自分ではしっかりと英語を話しているつもりでも、相手がなかなか理解してくれないともどかしいですよね。
なぜ理解してもらえないのでしょうか?そしてどうすればもっと相手に伝わるようなスピーキングができるようになるのでしょうか?
結論から言うと、以下の方法が効果的です。
- 発音を基礎から学びなおす
- ゆっくりと発音する
- ワードチョイスの練習をする
- 不安や緊張をとりのぞく
そもそも話す英語が相手に伝わらない原因と、これらの対策について記事の中で解説しています。
目次
相手にうまく伝わらない原因
英語で話していて相手に伝わらないのには理由があるはずです。
どういったものが考えられるかというと
他にもあると思いますが、このようなことが原因でうまく言いたいことを伝えられていない人が多いです。
それぞれの原因をさらに詳しく見ていきましょう。
発音ができていない
ネイティブと話したことがある人は自分の英語がぜんぜん通じないという経験があると思います。
ほとんどの場合、その原因は発音にあります。
「え~単語が分からないから」じゃない?とか「文法が間違ってるからじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
実はほとんどの人はすでに会話をするための最低限の単語や文法を知っています。
しかし発音については学校でもほとんど勉強しないので、単語や文法とくらべて基礎ができていません。
今まで自分の発音を確認したりテストをしたことがありますか?恐らくないと思います。
多くの人がネイティブと話すときに自分の英語が伝わらないことに気づきます。
ここで発音にまつわるMythsを書いておきます。
実際にネイティブと話せばわかりますが、どれも間違いです。
日本語と英語の音はまったく違うものなので、自分には似てる音に聞こえてもネイティブにとっては似ていないこともあります。
さらに英会話では、発音が良くない場合に相手の口の形などをみて判断することもあり、それができていないとやはり理解されにくくなります。
速く話そうとしている
英語のスピーキングをするときについはやく話してしまうことがありますよね。
速く話してしまう理由としては
といったことが考えられます。
しかし自分のスピーキング力にみあわない速さで話してしまうと、以下のようなことがおきます。
結果的に相手が理解できない英語になってしまいます。
カタカナ英語を使っている
カタカナ英語=和製英語を使っても通じるのは日本人だけです。
おおくのカタカナ英語は本来の英語の意味とはちがった意味で使われていることがあります。
たとえば
これは翻訳の弊害なのですが、単語の意味にはその背景や心情などの情報があります。
そしてそのあたりの細かい部分の翻訳には限界があるので、おおまかな意味はあっていてもとても不自然な英語になってしまいます。
それと、たまに英語でないものがあるのでそういったものは使ってもまず伝わらないので気をつけましょう。(たとえばアルバイトなど)
相手に伝わるようにするための対策
がんばって英語を話してもわかってもらえない・・・どうすればそんなもどかしさから抜け出せるでしょうか?
これまでにみてきた原因から考えられる対策を以下のようにまとめます。
それではひとつづつ見ていきましょう。
発音を基礎から学びなおす
「いきなり面倒くさそうなことをいうなよ・・・」なんて思ったかもしれませんが、発音がおもな原因で相手に伝わらないのであればしっかりと発音の矯正をしておく必要があります。
発音の矯正はおもっているほど大変ではありません。1~2か月もあればほぼマスターできます。
詳しい発音の勉強方法は↓の記事にまとまてあるので、ぜひ目をとおしてみてください。
発音にも単語や文章での発音など、それぞれで必要になるテクニックがあります。
しかしまずは発音記号からはじめて、単語までうまく発音できるようになりましょう。
なぜなら、単語さえうまく発音できれば問題なくコミュニケーションできるからです。
文章の発音に必要なテクニック、たとえばリンキングやイントネーションなどは、自分のペースになれて単語の発音をしっかりとできるようになってからでも大丈夫です。
ゆっくりと正確な発音で話す
発音の練習をつづけている期間にも英会話をしていきましょう。
ただしゆっくりと、ただしい発音で話すことを心掛けたほうがいいです。なぜなら
からです。
