こうした悩みを解決できるように、この記事では【thought】の発音の仕方について詳しく解説していきます。
カタカナ発音の「ソウト」や「ソート」ではなく、正しい英語の発音のしかたを、コツとともに「口の形や舌の位置」をわかりやすく図解していきます。
記事の最後には英会話で【thought】を使う場面についても紹介しているので参考にしてください。
記事の内容
【thought】の発音と意味
【thought】はthinkのpast form(過去形)ですが、名詞でもあります。
意味は「考え」です。「My thoughts」というように複数形にして使うこともよくあります。
発音はというと、イギリス発音で【θɔːt】、アメリカ発音で【θɒːt】という発音記号になり、少し違います。
サンプルの音を聞いてみましょう。
イギリス発音:
アメリカ発音:
【th】の発音が大事なのですが、それと同じように【ou】の音も重要になります。
これから紹介する練習方法とコツを使ってきれいに発音できるようにしましょう:)
【thought】の発音練習
相手に伝わるきれいな発音をてにいれるためには、発音記号から練習していくのが効果的です。
さきほど書きましたが、【thought】の発音記号は以下の通りです。
- イギリス発音:θɔːt
- アメリカ発音:θɒːt
これらの発音のしかた、とくに「口の形や舌の位置」などに注目して解説をしていきます。この解説に沿って練習すれば思った以上にきれいな発音になっているはずです。
【θ】の練習
【θ】:前歯と下の歯で舌を挟む(押し込む必要はない)。喉を鳴らさずに息を吐いて音を出す。
【θ】の歯の位置↓
【θ】は舌の位置さえできていれば簡単に出せる音です。ほかの音とつなげるときに舌を歯の間に持ってこれるかが音の質に大きく影響します。
【ɔː】の練習
【ɔː】:「オ」よりも口を前に突き出す感じ。音は「オ」と同じような感じで大丈夫です。
【ɔː】の口の形↓
「オ」と比べて口を前に出すところがポイントです。英語の発音の中では簡単なほうなので、口の形さえつくれればとくに苦労しないと思います。
【ɒː】の練習
【ɒː】:「ア」よりも大きめに口を縦にあけて、音はほぼ「ア」で大丈夫です。
【ɒː】の口の形↓
この音も口の形がポイントになります。「ア」よりもさらに縦に口を開けて発音すれば聞きとりやすいきれいな音になります。
【t】の練習
【t】:まず舌を上の歯と歯茎の裏側につける、そして舌をはじくと同時に音を出す(このときに母音を含まないようにする)
【t】の舌の位置(予備動作)↓
【t】の舌の位置(音を出すとき)↓
【t】の音はまず予備動作として舌を上の歯と歯茎の裏側につける必要があります。この位置は日本語の「タ」よりもずっと前のほうになるので、混同しないように注意です。
あとは舌をはじくと同時に音を出します。このときに日本語のように母音を含まないようにするのが重要です。
【thought】で練習する
ここまでくれば後は音をつなげて発音するだけです。イギリスとアメリカの好きなほうで練習してください。
- イギリス発音:θɔːt
- アメリカ発音:θɒːt
どうでしょうか?かなりきれいな発音になっていると思います。口の形や舌の位置に気を付けて発音すればかなり簡単に音がきれいになるのが分かると思います。
チェックのためにサンプルの音と比べてみてください。
イギリス発音:
アメリカ発音:
まだ【th】の音がうまくできないという場合は↓の記事を参考にしてみてください。
THは日本語にはない音で発音方法も独特です。THを正しい舌の位置で発音、【θ】と【ð】の2種類を使い分ける、THを含む単語を聞き間違いされずに発音する、の3つを目標に発音のコツをシンプルに解説します。
【t】の音をもっとよくしたい、という人は↓の記事で練習するのがオススメです。
「tをうまく発音できない」「tを発音しない場合はどんなとき?」という疑問に答えていきたいと思います。この記事では「tをきれいに発音する方法」「スペルによる発音の違い」「より自然に発音するテクニック」の3つについて解説します。
【thought】を使う場面
ここまで【thought】の発音を練習をしてきましたが、実際に会話で使わないと意味がないしもったいないでよね。
ということでいくつかの使い方をここで紹介します。
まずは会話の中で「えっそうなの?」と思ったときに「Really? I thought blablabla」と言うことがかなり多いです。単純にthinkを過去形にした使い方ですね。
もしくは「~したんだよ。」といった後にその理由として「Because I thought blablabla」とつなげることもよくあります。
もっと応用すると以下のような使い方もあります。
こういった場面は日本語での会話でもよくあると思いますが、英語でも同じです。僕もしょっちゅう使ってます。
まずは「ゆっくり」「きれいな発音」で話すようにしましょう。カッコつけて早く喋ろうとするとせっかく学んだ発音が崩れて伝わらなかったり、最悪の場合変なクセがついてしまいます。
↓のような固定観念にとらわれないように
- 話すのが遅いとカッコ悪い・相手に失礼(実際には発音が悪いと話したくなくなる)
- 少しくらい発音が悪くても理解してもらえる(実際には信じられないくらい通じません)
単語を1つ1つゆっくりと確実に発音していくように、「一発で相手に伝わる発音こそが至高」という考えでいきましょう。
まとめ
今回はthinkの過去形で「考え」という名詞でもある【thought】の発音について解説しました。
- 【thought】の発音はイギリスとアメリカで母音の音が違う
- イギリス発音:θɔːt
- アメリカ発音:θɒːt
- 【θ】:前歯と下の歯で舌を挟む(押し込む必要はない)。喉を鳴らさずに息を吐いて音を出す。
- 【ɔː】:「オ」よりも口を前に突き出す感じ。音は「オ」と同じような感じで大丈夫です。
- 【ɒː】:「ア」よりも大きめに口を縦にあけて、音はほぼ「ア」で大丈夫です。
- 【t】:まず舌を上の歯と歯茎の裏側につける、そして舌をはじくと同時に音を出す
発音記号から練習していく方法は【thought】だけでなく、英語の発音を習得するのには必須と言っても過言ではありません。
音の最小単位である発音記号ができなければ、その集合体である単語や文をうまく発音することはできません。
遠回りのように思えるこの方法と、その後に行うべき発音の練習方法について↓の記事でさらに解説しています。参考にして英語の発音を上達させていきましょう:)
英語の会話に発音は必要不可欠です。まずは単語で発音の練習をする前に、発音記号を習得してください。単語は複数の発音記号からできているので、発音記号ができていないとただしく発音できません。しかし発音記号をマスターすれば、後々ネイティブのような発音ができるようになります。