発音を音声で聞いてマネしてもうまくできるようになりません。必要なのは以下の3つです。
- 口のパーツの使い方とイラストでの解説
- 息のはき方
- サンプルの音
1と2をこの記事にのせておいたので、学習・練習用に使ってください(イラストが汚くて申し訳ないです)。3の音声はネットにあるものを使ってもらえると助かります。
この記事には子音をすべてのせました。必然的に長くなってますのでご容赦ください。そのかわり何度も練習・確認用に使えると思います。
母音については別の記事に同じようなフォーマットでまとめます。
もし分からないところがあれば気軽にメールしてください(BioにEmailアドレスがあります)
発音記号の種類と勉強の仕方についての解説は前回の記事へどうぞ。
発音記号を習得するのがネイティブ発音を手に入れる一番の近道です
「えっ、発音記号からとか数が多すぎてめんどくさいんだけど・・・」という人も↑の記事を読んでもらえばと思います。急がば回れです。
目次
発音の練習はスポーツのようなものです。練習の手順は以下の通りです。
- 正しい発音の型をまずは覚えて、音を出して練習してみる。
- そして正しい音と比べて確認し、できていないようならどこが悪いのか考えて、修正する。
- そしてあとは反復練習して体が自然と正しい発音をできるようになるまで続ける。
こうすれば必ずできるようになります。しかも発音の場合はわりと簡単にできるようになりますので、心配は無用です。
注意:いったん英語を読むのをやめてください
そうしないと間違った発音方法が定着して、ここでの練習に支障が出てしまいます。まずは子音・母音をマスターして、Syllableまでは発音の矯正に集中しましょう。
子音の発音方法の解説
この記事では口のパーツの使い方によってセクションに分けてます。
発音記号ひとつずつじっくり練習して、ひとつの音ができるまで次に行かないでください。
何度も何度も正しい口のパーツの使い方をして音を出す練習をしてください。スポーツのように反復練習が大切です。自然と一瞬で口や舌などの形をつくって音を出せるようになるまで練習してください。
発音記号をみてどのように発音するかがわかる・実際に発音できるようになってください。発音記号を理解できる知識がこれからも必要になります。
子音は24個あります。いくつかは無声と有声のペアになっていて、それ以外は片方のみ存在します。
無声音 | 有声音 |
---|---|
s | z |
p | b |
t | d |
f | v |
θ | ð |
ʃ | ʒ |
k | g |
tʃ | dʒ |
h | |
m | |
n | |
ŋ | |
l | |
r | |
j | |
w |
表:英語の子音
この表の行ごとにセクションにしています。
サンプルの音声を他のサイトや教材で拾って使ってください。
正面からのイラストが書けてないですが、解説を読んで理解してもらえればと思います。
それでは始めていきましょう。
疲れたら休憩も忘れずに・・・
【s】 と 【z】
使われる単語の例:site (saɪt), zero (zɪərəʊ)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 横に広げてうしろ方向に引っ張る、「二」みたいな感じ |
歯の置き方 | 歯を閉じる、自然にかみあわせる |
舌の位置・形 | 下の歯に触れる(あまり意識しないでも良し) |
息のはき方(喉) | sは喉を鳴らさない・zは喉を鳴らす |
sとzはそれぞれの口のパーツをまずつくってください。そして息を吐くだけです。sは喉を鳴らさずに空気が歯のスキマから漏れ出していく感じです。zは同じように息が漏れる感じですが、それに喉の振動からでる声が出てくる感じです。
ポイント:
短く音を出す場合と、長く音を出しつづける練習をしてください。
長く音を出すときに、母音であるu:や日本語の「ウ」の音をださないようにしてください。
「ス(su)」と「ズ(zu)」ではありません。母音を含まないようにしてください。
【p】 と 【b】
使われる単語の例:part (pɑːt), bite (baɪt)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | まず口を閉じる(少し力を入れて)・破裂させるように口を開ける |
歯の置き方 | 口を閉じるときもあけるときも、歯をかみあわせない状態をキープ |
舌の位置・形 | 普段の位置で良し |
息のはき方(喉) | 口を開けるときに息を吐く、pは喉を鳴らさない・bは喉を鳴らす |
ポイント:
sとzとは違い、口のパーツに変化が必要です。音を出す前の準備段階(口を閉じる)と音を出すと同時にする動作(破裂させるように口を開ける)です。これからも、こういった変化が必要なものとそうでないものが出てきますので、注意してください。
