英語の初学者としてはこのような悩みや不安がつきまといます。将来的にペラペラに話せるようになったり英語で仕事をするような自分の姿はなかなか想像しにくいと思います。
何事も学び始めがつらいもので、英語も同じです。なのでこの記事では初心者の人に向けた勉強法と英語学習の考え方について、僕の経験をもとにして書いていきたいと思います。
- 基礎からみにつけられる勉強法がわかる
- 英語嫌いな人がするべき勉強のしかたがわかる
- 英語学習で大事な考え方がわかる
ということを目標に書いていきます。それでは始めていきましょう:)
記事の内容
英語の初心者が知っておくべき勉強法と考え方
これから勉強を始める人ももう始めている人も、4つの点を伝えておきたいと思います。
- 英語が嫌いでも上達できる
- 楽しい勉強法はあるけど体系だった学習もするべき
- 学習の流れはまず基礎力そして応用を練習していく
- 英語学習は過去の自分との勝負・自分の目標だけ気にするべし
英語の習得に関してはいろいろなハウツーや専門家の意見などがあふれていますが、結局は自分が信じられる勉強法を続けていくのが良いと思っています。
その上で僕の経験を通して得たおすすめする勉強のしかたと考え方は上の4つとなります。それでは1つづつ詳しく書いていきます。
英語が嫌いでも上達できる
「英語が嫌いだから私にはムリかも」と自信をすでになくしている人もいるかもしれませんが、僕からすると英語嫌いでも上達できるので関係ないと思っています。そして英語が好きかどうかは英語の勉強もしくは英語をつかったときの体験によって変わるものです。
そもそも英語が嫌いになる理由は
というようなイヤな体験が積み重なることが原因です。
逆に「わかった・理解できた・以前より上達した」という感覚や英会話での「自分の英語が通じた・聞きとれた・一緒に笑えた」といった体験をしていくことで英語が好きに変わっていくものです。
実際に勉強していくとマイナスの体験は避けては通れませんが、勉強法をうまくデザインすることでうまくバランスをとることができます。
そしてもし英語が上達していわゆる上級者(TOEIC900点以上など)になったとしても実は英語が好きになるとは限りません。僕もそんなに好きじゃない(途中で挫折したこともありもともと好きではないけど仕方なく勉強した)のですが、なんだかんだTOEIC7.5をとってオーストラリアで現地就職できました。
やはり自分の英語はまだまだだなと感じることも多いので得意だとも思っていないし、何か失敗や間違いをするたびにちょっと英語が嫌いになったりします(泣)。
それでもここまでこれたので、やはり英語が好きか嫌いかは関係なく上達できる、というのが僕の考えです。
これに関しては別の記事でも触れているので興味があれば下の記事を読んでみてください。
英語が嫌いだけど勉強する必要がある人へ、この記事では「英語が嫌いになる理由と過程」「嫌いな英語が好きになるとき」「英語が嫌いでも上達するための勉強法」について書いていきます。
楽しい勉強法はあるけど体系だった学習もするべき
何事も初心者はつまづきやすいので楽しい勉強法ばかりしてしまいがちですが、英語の上達には体系だった勉強法も大切です。
なぜかというと
- 楽しい勉強は続けやすい・モチベーションを保てる
- その一方で学習効率が低い・英語上達に時間がかかるとモチベーションが下がりやすい
という諸刃の剣だからです。
もちろん初心者にとってなによりも怖いのが挫折することで時間やお金をムダにしたと感じてしまいさらに自分にはできないと自信をなくしてしまうことです。
それを避けるためにもなるべく楽しい勉強を取りいれたいところですよね。これは実際にモチベーションを保つためにも大切です。
それに加えて体系だった勉強法、つまり今の英語力からどのように段階的にレベルをあげていくかがわかりやすく示された勉強法もとりいれていくことで楽しさと学習効率のバランスをとりましょう。
そうすることで挫折を避けて、学習期間が長くなることによる中だるみをなくし、より効率的に英語を上達させることができるようになります。
英語を伸ばしつつ楽しめる勉強法は下の記事で例をあげているので参考にしてみてください。
英語はつまらない勉強ばかりだと挫折しやすいです。この記事では僕が実際に試してみてうまくいった楽しい勉強法について紹介します。個人差はあると思いますが試す価値ありだと思うので参考にしてみてください。
つぎは体系だった勉強について書いていきます。
学習の流れはまず基礎力そして応用を練習していく
さて実際にどのように勉強していけばいいのかというと、まずは英語の基礎である発音・文法・単語をある程度までつけるようにしましょう。
ある程度というのは
- 発音:単語をきれいに発音できるようになる
- 文法:中学校で学ぶ1,000語くらい
- 単語:中学校で学ぶ範囲
を目安にしてください。単語と文法はTOEICでいうと300点くらいが目安になると思います。
なぜこのレベルかというと、この段階ですでに簡単な英会話ができるようになるからです。もちろんスムーズに英語が浮かんだり、間違わずに話すことはできないでしょう。しかし相手に言いたいことを知っている単語で伝えることができ、ゆっくりと簡単な英語を聞きとる・簡単な質問をすることもできるようになります。
