揮します。この記事では洋楽による勉強がどんな効果があるのか、そして詳しい勉強の手順について解説します。

発音の練習まとめ・次のステップ

この記事では英語の発音練習の基本的な進め方(考え方)と具体的な方法、役に立つ教材とその使い方について解説しました。

重要な点をまとめると以下の通りです。

  • 自分の発音について「何ができない」「なぜできない」「何をどうすればできるようになるか」を常に考える
  • 発音記号の練習で基礎をつくることで、その応用である単語や文を上達させる準備ができる。
  • 教材は「発音記号の音をつくる口・舌・歯の位置と形」「発音記号のみの音声」があるもので「日本語で読み方をつけない」教材がおすすめ

もう1つ大事なことは、アプリとか本などで英語の発音を練習するのと実際に人に対して言うのは全然違うので、ツールばっかり使わないで人と英語で話すことも必要だと思います。

緊張・恥ずかしさといった心理的な問題、単語・文法・会話力といった知識やスキルの問題、どういった人と話すのか(英語を勉強している日本人、日本語が分かるネイティブ、日本に縁のない外国人などなど)といったことにも対応できるようになります。

今回は発音の練習のしかたに注目しましたが、発音を上達させる流れを別の記事にてまとめていますので興味があれば下の記事を参考にしてください。

英語において発音は単語や文法と同じように必須ですが日本の教育では軽視されてきました。この記事では発音が重要である理由と日本人が英語を発音できない理由そして発音を習得するための勉強法を解説します。

発音記号の音を正しく出せるようになるだけで「日本人とは思えないくらい発音がうまい」と言われるようになります(悲しいかな「日本人=発音できない」が一般的な認識です)。練習方法さえ間違えなけれ誰でも意外と簡単に矯正できるので、みんなで日本人の発音力を底上げしていきましょう:)

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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