もうひとつsとzとは違い、pとb音を出し続けることができませんので、短い音でおわって大丈夫です。ただしこれらも母音を含めないように気を付けてください。
口を閉じるときの力の入れ具合は、気持ち強めにしてください。わざとらしいくらいに発音してちょうどよくなりますし、この力の入れ具合を調整して言葉を強調したいときにうまくできるようになります。
【t】 と 【d】
使われる単語の例:ticket (tɪkɪt), done (dʌn)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 口は自然な状態で開けっ放し(閉じてはいけない) |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | まず舌を上の歯と歯茎の裏側につける、そして音を出すと同時にはじいて元の自然な位置へ戻す |
息のはき方(喉) | 舌をはじくときに息を吐く、tは喉を鳴らさない・dは喉を鳴らす |
ポイント:
p・bと同じように、口のパーツに変化が必要です。しかしtとdの場合は舌の動きだけで完成するので少し簡単だと思います。
いつものごとく、母音を含まないようにしてください。(超重要なので何度でも言います)
今気づいたんですけどtを喉を鳴らして発音しようと思えばできますね、これ。こうすると多分”tʊ”みたいな音になりますけど、この時点では日本語の「ウ」になってしまう危険があるので喉を鳴らさないように気を付けてください。
【f】 と 【v】
使われる単語の例:fix (fɪks), voice (vɔɪs)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 下の唇を前歯につける(口は閉じ切らずに少し開けておく) |
歯の置き方 | 前歯を舌の唇につける(あまり強く押し付ける必要はない。口が切れます。) |
舌の位置・形 | 普段の位置で良し |
息のはき方(喉) | fは喉を鳴らさない・vは喉を鳴らす |
ポイント
fとhは関係ありそうで、まったくの別の音ですので混同しないように気を付けてください。
fとvのどちらも前歯を下の唇につけないと発音できないので、面倒くさがらずにしてくださいね。
s・zと似たように、口と歯で形をつくってしまえばあとは息を吐くだけです。喉を鳴らすか鳴らさないかでfとvの音を使い分けましょう。
これもs・zと同じように短い音と長い音の両方を練習すると効果的です。長く息を吐き続けるときに母音を含まないようにして練習しましょう。
vの時は気持ち強めに前歯を下の唇に当てておかないと風圧にまけるかもです。
fとvは苦手にしている人が多い印象ですが、結構簡単です。できていない人は口のパーツの使い方が分かっていないだけです。
【θ】 と 【ð】
使われる単語の例:think (θɪŋk), that (ðæt)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | あまり意識せずに開けておく |
歯の置き方 | 前歯と下の歯で舌を挟む(押し込む必要はない) |
舌の位置・形 | 上と下の歯に挟む(先のほうだけでOK) |
息のはき方(喉) | θは喉を鳴らさない・ðは喉を鳴らす |
ポイント:
なぞの記号ですが、ようはthです。
s・zと混同している人がいますが、まったく違う音です。発音方法がそもそもぜんぜん違うことからも分かると思います。この違いをはっきりとわかっていない。発音できていないことで、リスニングの時に聞き取れないことが多いです。
θ・ðは日本語とはかなり離れた音ですので、しっかりと練習しましょう。間違ってもこれらを「シ」とか「ズ」とかと似た音だと思わないように。まったくの別物です。
θ・ðもfとvと同じように口・舌・歯の形をつくれば、あとは息を吐くだけです。ですので短い音と長い音で練習しましょう。fとvよりもこっちのほうが難しいと思いますが、何度も反復練習すればすぐにできるようになりますよ。
【ʃ】 と 【ʒ】
使われる単語の例:shock (ʃɒk), vision (vɪʒən)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 前に突き出して縦にあける(アヒル口でさらに少し縦方向に開ける感じ) |
歯の置き方 | 歯を閉じる・嚙合わせる(s・zと同じ) |
舌の位置・形 | 普段の位置で良し |
息のはき方(喉) | ʃは喉を鳴らさない・ʒは喉を鳴らす |
ポイント:
s・zと行動しないようにしてください。s・zは口を横に広げて後ろに引っ張るが、ʃ・ʒは縦に開いて前に突き出します。まったく似てませんね。
