このように【after doing】や【after I do】を使った文法に苦戦している人へ、その意味と使い方について解説していきます。
この記事の解説を読んでいけば
- 【after】の文法の使い方とパターンを理解できる
- 【after】を使うときの時制の決め方が分かる
- 【after】の文法で使われる表現を知ることができる
ということを目標に書いています。
それでは始めていきましょう:)
記事の内容
【after】の文法と意味
まずは【after】の意味と基本的な文法について簡単に解説します。
【after ~】で「~したあと」という、時間や順序に関する意味を持たせることができます。
たとえば
I left home after I had breakfast.
で、「朝食をとったあとに家を出た。」という意味になります。
“I had breakfast”と”I left home”の2つの行動の順番という関係性をつくっていることがわかると思います。
このように、”A after B”で「BのあとにAをした」という順番を説明できるようになるのが【after】です。
【after】のあとはdo?doing?
「afterの意味は分かってもafterのあとに何て言えばいいのかわからない」、という人へ【after】の文法についてわかりやすく解説します。
基本的にafterには以下の3つの文法パターンがあります。
- after + 文・主語+動詞(+目的語):after I do something
- after + 名詞:after something
- after + 動名詞(+目的語):after doing (something)
これらは文法的にはafterの役割が違います。
1は接続詞(afterで完全文を2つつなげる)、2・3は前置詞(関係性をもたせるものにafterをつける)です。
ただ、この文法の定義の違いはそんなに重要じゃないので、とりあえず例文をみて一気に理解を深めていきましょう。
紹介した3つの文法パターンを使った例文となります。
それぞれafterのあとの形が違いますが、どれも同じ意味です。
ただし使い方にちょっとした違いや特徴があるので説明します。
ひとつ注意としては、進行形(主語 + be動詞 + doing)にしてしまうとafterとの意味の整合性がなくなるので、使わないようにしましょう。
どれも一長一短あるので、自分の使いやすいものを使っていきましょう。
ただし、より複雑な表現をする場合はやはり接続詞のafterで完全分をつくる必要があるので、練習しておく必要があります。
そしてこの接続詞としての【after】を使うときに混乱しやすいのが時制です。
【after】文法の時制はどうするのか?
接続詞である【after】で2つの文をつなげる場合には、時制に気をつける必要があります。
時制の文法について、とくに重要となる以下の3つのパターンを解説していきます。
- 現在・未来から未来の行動へ
- 過去の過去から過去の行動へ
- 現在から現在(普段の習慣について)
前置詞としてのafterだと、after + something / after + doingとなるので、時制を気にする必要はなくなります。
現在・未来から未来の行動へ
よく使われる【after】の文法は、「~のあとに~する」という何かをした後・何かが起きた後にする未来の意思表示・計画です。
↓の例文を参考にして解説します。
例文でわかるとおり、”after ~“の文法(時制)は現在ですが、意味は未来です。
なので文の全体の意味をみると、「未来に何かしたその後の未来に何かをする」となります。
過去の過去から過去の行動へ
つぎによく使われる【after】の文法は、「~したあとに~した」という過去の過去にしたこと・起きたことのあとに何かをした、というように順番をつけて言う方法です。
わかりやすくするために具体的な時間をつけた例文をみてみましょう。
文法をみると、”I went to office”と”I called you”はどちらも時制が過去形です。なので【after】をつけずに2つの文にすると順番が分かりません。
しかし”after”をつけることで、どちらが先に起きたのかという順番がわかるようになります。
なので、どちらの節も時制は同じ過去形で大丈夫です。
ただ、この順番の違いを表すために、過去完了を使うこともあります。
これも文法的にOKで、まずオフィスに行ったということが時制からもわかりますね。「過去+過去完了」にしても「過去+過去」と意味は変わらないのであまり気にしなくて大丈夫です。
余談ですが「過去+未来」という組み合わせはしません。たとえば
すでにオフィスには行ったので、電話したかしなかったかの2択です。つまり文法的に正しい言い方は
のどれかになります。
現在から現在(普段の習慣について)
接続詞の【after】を使う場合にはもうひとつの時制のパターンがあります。
それが現在から現在です。意味は普段の行動について「~のあとに~する」となります。要は習慣や定期的にすること(起きること)についての順番を伝えることができる文法です。
たとえば
これは習慣として言っていることで、特定の場合や時期について言っているわけではありません。
このように現在 + after + 現在の文法(時制)にすることで普段する行動の順序を伝えることができます。
前置詞【after】の場合の時制
ここまでは接続詞としての【after】を使ったときの時制について解説しました。
ここでは【after】を前置詞として使った場合(after something / after doing something)に、【after】の前の文をどの時制にすればいいのかを簡単に説明します。
とは言っても基本的には同じ、というかより簡単なので心配は無用です。
↓の例文で時制の違いと意味をみていきます。
【after something】や【after doing】のあとは名詞か動名詞となり時制がないので、【after】の前の文の時制だけを気にすれば大丈夫です。
その時制は一般的な英文の時制と同じなので、「過去の過去」や「現在形で未来の意味」といったことは考えなくて問題ありません。
なので基本的には接続詞よりも前置詞としての【after】のほうが文法は簡単ですね。
前置詞の【after】文法はどんな使い方があるのか?
