学校でも勉強したけどもっと本格的にリスニングを上達させたい人へ、闇雲に始めて挫折するのを防げるように学習の順序と無料で始められる教材を紹介したいと思います。
- なにから始めればいいのかわかる
- リスニング上達への道筋が見える
- どの無料教材が良さそうかわかる
この3つを目標に書いていきます:)
記事の内容
リスニング初心者はなにから始めるべきか
リスニング初心者がするべきこととして僕の考えをもとにオススメのステップを書いていきます。
必要な英語力を考える
ある程度の目標がないと英語の勉強は一生終わりません。僕の考えではやりたいことに英語が必要ならそれに十分なレベルプラスアルファを目指す、です。
例えば海外で働きたいならIELTS7.0を目指す。大学留学して学位をとる、ならIELTS6.0か6.5あたりを。ビジネス英語を学ぶのであればTOEIC800点、など自分で目標の目安を決めてしまいましょう。
テストの点は確認しやすいので便利ですが、あくまでも「やりたいことをするための英語」を鍛えていきましょう。その結果テストでもいい点が取れるようになります。
ほぼ全部わかるレベルを見つける
目指すべきレベルが分かったら一旦置いておいて、今の自分がどのくらいの英語を聞き取れるか確かめましょう。これでどういった教材を使うべきかのあたりをつけます。
ここで重要なのは「英語を聞いてそのまま理解できる」、つまり日本語に訳さなくても理解できるレベルを見つけるということです。もちろんネイティブがペラペラしゃべってるものなんてムリなんでもっと簡単な英語学習者向けのものを利用します。
この時点ではまず「自分の実力を知る」そしてとことんレベルを下げれば「英語のままでわかる」ということを体験するのが目的です。
学校ではどんどん先に進んで日本語に訳して理解するのが当たり前になっていますからまずはそのやり方とおさらばする必要があります。
この記事でいくつかの教材(サイト)を紹介しているのでそれらで試してみてください。
英語の音を身につける
英語の音がわからないと知っている単語でも聞き取れないので、発音の勉強をすることがリスニング力UPの近道になります。
初心者となるとおそらく英語の音にまだ慣れていないので、英語を聞いても何て言ったのかがわからないことが多いです。スクリプトを見ると実は知っている単語だったりするんですが、英語の音を認識できていないせいで何を言っているのかさっぱりわからない、ということが起きてしまいます。
まずは自分自身が正しい英語の発音をできるようにすることで、英語の音を認識して聞きとることができるようになります。
訳さずともほぼわかる教材を使う
教材選びで大切なのはほとんど理解できる英語を聞くことです。
なぜかというとそのほうが「リスニング力が上がりやすい」そして「楽しい」からです。
先におすすめを書いておくと以下のサイトが無料でポッドキャストなどがあり、内容も初心者向けです。
- Culips
- VOA: Learning English
- Player FM
- Luke’s ENGLISH Podcast | Learn British English with Luke Thompson
サイトによってはApple Podcasts, Google Podcasts, Spotifyでもアクセスできるようなのでスマホでも聞けます。どれも初学者向けにかなりゆっくり話してくれてるのでわかりやすいと思います。
逆になにをしないべきか
ここからは逆に、初心者が何をしないように気を付けるべきか書いていきます。
とりあえず教材を買う
リスニングの勉強を始めると決めたらとりあえず参考書的なものが欲しくなりますが、ここで適当なものを買ってしまうと挫折率が高くなります。
これは僕がやってしまったことなんですが、自分の実力に見合わない難しい教材を使って勉強したせいで
- リスニングしても半分も理解できなくてなかなか進まなかった
- スクリプトを呼んでばかりで、もはやリーディングの勉強になってしまっていた
- 聞いて理解できないのが一番つまらないし自信がなくなるので挫折する
というように失敗しました。
モチベーションの維持のためにもなるべくかんたんな教材を使って、少しづつリスニング力を高めていくのがオススメです。
楽しそうな教材に飛びつく
映画やドラマが好きな人はとくに気を付けましょう。めちゃくちゃ難しいです。
映画やドラマは内容がおもしろいので続けられると思いがちですが、スラング・省略・マイナーな単語・おかしな文法・雑音・キャラクター特有の話し方・セリフの密度など、ネイティブ向けにつくられてます。
難しいし効率も悪いので挫折しやすいし、なによりも理解できない英語を聞くのが一番つまらないです。
じゃあ動画を止めたり字幕をつければいいじゃん、と思うかもしれません。でもそうすると動画を止めて字幕を読む、スクリプトを読んで理解するばかりになるので肝心のリスニングの練習になりません。
映画やドラマだけじゃありませんが、「楽しそう」よりも「理解できそう」な教材を使うことが挫折せずにリスニング力を高めていくコツです。
何も考えずに多聴・聞き流しをする
ただ聞き流すだけだと「これで勝手にリスニングができるようになってくれ~」と願っているだけで何もおきません。
聞きとれるようになるためには「何が」「どうして」理解できなかったのかをまず突きとめて、その対策をすることでリスニング力が向上します。
例えば初心者に多いのが、わからなくてもいいからたくさん聞くだけで、なぜ理解できないのかを考えないことです。
聞き取れない理由には「英語の音がわかっていない」「単語や文法の知識が足りていない」「話の流れや論理展開についていけてない」ことが原因であることが多いです。そしてそれぞれの問題でするべきことが違います。それを考えずにただ聞き流してもリスニングがUPするかは運頼みです。
別の記事にて聞き流しの目的と効果的なやり方について書いているので参考にしてください。
英語の聞き流しって楽してリスニングを上達できそうで魅力的ですよね。でも実際に効果があるのかというとよくわからないかと思います。僕も英語を聞き流ししてたことがあるんですが、効果があるときとないときがあったので、その両方を紹介していこうと思います。
いきなりスクールに通う
スクールは英語学習の環境としては悪くないですが、費用対効果が良いとは限りません。
特に考えておきたいリスクは
- 勉強仲間(日本人)と日本語で話してしまう
- グループレッスンだと効率が悪い
- スピーキングやライティングのフィードバックがもらえない
といったことが起きるかもしれない点です。
もちろんメリットもたくさんあるのでスクール自体は良いと思います。
しっかりと自分の立ち回りを考えて、どのスクールだと成長できるかを考えてからスクールに通うかを決めましょう
まとめ
今回は英語のリスニング初心者がするべき・しないべきことについて僕自身の経験をもとに紹介しました。まめると以下のようになります。
するべき | しないべき |
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僕がおさえておきたかったポイントは「挫折しない」「英語を理解する感覚をつかむ」「英語の音になれる」「とりあえず無料で始める」の4つです。
さらに具体的に勉強んしかたが知りたい、という人は下の記事も参考にしてみてください。リスニングができない原因やコツ・テクニックなどについても解説してます。
リスニングの勉強法は英語を聞きとれない根本的な原因である「聞いている英語の難易度」「発音」「単語と文法」「英語のまま理解」を解決するように進めていきましょう。ひたすら聞くといった方法ではなく、原因と結果を結びつけた学習のしかたを紹介します。