【what do you think ・・・】(~についてどう思う?)というフレーズはよく使われていますが、実際に自分が使おうとすると文法がわからなくなる人が多いです。
この記事ではつまずき易い部分である以下の点について解説していきます。
- 【What do you think】のあとの部分の語順について
- “What do you think about”と”What do you think of”のニュアンスや違いについて
- “what”以外での応用のしかた
それでは早速始めていきましょう。
目次
【what do you think】の文法
【what do you think】で「~についてどう思う?」と相手の考えや意見を質問する意味になります。基本的にこの文法には以下の2つの使い方があります。
- What do you think + 文節?
- What do you think of/about something?
1つめは文節をうしろにつける方法で、主語や動詞を入れることで様々な文章構造をつくることができます。
2つめは”think about/of + 名詞”という形で、あること・もの・人について質問するときの文法になります。
まずは混乱しやすい1の文法について解説していきます。
語順について
【what do you think】に文節をつなげて疑問文をつくるときに、「主語+動詞」か「動詞+主語」かがわからなくなる人が結構多いです。
基本的には【what do you think】+【I should study?】というように、「主語+動詞」という肯定文の語順にするのが文法的には正しいです。
この表現は英会話でよく使われるので、実際のところは別にどっちで言っても意味は伝わります。ネイティブでもたまに間違った文法になるくらいに曖昧だったりもします。
ですがより正確な文法を知っておくことは大切なので、もう少し深く見ていきましょう。
まずは↓の2つの文を比べてみます。
- What do you think is the best game?
- what do you think the best game is?
1つ目は、疑問文[What do you think] + 疑問文[is the best game]と、疑問文が2つつながるので文法的によろしくないです(意味は伝わると思いますが)。
2つ目は、疑問文[What do you think] + 肯定文[the best game is]と、2つめの文を肯定文にするのが文法的には正しくなります。
ようは2つの文の節をつなげるときには、2つめを肯定文にするということです。
この文法が混乱しやすいのは、文のつくりかたによって語順が変化するからです。たとえば以下のように文法によって語順が変化します。
- What is the best game?(通常の”what”を使った疑問文)
- What do you think the best game is?(2つの文節をくっつけた疑問文)
同じような変化が、”what”を関係代名詞とするときにもおきます。
- Do you know what the best game is?(”what”を関係代名詞として使った疑問文)
他にもいくつか例文を見てみましょう。
- What do you think I bought last night?
- What do you think you can bring for the party tomorrow?
- What do you think the result will be?
- What do you think needs to be improved?
このように疑問文+肯定文という組み合わせになるような語順にします。
対象を特定する【What ~ do you think ~】
この文法の発展として、【What ~ do you think ~】という文法で「何の~が~だと思う?」という意味の疑問文になります。
この”what + ~“で特定の対象について相手の考えを質問できます。
いくつか例文を見てみましょう。
- What food do you think he likes?
- What size of clothes do you think I should to buy?
- What language do you think I should study?
- What country do you think you would like to live in?
単純に”what”だけで質問するときと違って、どういった答えを求めているのかを具体的にすることができます。
たとえば1つめの例文で”What do you think he likes?“と質問すると、”food”以外の何でもありになります。
もし具体的に何についての考えを質問したいのかが分かっているのであれば、”what”のあとにそれを付け加えるようにしましょう。
what do you think about/of
もし【what do you think】で質問したいことがものや人のような名詞の場合には、【what do you think of/about something/someone】という文法を使います。
【think of】と【think about】は「~についての考え」という意味で、名詞や動名詞などに対して使えます。ただこの2つには少しニュアンスの違いがあります。
- think about:対象と、それに関することについて能動的に考える
- think of:対象についての考えが受動的に浮かぶ
つまり何かについて「考えよう」とするなら「think about」で、何かについて「考えてしまう」場合には「think of」という使い分けで大丈夫です。
ただ、”think of”を人に対して使うと「その人に興味がある」というニュアンスになることもあるので注意。
「I was thinking of you.」(あなたについて考えていたんだよ。):考えてしまう、頭から離れない、というようなニュアンスです。
さて、本題に戻って”what do you think”との組み合わせをいくつかの例文で見てみましょう。
- what do you think about my idea?(このアイディアについてどう思う?)
- What did you think about the presentation?(このプレゼンについてどう思った?)
- what do you think of the results of my exam?(このテストの結果をどう思う?)
- What do you think of his email?(彼のメールをどう思う?)
“what do you think about ~“の疑問文では、能動的な意見を質問しているので、会話がどんどん発展していきやすいです。
たとえば1つ目のアイディアについては、アイディアそのものに対する考えと、それに関すること(アイディアの元になる情報や考え、実現性、将来性など)も聞きたいというニュアンスがあります。
一方の”what do you think of ~“だと対象そのものについての考えや感想などについて質問するというニュアンスになります。そうすると単純な良い悪い・好き嫌いのような感想で終わることもあります。
他の5W1Hでの使い方
【what do you think】の”what”はほかの5W1Hに置き換えて使うこともできます。それぞれの疑問符によって質問の内容が変わりますが、相手の考えを聞いていることには変わりありません。
- Where do you think I should study?:どこで勉強するべきだと思う?
- When do you think I should study?:いつ勉強するべきだと思う?
- Why do you think I should study?:なんで勉強するべきだと思う?
- Which do you think I should study?:どれを勉強するべきだと思う?
- How do you think I should study?:どうやって勉強するべきだと思う?
ただし”who”の場合は使う動詞によって前置詞が必要なので注意が必要です。
- Who do you think I should study with?:だれと勉強するべきだと思う?
このように”do you think”を付けえることで、あくまでも「考え」を求めているだけで「正解」を求めているわけではないというのがポイントです。
“Why should I study?“というように直接的に聞かれると「正しいことを言わなきゃ」というプレッシャーを感じる人もいるので、”do you think”を付けることで相手が答えやすくなると思います。
まとめ
今回の記事では【what do you think】文法の意味や使い方について解説しました。
要点をまとめると以下のようになります。
- 【what do you think】の後には文か名詞をつけることで「~をどう思う?」と相手の考えについて質問できる
- 文の語順は疑問文【what do you think】の節 + 肯定文【the best game is】の節となる
- 【What ~ do you think ~】というように、whatのあとに対象となるものを入れることで、「何の~が~だと思う?」という意味にできる
- “think about”は対象やそれに関連することを能動的に考えるときに、”think of”は対象そのものについて受動的に考えるときに使う
- “what”の代わりにほかの5W1Hを使うこともできる
本文でも言いましたが、【what do you think】は「考え」を求めているだけで「正解」を求めているわけではないので、相手へのプレッシャーを下げることができます。
相手の意見が欲しいときなんかには”do you think”を通常の疑問文に織り交ぜることで簡単にできるので、僕自身も頻繁に使ってるし、かなり便利なフレーズだと思います。
この解説を読んでわかっても自分で使わない限りすぐに忘れるし、いざ使おうと思ってもおそらくうまく文を組み立てられないと思います。英語の文法や単語などの知識はスピーキングやライティングで実際に使うことでようやく自分の英語になります。
「英文法の勉強法【1冊の参考書・アウトプット重視・英語で学習】」の記事で具体的に文法の勉強法を解説しています。勉強してもなかなか上達しないという人は今の勉強のしかたを見直す機会にもなるのでぜひ読んでみてください。