あなたの英語を聞いている人からすれば、スピードが速くて発音がひどい英語はもっとも理解しづらいです。
僕の知りあいにもいるのですが、すごく流暢な英語なのですが発音に母国語のクセがつよくついているので、聞きとるのがかなり難しいです。
そういった英語だと聞く人にはストレスになってしまい、あまり話したくないと思われてしまいます。
実際に
「スピーキングが遅い人」よりも
「発音が悪く聞きとれないせいで何度も聞き返さないといけない」
ほうがストレスになります。
そうならないためにも、自分のペースに合ったスピードで話すようにしましょう。
スピーキングのスピードを決める基準は、単語それぞれの発音がしっかりとできる速さです。
英会話のなかで調整しながら話すようにしましょう。ポイントは
です。このように話すことに余裕がでてきたら文法を気にしながらゆっくり話すようにしてみましょう。
ワードチョイスの練習をする
相手に自分の英語が伝わらないときに他にもできることがワードチョイスの練習をすることです。
ようはそのときどきで適切な単語を使うようにするということです。
たとえば簡単な例でいうと
不自然なだけで意味をくみとってもらえるのであればまだいいのですが、何を言いたいのかわかってもらえないときもあるので要注意です。
そうならないために以下の方法でワードチョイスの練習をしていきましょう。
- シノニム(類義語)の勉強をする
- イディオム(慣用句)の勉強する
シノニム(類義語)の勉強をする
意味が似ている単語であるシノニムを勉強すると、微妙な意味や使い方のちがいを学びやすいです。
たとえば”argue”と”discuss”です。
こういった類義語は、微妙な意味のちがいと一緒に覚えやすく、おすすめの勉強方法です。
基本的には英英辞書を使うときや、文法の勉強にでてくることもあります。
英英辞書での勉強方法については↓の記事を
文法の勉強におすすめな教材は↓の記事を読んでみてください。
おすすめの本(文法):English Grammar in Use
イディオム(慣用句)の勉強をする
イディオムはとくに英会話で使いやすいフレーズがたくさんあります。
イディオムに使われる単語はこうした簡単なものが多いため、単語をあまり知らなくても使えるのがいいところです。
イディオムを代用しながら話せるようになると
- スピーキングで言葉に詰まることが少なくなる
- より簡単な言葉を使うことで相手にも分かりやすい言葉で話すことができる
という利点があります。ですのでイディオムを積極的に使っていくことで、相手に理解してもらえる英語になるということです。
詳しいイディオムの勉強方法は↓の記事に書いてあるのでそれを参考にしてください。
英会話の上達に欠かせないイディオムの勉強法「単語はもう十分です」
不安や緊張をとりのぞく
最後に、英会話の不安や緊張をとりのぞくことについて書きます。
ほとんどの人は経験したことがあると思いますが、緊張してしまうとうまく話せなくなってしまい、ふだんの英語力を発揮できないということにつながります。
この問題への対策を簡単に言うと
- 事前に話すことを準備しておく
- あえて話の主導権をとる
の2つです。これらについての詳しい説明は↓の記事に書いてあるので、それを参考にしながら実行してみてください。
英会話が苦手でうまく話せるか不安・緊張してしまう人ができる対策
まとめ
今回は英語のスピーキングが相手に伝わらないという問題の原因と、できる対策について紹介しました。
相手が理解してくれない原因として以下の3つの理由をあげました。
- 発音ができていない(ネイティブにわかりやすい発音が必要)
- 速く話そうとしている(相手の話すスピードにつられる・緊張している)
- カタカナ英語を使っている(本来の英語の意味とはちがうことがある)
これらあの問題点を改善していくための対策を以下のようにまとめます。
- 発音を基礎から学びなおす
- ゆっくりと発音する
- ワードチョイスの練習をする
- シノニム(類義語)の勉強をする
- イディオム(慣用句)の勉強する
- 不安や緊張をとりのぞく
自分の英語が通じない理由の多くは発音の問題です。
記事内でも説明したとおり、ほとんどの人は会話に必要な単語や文法の基礎はすでにできています。
あと必要なのは発音だけなので、それさえできれば一気に相手が理解してくれるようになるはずです。
そのあとにワードチョイスや緊張をなくす対策をしていけば伝わらない英語から卒業できるでしょう:)