実際にほとんどの人は発音さえ矯正すればもうすでに十分な基礎をもっています(中高の詰めこみ教育のおかげで)。
これらの基礎を最低限のレベルまでもってくるためには以下のような勉強をしていきましょう。
基礎 | 最低限レベルまでの勉強法 |
---|---|
発音 |
|
文法 |
|
単語 |
|
これらのより詳しい勉強法や参考になる教材などは下の記事でまとめているので参考にしてください。
英語の勉強を本格的に始めようと思うけどなにから手を付けていいのかわからないという人へ、基礎である発音・単語・文法の勉強法について解説していきます。
英語の基礎が最低限のレベルに達したら(もしくは既に達していたら)、基礎力を継続してあげていきつつ応用であるリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングをバランスよく練習していきましょう。
この時点で基礎力があるので以下の勉強法ができるようになっています(というよりこれらの勉強法いとりかかるための準備が基礎力をあげる目的です)。
- 英語で英語を勉強する・英語で思考する
- 9割理解できる英語のみの教材で底上げしていく
- 英英辞書を使う
- インプットした知識はすぐに使うことで自分のものにする
- それぞれの技能ごとの勉強法を実践してテクニックを身につけ効率よく伸ばす
さらに
- 固定観念をはらい、考え方を変える
- 英語学習の環境をととのえる
ということもしていくことで相乗効果で英語力が伸びやすくなります。
なぜこのような勉強法をとりいれるべきなのかと、これらをもとにしたより詳しい基礎と応用力の伸ばし方についてはロードマップとして別の記事で解説しているのでそちらを参考にしてもらえると嬉しいです。
英語学習は長く険しい道のりで、多くの人が成果が出せずに苦悩しています。この記事ではそんな人たちの助けになるように英語の勉強法とロードマップを公開します。オーストラリア・イギリスに計10年住む僕が実践した「海外で暮らし・働くための英語」を手にするための過程と勉強方法です。
英語学習は過去の自分との勝負・自分の目標だけ気にするべし
最後にメンタル的な点についてですが、英語学習は自分の目標(英語を使ってしたいことができるようになる)に集中して、他人の英語力や成長スピードは関係ないというスタンスで臨むことが大切です。
英語を勉強している人はたくさんいるし、つい他の人と自分を比べてしまいます(無意識だとしても)。
たとえ自分の成長が早かろうと遅かろうと関係ありません。とにかく自分の目標から逆算してあとどれくらいの英語力が必要なのか、そしてどうやって到達するかを考えていきましょう。
自分の目標を達成すれば万事OK。それで他の人のほうが英語ができていようがどうでもいい話です。どうせネイティブからすればみんなひよっこです。
つまり上には上がいるのでそういった人たちと比べるだけムダだし自信を失くしかねないのでとても危険だということです。その人たちがどうであろうと自分の人生には関係ないですしね。
ではどう考えるようにするべきかというと、過去の自分と比べるといいです。
たとえば一か月前の自分の英語力と比べてどうでしょうか?何かしら成長を感じられるはずです。知っている英単語が増えた、新しい文法を学んだ、以前より詰まらずに話せるようになった、一回で聞きとれることが多くなった、などなど何でもいいです。
こういった小さな成功体験がモチベーションの糧となります。そして自分の目標に確かに近づいていることを認識しましょう。これを繰り返していくことで徐々に目標が手に届く位置まできます。
時間がかかる英語学習はこうした気持ちのもちかたも重要になってきます。どのようにして過去の自分と比べて成長を確かめ目標に近づくか、といことについては下の記事でさらに詳しく書いているので参考にしてください。
英語は苦手だと感じていてもちゃんと上達できます。そもそも初めから得意な人なんてほとんどいないし、英語以外でも同じように苦手でも段々とできるようになるものです。この記事では英語が苦手に感じてしまう原因とおすすめの勉強法について書いていきます。
まとめ
今回は初心者がするべ英語の勉強法ときをつけるべき点について僕なりの考えを紹介していきました。
内容をまとめると次のようになります。
- 英語が嫌いでも上達できる・小さな成功体験を積み重ねるべし
- 楽しい勉強法と体系だった学習の両方でモチベーションと学習効率のバランスをとる
- 学習の流れはまず基礎力そして応用を練習していく
- 基礎は発音・文法・単語をまずはTOEIC300点ほどのレベルにする
- 続けて基礎を伸ばしつつ応用力(リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング)を伸ばしていく
- 英語学習は過去の自分との勝負・自分の目標だけ気にするべし
初心者に向けた内容となっていますが実際には英語を勉強するだれにでも関係することだと思います。
いくら留学やスクールに通ったとしても英語学習は長い道のりになります。大事なのは信じた勉強法を継続していき目標に近づいていき達成することです。
誰のためでもなく自分の人生をよくするために一緒に英語を上達させていきましょう:)