頑張って英語を話しても伝わらないときの対処法

takto, 2020 May 27

Category: スピーキングの勉強方法

自分ではしっかりと英語を話しているつもりでも、相手がなかなか理解してくれないともどかしいですよね。

なぜ理解してもらえないのでしょうか?そしてどうすればもっと相手に伝わるようなスピーキングができるようになるのでしょうか?

結論から言うと、以下の方法が効果的です。

  • 発音を基礎から学びなおす
  • ゆっくりと発音する
  • ワードチョイスの練習をする
  • 不安や緊張をとりのぞく

そもそも話す英語が相手に伝わらない原因と、これらの対策について記事の中で解説しています。

目次

相手にうまく伝わらない原因

英語で話していて相手に伝わらないのには理由があるはずです。

どういったものが考えられるかというと

  • 発音ができていない
  • 速く話そうとしている
  • カタカナ英語を使っている

他にもあると思いますが、このようなことが原因でうまく言いたいことを伝えられていない人が多いです。

それぞれの原因をさらに詳しく見ていきましょう。

伝わらない英語には何か原因があります

発音ができていない

ネイティブと話したことがある人は自分の英語がぜんぜん通じないという経験があると思います。

ほとんどの場合、その原因は発音にあります。

「え~単語が分からないから」じゃない?とか「文法が間違ってるからじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

実はほとんどの人はすでに会話をするための最低限の単語や文法を知っています。

しかし発音については学校でもほとんど勉強しないので、単語や文法とくらべて基礎ができていません。

今まで自分の発音を確認したりテストをしたことがありますか?恐らくないと思います。

多くの人がネイティブと話すときに自分の英語が伝わらないことに気づきます。

ここで発音にまつわるMythsを書いておきます。

  • 発音は重要ではない
  • 発音は適当でも大体伝わる・わかってくれる
  • ボディーランゲージで何とかなる
  • 英語っぽく発音すれば大丈夫

実際にネイティブと話せばわかりますが、どれも間違いです。

日本語と英語の音はまったく違うものなので、自分には似てる音に聞こえてもネイティブにとっては似ていないこともあります。

さらに英会話では、発音が良くない場合に相手の口の形などをみて判断することもあり、それができていないとやはり理解されにくくなります。

速く話そうとしている

英語のスピーキングをするときについはやく話してしまうことがありますよね。

速く話してしまう理由としては

  • 緊張してしまう
  • 相手の話す速さにつられてしまう

といったことが考えられます。

しかし自分のスピーキング力にみあわない速さで話してしまうと、以下のようなことがおきます。

  • 発音しきれずに詰まってしまう
  • 口が回らない
  • 間違えた発音をしてしまう
  • 文法がおろそかになってしまう

結果的に相手が理解できない英語になってしまいます。

カタカナ英語を使っている

カタカナ英語=和製英語を使っても通じるのは日本人だけです。

おおくのカタカナ英語は本来の英語の意味とはちがった意味で使われていることがあります。

たとえば

クレーム(Claim)は苦情という意味で使っていますが、本来はなにかを申請する、といった意味あいになります。

僕の場合はよく保険でカバーされる診察料などを申請するときなどによく使います。Requestと似ています。

苦情という場合はComplaintのほうが自然な(より正しい)英語になります。

これは翻訳の弊害なのですが、単語の意味にはその背景や心情などの情報があります。

そしてそのあたりの細かい部分の翻訳には限界があるので、おおまかな意味はあっていてもとても不自然な英語になってしまいます。

それと、たまに英語でないものがあるのでそういったものは使ってもまず伝わらないので気をつけましょう。(たとえばアルバイトなど)

しっかりと原因をつきとめましょう

相手に伝わるようにするための対策

がんばって英語を話してもわかってもらえない・・・どうすればそんなもどかしさから抜け出せるでしょうか?

これまでにみてきた原因から考えられる対策を以下のようにまとめます。

  • 発音を基礎から学びなおす
  • ゆっくりと発音する
  • ワードチョイスの練習をする
  • 不安や緊張をとりのぞく

それではひとつづつ見ていきましょう。

発音を基礎から学びなおす

「いきなり面倒くさそうなことをいうなよ・・・」なんて思ったかもしれませんが、発音がおもな原因で相手に伝わらないのであればしっかりと発音の矯正をしておく必要があります。