最後に【after】を前置詞として使う場合にどのような名詞・動名詞をつければいいのか、よく使うパターンを3つ紹介します。
- after + 人・もの・事象
- after + 行動
- after + 時間・日時・時期
【after】+ 人・もの・事象
まずは”after + 人・もの”です。たとえば
- Repeat after me.
- I’ll get on a bus after you (= after you get on a bus).
- It gets hot and humid after rain.
- Please leave a message after the beep.
このように何かしらの動きや変化があるものに対して【after】をつけることができます。
【after】+ 行動
“after + 行動“もよく使われるパターンです。行動は名詞でも動名詞でも表すことができます。
- I will go to a gym after lunch.
- I am exhausted after work.
- I haven’t got much money left after shopping.
- We should talk after a meeting.
名詞や動名詞によって表現される行動は「~のあと」という順番の基準をつくることになるので、よく使われます。
【after】+ 時間・日時・時期
【after】は順番に関する意味を持たせるので、時間・日時・時期などと組み合わせるのもよくあるパターンです。
- I am free after 5pm.
- My friend is going to study at a university after this April.
- I stopped smoking after 2015.
- I will live in Osaka after this winter.
例文のように具体的な時間や時期を加えると前後関係がわかりやすくなります。
基準となる時を”after ~“とすることで、間接的に「それ以前は違った」というニュアンスが含まれます(それ以前のことは単純に知らない、という可能性もアリ)。
まとめ
今回は【after】の文法について詳しく解説しました。
想定していた悩みである
- “after doing”と”after I do”の使い分け
- “after doing”の意味
- “~ed after ~ed”という過去形+過去形の意味と使い方
これらについて理解できたと思います。
記事の内容を簡潔にまとめると以下のようになります。
- 【after】の文法のパターン
- 接続詞:after + 文・主語+動詞 +目的語(after I do something)
- 前置詞:after + 名詞(after something)
- 前置詞:after + 動名詞(after doing / after doing something)
- 【after】の文法の時制のパターン
- 現在・未来から未来の行動へ
- 過去の過去から過去の行動へ
- 現在から現在(普段の習慣について)
- 【after】を前置詞にしたときのよくある使い方
- after + 人・もの・事象
- after + 行動
- after + 時間・日時・時期
今回の説明で【after】の使い方が分かったと思いますが、この文法の考え方(時制や文・名詞との組み合わせなど)はほかの接続詞や前置詞にもあてはまります。
英語の文法を上達させるにはこういった本質的な部分の理解が必要で、あとはとにかく自分で文をつくって使う(話す・書く)ことが大切です。
文法の勉強の仕方については別の記事にまとめたので、興味があれば読んでみてください。
英語の文法って地味でつまらない、いつまで勉強すればいいのかわからないと感じている人が多いと思います。文法は主体的に学習してこそ効果的に学んで覚えていくことができます。その具体的な方法をこの記事で解説していきます。