口・歯の形をつくれば、あとは息を吐くだけです。短い音と長い音の両方を練習して、母音を含まないようにしてください。
口を縦に開いて前に突き出すのは鏡で見るとなんだか恥ずかしい気がしますが、英語圏ではこの形はなんも恥ずかしいと思われないので安心してください。日本人ではなく外国人と話すということを忘れずに。
ちょっとやりすぎくらいで練習すればちょうどいい感じに発音できます。
【k】 と 【g】
使われる単語の例:keep (ki:p), good (gʊd)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 口は開けた状態(「あ」くらいの自然な開け方) |
歯の置き方 | 使わないので意識しなくて大丈夫 |
舌の位置・形 | 舌の奥のほうではじく |
息のはき方(喉) | 舌の奥ではじくときに音を出す、kは喉を鳴らさない・gは喉を鳴らす |
ポイント:
「ク」と「グ」に近くかなり簡単だと思いますが、母音を含まないように気を付けてください。
t・dと同じようにはじいて音を出すので、長く音を伸ばすことはできません。短い音で子音のみの発音をできるようにしましょう。
【tʃ】 と 【dʒ】
使われる単語の例:change (tʃeɪndʒ), judge (dʒʌdʒ)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 前に突き出して縦にあける(アヒル口でさらに少し縦方向に開ける感じ) |
歯の置き方 | まずは閉じる(歯をかみしめる)、音を出すときにあける |
舌の位置・形 | まずは上の歯茎に舌をつける、音を出すときにはじいて元の自然な位置に戻す |
息のはき方(喉) | 舌の奥ではじくときに音を出す、tʃは喉を鳴らさない・dʒは喉を鳴らす |
ポイント:
ʃ・ʒの事前準備にさらに舌を前歯につけておく。t・dの動きを歯を閉じた状態からする。
口が開いた状態で・歯を閉じ・舌を上の歯茎につける → 口を縦にあける・歯をあける・舌をはじく・音を出す
文字にして見ると結構やることが多いですね。日本人にとってはそれほど難しくはないと思います。
ʒとdʒは似ている音に聞こえますが、ʒは舌をはじかないで持続させられる音で、dʒは舌をはじくので伸ばせない音です。
はじいて出す音なので、tʃ・dʒは短い音で子音のみの 発音をできるようにしましょう。
【h】
使われる単語の例:heat (hiːt)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 口は力を抜いて自然に開けた状態 |
歯の置き方 | 口と同じように自然に開けた状態 |
舌の位置・形 | 自然な状態 |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らさない(hの喉を鳴らす音は存在しない) |
ポイント:
hは母音のəと同じように口が少し開いた自然な状態でOKです。
「はひふへほ」にならないように、母音を含まずに発音してください。
s・zのように短く発音するのと伸ばす音の両方を練習しましょう。
【m】
使われる単語の例:mean (mi:n)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 口を閉じる(少し唇に力を入れて) |
歯の置き方 | 自然に開けた状態 |
舌の位置・形 | 自然な位置でキープ |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
m単体だとちょっと練習しずらいです。mは始まりの音として発音するときと、おわりの音として発音するときの両方を練習することおすすめします。
始まりの音
m + ə - まだ母音のəを練習してませんが、とりあえずこれでmをはじいて発音する場合の練習です。やり方は
口を閉じる(少し唇に力を入れて)・喉を鳴らして息をだし始める → 唇を軽くはじくようにして口を開ける(自然に開いている状態まで)
終わりの音
e + m - アルファベットの”m”の発音です。これでmで終わる場合の練習をしましょう。やり方は
口を少し横に広げてeを発音(喉を鳴らして) → 口を閉じる(少し唇に力を入れて)・喉を少し鳴らしつづける
日本人はmで終わる発音が苦手です。つい母音を含んで「ム」と発音してしまいます。「ウ」の音を入れずにただ喉を鳴らして音を出すようにしてみてください。
【n】
使われる単語の例:not (nɒt)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 自然な状態で開けっ放しにする |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | 上の歯と歯茎につえる |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
