英文法の参考書に不定詞とか関係副詞とかの専門用語がたくさんでてきます。いちいち覚えてないから「これ何だっけ?」と調べながら勉強している人も多いのではないかと思います。
この記事ではよく使う文法の用語についてなるべくわかりやすい表現で解説したいと思います。目標としては下の2つをクリアできるように意識して書いています。
- 英文法の用語を一覧で見れる・リファレンスとして使える
- 英会話で文法について質問できるようになる
専門的な用語は知らなくても全く問題ありませんが、英語で文法について質問できるというのは強みになります。そのためにも基礎的な用語を勉強しておきましょう。
記事の内容
英文法の用語一覧
英語の文法には専門的な用語がたくさんでてきます。その中でもよく使うものや、知っておくと役に立つものだけを集めて解説していきます。
具体的には以下の4つの文法の要素に分けて一覧で解説していきます。
- 品詞「Parts of Speech」
- 時制「Tense」
- 統語「Syntax」
- 文体のルール「Punctuation」
品詞「Parts of Speech」
英文を構成するパーツが品詞で、「Parts of Speech」という用語で呼ばれています。基本的にこの品詞をつなぎ合わせることで文を完成させます。
下の表に品詞の種類をまとめました。
用語 | Term | 解説と例 |
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名詞 | Noun | 存在する「もの」や「こと」などで主語や目的語として使われる
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動詞 | Verb | 「~する」という行動や「~である」という状態を表す言葉
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形容詞 | Adjective | 名詞に対して「~な」状態という意味をつくる
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副詞 | Adverb | 動詞や形容詞に対して「どのように~する」という意味を与える
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冠詞 | Article | 「a / an / the」のどれかを名詞の前につけることで
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接続詞 | Conjunction | 2つの文節に関係性をつけてつなげる。例えば
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代名詞 | Pronoun | ある人・もの・ことに対して「あれ」や「それ」といった言い換えをするための言葉
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前置詞 | Preposition | 位置関係や方向などを表すための言葉
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助動詞 | Modal verb | 「~する」という動詞を「~することができる」や「~するべきである」というように意味をつける
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これらの用語は基本であり頻繁に出てくるので、覚えておくと便利かと思います。
英会話でも単語について質問したいときなんかにこれらの用語を使うことができます。例えば「What is a noun of “consume”?」と質問すれば「Consumption.」と答えてもらえるでしょう。
時制「Tense」
時制についての用語も知っておくと相手に文法について質問できるようになります。
用語 | Term | 解説と例 |
---|---|---|
現在形 | Present tense | 動詞を原型にすることで習慣的にしていることやこれからすることについて言う
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過去形 | Past tense | 動詞を過去形にすることで過去に起きたことやしたことについて言う
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未来形 | Future tense | 動詞に「will」や「be going to」をつけることで未来にするつもりのことや予定していることについて言う
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進行形 | Continuous form | 動詞を進行形「-ing」にすることで何かをしている最中であることを言う
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完了形 | Perfect form | 「have」を付けて動詞を完了形にすることで「~したことがある」という経験や「~した」という完了について言う
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時制は種類こそ少ないですが、これらの用語を組み合わせることで様々な時制の文法のことを表すことができます。例えば以下のように組み合わせることができます。
- Present continuous(現在進行形)
- Present perfect(現在完了形)
- Past continuous(過去進行形)
これらを知っていると以下のような質問ができるようになります。
統語「Syntax」
文の構成「Syntax」についての用語をここで解説します。
具体的には英文を構成する要素と、それによる機能について下の表にまとめてあります。言語学的にはここに含めるべきでないものもあると思いますが、まとめにくかったのでここで紹介してます。
用語 | Term | 解説と例 |
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主語 | Subject | 文における「~が」や「~は」という主体で、名詞・代名詞・動名詞などがよく使われる
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目的語 | Object | 文における「~を」や「~の」という対象となるもので、主語と同じように名詞・代名詞・動名詞などがよく使われる
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文 | Sentence | 少なくとも主語と動詞を含むことで意味が完結する言葉の集まり。例えば以下のような構文
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肯定文と否定文 | Positive sentence & Negative sentence | 「not」を付けると否定になり、それ以外だと肯定文になる
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条件法と仮定法 | Conditional mood & Subjunctive mood | 「If」や「as long as」などを用いた条件を含む文法が条件法:
「if」文法の時制を1つさらに過去にしたものが仮定法:
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能動態と受動態 | Active voice & Passive voice | 「~する」や「~しない」という主体的な文が能動態: I kicked the ball. 「be + 完了形の動詞」で「~される」「~されない」という受け身の意味にするのが受動態: The ball was kicked by me. |
比較級と最上級 | Comparative & Superlative | 「~よりも~」という何かと何かを比べる比較級と「最も~である」という一番のものについて言うのが最上級Comparative:
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可算と不可算 | Countable & Uncountable | 数えられるもの(個体・事象)と数えられないもの(液体・気体・人の気持ちなど)で、名詞に対して使う
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文体のルール「Punctuation」
Punctuationで調べたら句読点という意味がでてきますが、実際にはそれも含めた「文体のルールや書き方」の用語です。
文の意味には直接の影響はありませんが、読みやすくするためのルールとして定められているものです。
用語 | Term | 解説と例 |
---|---|---|
大文字と小文字 | Upper case (Capital) & Lower case (Small) | 大文字は「文の最初の文字」「固有名詞」に使い、それ以外は基本的に小文字で書く |
単数形と複数形 | Singular & Plural | 名詞に「s」を付けることで複数にすることができるが、複数形の専用の単語がある場合もある |
句点と読点 | Period & Comma | Period「.」は文の終わりに必ずつける。 Comma「,」は息継ぎのためではなく、文法のルールで付ける位置が決まっている。 |
疑問符と感嘆符 | Question mark & Exclamation mark | 疑問文には必ず「?」を最後につける。 感嘆符「!」はインフォーマルなライティングで使う。 |
スペル | Spelling | 単語の綴り |
日本語で言うと「外国語はカタカナで表記する」「句読点は。と、」というようなルールがこのPunctuationにあたりますね。
とくに英語のライティング試験(IELTSやTOEFL)ではこのPunctuationで減点されたりするので地味に重要な文法です。
まとめ
今回は英文法における用語について、日本語と英語での呼び方とそれぞれの解説をまとめました。
英語を使う上ではこういった専門的な用語はほぼ役に立ちませんが、これらを知っていれば英語で文法について質問しやすくなるというメリットがあります。