今回はリーディングの勉強方法について書いていきます。
英語のリーディングは日本語と比べるとすらすらと読めなかったりするので、結構ストレスがたまる気がします。
どうすればリーディングが出来るようになるでしょうか?具体的なテクニックや勉強方法をシェアしたいと思います。
記事の内容
英語を読んで理解するのは大変
普段から英語を読まない人からすれば、英語のリーディングにかなりのエネルギーが必要だと思います。読んだとしてもいろいろな問題が出てきます。よくあるリーディングの悩みとしては以下のようなものがあると思います。
- 一回読んだだけでは意味がスッと頭に入らない
- 読むのに時間がかかりすぎてやる気がなくなる
- わからない単語が多くて理解できない
- 文章が長いと意味不明になる
こういった悩みを克服するために、リーディング力を上げる勉強方法やアドバイスを個人的な経験をもとに解説していきます。そのあとにどういったものを読めばいいのか簡単に僕の考えを書いていきます。
リーディングの勉強方法
英語のリーディングの勉強法を以下のようにまとめます。
- 9割理解できる英語で書かれた教材を使う
- レベル・目的別のリーディング教材を使いこなす
- 普段読むための教材
- 力試しのための教材
- 英文の読み方を学んで練習する
- フレーズに分解して読む
- 英語の文法の順番になれる
- パラフレーズして自分の言葉で理解する
- わからない単語や文章は前後関係から推測・後で調べる
- 長文読解のためのテクニックを学び練習する
- 速読で主張と要点をつかむ
- 精読で特定の情報を得る
1つずつ解説していきます。
英語のままほぼ理解できる教材を使う
リーディングでは教材選びが大切で、英語のまま9割ほど理解できないような教材を使わないと「読解力」がつきにくいです。
英語のリーディングスキルを伸ばすためには「英語を訳さずに英語のまま理解する」という作業が必要で、それができないと日本語で意味を解釈したり、わからない単語を調べてばかりになってしまい読み解く力が伸びません。
なので英語の長文をほぼ英語のまま理解できるような教材を使ってリーディング力を伸ばし、その中でも理解できなかった箇所で新しい英単語や文法表現などを学んでいきましょう。
リーディング教材を目的別に使う
リーディングを伸ばすには自分のレベルに合わせた教材で普段読むためのものと力試しのための教材を使いましょう。
普段読むための教材は常に9割わかる教材を使うためにも、自分の英語力の変化に合わせて変えていけるものがおすすめです。例えば以下のような教材が便利です。
そして定期的にテスト問題集などでリーディングの腕試しをしていきましょう。例えば
こういった問題集がおすすめです。
普段読むための教材でレベルアップできればテストの結果もおのずと良くなっていくはずです。
英文の読み方を学ぶ
日本語と英語は言語体系がかなり違うので、英語の読み方を学ぶと読解力が向上します。
具体的には以下の4つの読み方でリーディングの練習をすることで、段々と読みやすく感じて英語の文章をはっきりと解釈できるようになっていきます。
- 単語ではなくフレーズごとに意味を読みとる
- 英語の語順のまま理解する
- パラフレーズして自分の言葉にする
- わからない箇所を推測する
このように英語の読み方を工夫することによって日本語に頼らずに英文の意味を理解するスキルが伸びていきます。
リーディングのテクニックを習得する
英語の長文を読み解くためにはリーディングのテクニックを習得する必要があります。
リーディングのテクニックとは主に以下の2つです。
- 速読で全体像を把握して要点をつかむ
- 精読で素早く正確にもてめている情報を得る
これらは実生活やテストの両方で役に立つテクニックで、速読では文章全体の内容や主張を理解して、精読では詳細な情報まで最短で正確に把握するためのものです。
これらを身につけるにはまずは英語の文章構造について理解し、速読と精読に必要なスキルを学ぶ必要があります。
速読と精読の詳しいやり方は下の記事を参考にしてください。ライティングにも役立つテクニックなので学んでおきましょう。
英語の長文読解にはやりかたがあります。。それが速読と精読です。まずは速読で長文の主旨と要点をすばやくつかめるようになりましょう。そのための勉強方法とアドバイスを記事にまとめています。
英語の長文に強くなるには速読と精読の2つのテクニックが効果的です。この記事では精読の方法として意味の塊に区切る、区切ったフレーズの関係性を理解する、文章をパラフレーズして自分の言葉で理解する、という3つの方法を紹介しています。これにくわえて精読の練習をより効果的にするためのアドバイスも紹介しています。
以上がリーディングの勉強法になります。下の記事ではより具体的なリーディングの勉強法についてまとめているので参考にしてみてください。
英語の長文読解はいかに速く・正確に・情報を網羅できるかが大切で、これはテストだけでなく実生活にも必要なスキルです。この記事では本質的なリーディング力を伸ばすための勉強法を解説します。
なにを読めばいいのか