mとnは似ているように思えますが、別物です。口を閉じるのがmで、常に開けっ放しで舌が上の歯と 歯茎についているのがなのがnです。
mの時と同じように、nで始まるときと終わるときの両方を練習すると効果的です。
始まりの音
n + ə - nをはじいて発音する場合の練習です。やり方は
口を自然に開けたまま・舌を上の歯と歯茎につける・喉を鳴らして息をだし始める → 舌をはじくようにして口を縦に少し開ける
終わりの音
e + n - アルファベットの”n”の発音です。これでnで終わる場合の練習をしましょう。やり方は
口を少し横に広げてeを発音(喉を鳴らして) → 口を開けたまま・舌を上の歯と歯茎につける・喉を少し鳴らしつづける
ネイティブの友人いわく、mは低い音でnは高い音だそうです。まあ確かにそんな気がします。ちょっと意識して声の高さ(トーン)を変えるとより相手に伝わりやすくなります。ちなみにこれはlとrの違いを分かりやすくする方法でもあります(↓のほうで解説します)。
もし相手がmとnのどっちで終わったのかわかってくれないときは、口が閉じてるか閉じていないか相手にみせましょう。そうすれば理解してくれます。
【ŋ】
使われる単語の例:thing (θɪŋ)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 自然に開いた状態をキープ |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | まず舌を奥にもっていき、そのあとはじく |
息のはき方(喉) | 常に喉を鳴らして差後に軽くはじく音を出す |
ポイント:
記号の見た目通り、nとgが合わさった音です。
この音から始まることはありません。単語の途中か最後に使われます。
nとは違い、舌を歯や歯茎につけないようにしましょう。
【l】
使われる単語の例:long (lɒŋ)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 自然に開いた状態をキープ |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | まず舌を前歯の裏と歯茎につける |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
t・dのときと同じような位置に舌をもってくるが、舌をはじかずに音を出し続ける。
lは舌の位置さえしっかりとキープできれば、そのまま喉を鳴らして音を出すだけです。
lを単音で練習するときは舌をはじかずに短い音と伸ばす音を練習しましょう。
lとrが混同してしまう人にポイントが2つあります。
- 舌をさらに前へ(前歯より少し前)だして音を出す
- lは音を高めに(音のトーン)、rは低めにする
この2つの方法で相手に聞き分けてもらえるようになります。
【r】
使われる単語の例:right (raɪt)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 少しだけ開いた状態をキープ |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | 舌を奥にひっこめる・少し先を立てる(上あごに当たらないくらい) |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
舌の形をキープするのが結構疲れると思いますが、短い音と伸ばす音の両方を練習しましょう。間違っても「らりるれろ」にならないように。母音は含まれていませんし、舌の位置がかなり違います。
他の音に繋げる場合は舌を元に戻すことでよく聞くrの音になります。ちょっと難しいのでとりあえず今はrのみで練習してください。
rはアメリカ英語の母音でよくでてきますが、それも同じように発音します。
lの説明で言いましたが、声を低めにすることでlとの違いがわかりやすくなります。さらに口をほぼ閉じている状態にすることも意識してやってみてください。
【j】
使われる単語の例:yes (jes)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | 少しだけ開いた状態をキープ |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | 舌の両横を丸めて奥歯に当てる感じ、音を出すときに軽くはじく |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