発音の矯正はおもっているほど大変ではありません。1~2か月もあればほぼマスターできます。

詳しい発音の勉強方法は↓の記事にまとまてあるので、ぜひ目をとおしてみてください。

発音を上達させるには?具体的な勉強方法を解説します

発音にも単語や文章での発音など、それぞれで必要になるテクニックがあります。

しかしまずは発音記号からはじめて、単語までうまく発音できるようになりましょう。

なぜなら、単語さえうまく発音できれば問題なくコミュニケーションできるからです。

文章の発音に必要なテクニック、たとえばリンキングやイントネーションなどは、自分のペースになれて単語の発音をしっかりとできるようになってからでも大丈夫です。

ゆっくりと正確な発音で話す

発音の練習をつづけている期間にも英会話をしていきましょう。

ただしゆっくりと、ただしい発音で話すことを心掛けたほうがいいです。なぜなら

  • 発音の勉強中はとくに正しい発音をしつづけることが大切
  • はやく話して単語の発音がおろそかになると理解してもらえない

からです。

あなたの英語を聞いている人からすれば、スピードが速くて発音がひどい英語はもっとも理解しづらいです。

僕の知りあいにもいるのですが、すごく流暢な英語なのですが発音に母国語のクセがつよくついているので、聞きとるのがかなり難しいです。

そういった英語だと聞く人にはストレスになってしまい、あまり話したくないと思われてしまいます。

実際に

「スピーキングが遅い人」よりも

「発音が悪く聞きとれないせいで何度も聞き返さないといけない」

ほうがストレスになります。

そうならないためにも、自分のペースに合ったスピードで話すようにしましょう。

スピーキングのスピードを決める基準は、単語それぞれの発音がしっかりとできる速さです。

英会話のなかで調整しながら話すようにしましょう。ポイントは

  • 文法やスピードよりも単語の発音に集中する
  • 相手のしゃべるペースに乗せられないように自分のペースを守る

です。このように話すことに余裕がでてきたら文法を気にしながらゆっくり話すようにしてみましょう。

発音は大切な基礎の一つです

ワードチョイスの練習をする

相手に自分の英語が伝わらないときに他にもできることがワードチョイスの練習をすることです。

ようはそのときどきで適切な単語を使うようにするということです。

たとえば簡単な例でいうと

My friend is so high that he can touch the ceiling. と言うと、「ん?」とちょっと不自然さを感じませんか?

「高い」という日本語から英語になおしてしまって”tall”ではなくて”high”と言ってしまっています。

不自然なだけで意味をくみとってもらえるのであればまだいいのですが、何を言いたいのかわかってもらえないときもあるので要注意です。

そうならないために以下の方法でワードチョイスの練習をしていきましょう。

  • シノニム(類義語)の勉強をする
  • イディオム(慣用句)の勉強する

シノニム(類義語)の勉強をする

意味が似ている単語であるシノニムを勉強すると、微妙な意味や使い方のちがいを学びやすいです。

たとえば”argue”と”discuss”です。

“I argued/discussed with her whether we should stay at home or go out last weekend.”

“argued”だと感情的で意見がぶつかりあうという意味あいになりますが、”discussed”ではもっとおちついてお互いの意見を聞きあうような話しあいになります。

こういった類義語は、微妙な意味のちがいと一緒に覚えやすく、おすすめの勉強方法です。

基本的には英英辞書を使うときや、文法の勉強にでてくることもあります。

英英辞書での勉強方法については↓の記事を

英英辞書を使った勉強方法:ロングマンがおすすめ

文法の勉強におすすめな教材は↓の記事を読んでみてください。

おすすめの本(文法):English Grammar in Use

イディオム(慣用句)の勉強をする

イディオムはとくに英会話で使いやすいフレーズがたくさんあります。

たとえば「今だけ」や「一時的に」と言いたいときに”temporarily”の代わりに”for now”とえます。

“temporarily”のような長い単語は覚えにくく、会話中にすばやく思い出せないことがよくあります(ネイティブでもそうです)。

しかしそれに比べて”for now”は簡単な単語で短く言えてしまいます。

イディオムに使われる単語はこうした簡単なものが多いため、単語をあまり知らなくても使えるのがいいところです。

イディオムを代用しながら話せるようになると

  • スピーキングで言葉に詰まることが少なくなる
  • より簡単な言葉を使うことで相手にも分かりやすい言葉で話すことができる

という利点があります。ですのでイディオムを積極的に使っていくことで、相手に理解してもらえる英語になるということです。

詳しいイディオムの勉強方法は↓の記事に書いてあるのでそれを参考にしてください。

英会話の上達に欠かせないイディオムの勉強法「単語はもう十分です」

不安や緊張をとりのぞく

最後に、英会話の不安や緊張をとりのぞくことについて書きます。

ほとんどの人は経験したことがあると思いますが、緊張してしまうとうまく話せなくなってしまい、ふだんの英語力を発揮できないということにつながります。

この問題への対策を簡単に言うと

  • 事前に話すことを準備しておく
  • あえて話の主導権をとる

の2つです。これらについての詳しい説明は↓の記事に書いてあるので、それを参考にしながら実行してみてください。

英会話が苦手でうまく話せるか不安・緊張してしまう人ができる対策

まとめ

今回は英語のスピーキングが相手に伝わらないという問題の原因と、できる対策について紹介しました。

相手が理解してくれない原因として以下の3つの理由をあげました。

  • 発音ができていない(ネイティブにわかりやすい発音が必要)
  • 速く話そうとしている(相手の話すスピードにつられる・緊張している)
  • カタカナ英語を使っている(本来の英語の意味とはちがうことがある)

これらあの問題点を改善していくための対策を以下のようにまとめます。

  • 発音を基礎から学びなおす
  • ゆっくりと発音する
  • ワードチョイスの練習をする
    • シノニム(類義語)の勉強をする
    • イディオム(慣用句)の勉強する
  • 不安や緊張をとりのぞく

自分の英語が通じない理由の多くは発音の問題です。

記事内でも説明したとおり、ほとんどの人は会話に必要な単語や文法の基礎はすでにできています。

あと必要なのは発音だけなので、それさえできれば一気に相手が理解してくれるようになるはずです。

そのあとにワードチョイスや緊張をなくす対策をしていけば伝わらない英語から卒業できるでしょう:)

伝わらない英語から卒業しましょう

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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