いくつかの教材を紹介しましたが、実際に何を読めばいいのかまだわからない人もいると思います。これは何を読めるようになりたいのかにもよりますが、まず前提条件として自分の現在のスキルに見合ったものにしたほうがいいです。
自分に合っているかどうかは読んでみてどれくらい理解出来るかで判断できます。まず全体で何について書かれているかわからなければ当然読んでもあまり意味がないので止めておきましょう。8割以上は理解できるようならリーディングの教材として使えると思います。あとはわからない単語がたくさん出てくるようならやめておいたほうが無難です。単語を調べることばかりに時間を取られるのでリーディングは向上しにくくなります。
これを踏まえたうえでどんな種類の文章を読めばいいのか、それぞれのタイプごとに書いていきます。
参考書
これが一番手っ取り早いと思います。コストはかかりますが、レベル別に整理されていているので学習効率は高いと思います。さらに状況に応じた例文、例えば仕事、学校、日常生活などといった状況を想定したつくりになっているものが多いので、目的に合わせた勉強がしやすいと思います。
参考書であればちょっとした問題や解説、リーディングのコツなどが含まれているので、そこも利点のひとつです。
問題集
問題集もリーディングの勉強に役立ちます。自分の理解度を確認できるという点では参考書よりもいいかもしれません。IELTSやTOEFLなどのようなテスト向けのものや一般的な問題集の両方とも勉強に使えます。ただしテスト対策用のものは、そのテスト特有の出題傾向やスタイルに偏ることがあるので、その点には注意しましょう。例えばIELTSはAcaddemicとGeneralの2つのタイプがあります。Academicは大学生向けなので日常英語の勉強には向いていません。
ニュース記事
ニュースの記事は様々なトピックがあり、自分が関心のある内容のものを見つけやすいと思います。ただし英語学習者用に書かれているわけではないので難易度は参考書などよりも高めになると思います。記事によっては簡単なものもありますが、それを探すのに時間がかかったりするので、始めのうちはあまりおすすめしません。あくまで自分のレベルが上がってきて、実際の英語を読む練習として使うといいと思います。
ブログ
英語のブログもリーディング教材になります。これもニュース記事と同じように自分の興味がある事に関するものを見つけることができます。たいていの個人ブログなどはニュースよりもカジュアルに書かれているので、ニュースよりも難易度は少し低めかもしれません。注意しておきたいのは個人の書き方に依存してしまうことと、必ずしもわかりやすい文体で書かれてはいない、語句に間違いがある、、といったところです。あくまでも練習用のものとして読むといいと思います。
レポート
働いている人であれば関連した業界のレポートなどを読みたくなるかもしれません。専門用語などが出てきやすいのでレベルは高めになります。しかし文体や構成がしっかりとしていたり、図やチャートがついていたりすることが多いので、わりと理解しやすいことも多いです。ある程度リーディングできるようになったら試しに読んでみるといいと思います。
研究論文
大学院や博士留学をしたい人であれば避けては通れないでしょう。書体が特殊で書かれている内容も専門的なため難易度は高いです。研究論文は英語よりもその内容のせいで理解できないことが多くなります。日本語の論文の多くは読むことはできても理解はできないことが多くあると思います。こういったものを読むにはAcademic用の参考書などで勉強していく必要があります。
文芸(小説など)
小説などの文芸作品は上級者向けです。止めておきましょう。僕は高校生の時に毎朝ホームルームで20分くらい英語の読書をさせられていましたが、そのときに小説を読もうとしていました。一日に1文かそれ以下のペースでしか読めなかったのですぐにやる気がなくなりました。。。正直今の自分でもちゃんと理解できる自信はないです。手を出さないほうがいいでしょう。
おわりに
今回はリーディングの勉強方法をアドバイスと一緒に解説しました。要点をまとめると
- 9割理解できる英語で書かれた教材を使う
- レベル・目的別のリーディング教材を使いこなす
- 英文の読み方を学んで練習する
- 長文読解のためのテクニックを学び練習する
加えて何を使って勉強すればいいのか以下のようにまとめます
- 自分のレベルにあった参考書や問題集
- ニュース・ブログなどはその特徴や問題点を理解しつつ教材として使う
- レポートは関心のある分野ならば割と読みやすく、いい教材となる
- 研究論文といった専門的なものは必要な人のみ、十分なリーディング力をつけてから読むといい
- 文芸作品は上級者向けなので最初はなるべく避ける
リーディングをふくめた英語学習の方法をロードマップとして下の記事でまとめているので、興味があれば読んでみてください。
英語学習は長く険しい道のりで、多くの人が成果が出せずに苦悩しています。この記事ではそんな人たちの助けになるように英語の勉強法とロードマップを公開します。オーストラリア・イギリスに計10年住む僕が実践した「海外で暮らし・働くための英語」を手にするための過程と勉強方法です。