アルファベットの”j” (dʒeɪ)とは違うので間違えないようにしましょう。
舌の状態を説明するのが難しいですが、舌の先ではなく両横を丸めて、舌の中心部が舌に下がってる状態にします。そしてそのまましたを上あごにつけて準備完成です。音を出すときに軽く舌をはじくようにすればちゃんと発音できるはずです。
この音は他の音と繋げたときにもっと練習しやすくなると思います。
【w】
使われる単語の例:week (wi:k)
パーツ | やり方・コツ |
---|---|
口の形 | まず少しだけ開いた状態で前に突き出す(おちょぼ口)、音を出すときに自然に少しあいた状態へ戻す |
歯の置き方 | 自然な状態をキープ |
舌の位置・形 | 自然な状態をキープ |
息のはき方(喉) | 喉を鳴らす |
ポイント:
歯と舌は気にせずに口でコントロールします。準備段階でいわゆるおちょぼ口(つぼめて少し前へだす)をつくり、音を出すと同時に元の自然な状態(少し開いた状態)に戻します。
日本語の「わ」とは違います。「わ」は口を閉じかけて、それを開くだけですが、w は口を前に突き出すところから始めないといけません。この音ができてない人のおもな理由はこの前に突き出す部分です。
数は多いのでやっぱり疲れますね・・
子音を習得するポイントとコツ
母音を含まないようにしてください
これが英語と日本語の大きな違いで、これさえできれば一気にネイティブ発音に近づけます。
日本人は子音だけで発音することがほぼないので(「~です」の「す」くらいかな?)、ここを必ずマスターしてください。
おもしろいことに、英語ネイティブが日本語をうまく発音できない理由の一つはこの違いのせいです(日本語に必要な母音を省略してしまう)。
あごや口の周りの筋肉が疲れたらうまくできている証拠です
やってみて分かったと思いますが、日本語とは使う筋肉が違うので、最初はかなり疲れます。うまくできているサインだと思って、自然と正しい音を出せるようになるまで練習しましょう。
発音の矯正初期では結構わざとらしく、大げさに口のパーツの形づくりをしてください。日本人からするとやりすぎ見たいに思えますが(たとえばʃとʒがキモく見えるとか・・・)、外国人からすればそれが自然ですし、よりきれいな聞きとりやすい音を出すことができます。
僕たちは日本人ではなく外国人と話すために英語を勉強しているのです。
ニュースレポーターのようなきちんとトレーニングされた人の発音はきれいで聞きとりやすいです。我々はこのような英語を目指しましょう。
しかしネイティブもそうですが、時間がたつとはっきりと発音しなくなっていきます。
はっきりくっきり発音するのは疲れるし面倒くさいので、つい適当な発音になっていってしまいます。そしてこれがネイティブの生の英語が難しい理由の一つです。
自分の日本語の発音も同じようにそこまで完璧な発音をしていないはずですし、個人差が結構あります。
たとえばθとðは口のパーツを結構使うのですが、面倒くさくなって来ると舌を歯の間に挟まずに、その手前において音を出したりもできます。この利点は、疲れないのと速く話しやすくなることですが、そのぶん聞きとりにくくなります。
こういったテクニックは上級者になってからにしてください。まずはとにかくはっきりしっかりと正しい発音をしてください。単語や文法力が低くても、発音さえちゃんとしてれば誰とでも英会話ができるようになります。
僕自身も長い間英語で生活していて、手を抜けるところを抜いていますので、普段は実は発音の勉強をした時ほどきれいな発音をしていません。
しかし正しい発音の仕方を知っているので、必要とあればいつでもできます。
もし相手が僕の英語を聞きとりにくくしているようであれば、少し遅めに話して、もっとはっきりと発音するようにします。
そうすれば通じない相手はまずいません。皆さんも必ず同じように発音を習得できます。
まとめ
今回は英語の子音の発音方法を詳細に解説しました。はじめに書きましたが、もし分からないところがあれば気軽にメールしてください(BioにEmailアドレスがあります)
どうでしたか?試しに練習してみましたか?やった人はわかると思いますが、結構衝撃的にそれまでの自分の英語の音から変わったと思います。
この時点でもう子音の発音に関してはネイティブの発音とほぼ一緒ですよ。意外と簡単に矯正できそうですよね?
なんでこれを学校で教えないんでしょうね?こうやって教えるだけで日本人全体の英語力が結構上がりそうなんですけどね。
まあ愚痴は置いといて、自然と正しい発音ができるようになるま何度でも練習しましょう。
まだ母音があります。その後にはSyllable、単語、文とレベルアップしていく必要があります。
しかし発音記号さえできれば必ず習得できますので、心配せずに続けて練習していきましょう!