皆さんも学校で学生として勉強するときに、授業やレクチャーを聞いてノートをとることや、問題集をやることをたくさんしてきたと思います。
確かに効率用多くの知識を詰め込むのにはいい方法だと思います。しかしそういったものはすぐに忘れてしまったり、得た知識をどう使っていけばいいかわからなかったりするので、悪い面もあると思います。
今回はとくに英語に関して”使う”ことの重要について僕の考えを皆さんンとシェアしたいと思います。
目次
勉強=ノートをとる・問題を解く?
少し古い考えなのかもしれませんが、勉強をするということはノートをとったり問題を解いていくことだと思っている人がまだまだ多いように感じます。
僕は勉強をするということは、その対象を使って何かをするということが本来勉強にとって最も大切なことだと思っています。
英語の場合にはたとえばやりたいことから逆算してそれができるようになる最善の方法で英語力を鍛えるという感じです。
勉強の仕方の違いをまとめると以下のようになります。
よくある勉強の仕方
- 学校などの授業に出席して聞く
- ノートに大事なポイントを書きとめる
- 練習問題やテストの問題をとく
- 答えあわせをして、間違えたところを復習する
僕の考え
- 今の英語力でやりたいことを実際にしてみる
- できたことやうまくいかないことを発見する
- どうしたらできるようになるか考える・調べる・相談する(ここでノートをとったり、問題集を解くのが一番いい方法だとわかるかもしれない)
- 必要な知識やスキルをつける・英語を使いながら学習していく
残念ながことに僕は「勉強をする=ノートをとる・問題を解く」という固定観念をもっていて、英語の勉強をすると決めたときはとにかく大学の英語の講義をとって参考書の問題を解いていくということしか頭にありませんでした。その結果どうなったかというと
- 英語の講義は英文学の学習を目的にしていたので、英語力そのものはほとんど上がらなかった
- 講義でノートをとっていたが、ノートをとることばかりに集中していた
- 問題集を買って問題を解いていたが、与えられた問題に答える技術しか成長しなかった
- 英語がうまく上達しないまま時間が過ぎてしまい英語の勉強に挫折してしまった
↓の記事に当時の僕がやってしまった勉強の仕方を書いていますので、反面教師として読んでみてください(泣)
こういった失敗をしないためにも、皆さんには英語の勉強をするときに”使う”ことを取り入れてほしいのです。
英語を使うことについてより詳細に書く前に、もう少しだけ「勉強をする=ノートをとる・問題を解く」の問題点を見ていきましょう。
板書や問題を解くばかりでいる問題点
英語の勉強をするのはノートをとるためじゃない
ノートを書くということは聞いている情報をうまくまとめて要約したり、ボードに書かれたものを速く写したりすることです。これは英語の能力とは関係ないし、ノートをうまく取れるようになっても英語は上達しないでしょう。
皆さんも学生のころに大量のノートを書いていたと思います。先生の進むスピードが速くてノートに書くのが精一杯だったり、聞いていることが頭に入らなかったりすることはよくあったのではないでしょうか?たまに説明するときにノートを欠かせない先生もいますが、そのあとすぐに黒板を消されるんじゃないかと心配になって集中できなかったりするんですよね(泣)
ノートに書いている最中は解説に100%集中できないのであまり効率がいいとは思いません。授業でもらえる大事なポイントやアドバイスを出し惜しみしないで最初から参考書やできあがったノートを学生に配ればいいのです。学生が全員ノートを書いている時間や、それを待っている時間は本当に無駄だと思います。
ノートをとるという方法は議事録をつける練習などには向いているので、そういったスキルが重要でなければ必要ないでしょう。ただし授業が英語で行われている場合のみ有効ですが。
ひとつだけ意味があるとすれば、授業で聞いたことをノートにとる練習は要点だけを短くメモすることに関しては良いと思います。それくらいならば脳のリソースを書くことに集中させずに済むし、あとで重要なことだけをすぐに参照できます。
練習問題やテストはただの確認作業
参考書の問題やテスト問題を解くのは一般的な勉強方法のひとつです。問題を解くのは習った知識を試すのが目的ですので、それ自体は良いと思います。
しかしとくにテストなどで良い点数をとる事を目的にしてしまうことは避けたほうがいいでしょう。テストはその時さえうまくできればそれでいいわけですから、その準備の仕方に問題が出てきます。
たとえば受験する人は過去問をたくさんやって出題傾向やその回答を学ぼうとします。学校側でも問題を大きく変えてしまうと合格者が激減してしまってそれが学校側の問題になったりするのでできないということもあります。
つまりテストを与えるほうも解くほうもうまくいくように調整しているという茶番のような状況になります。現実では受験者がわかるかわからないか関係なく、必要なことを英語で聞かれてそれに答えなければいけません。
問題を解いて答え合わせをし、わからなかったことを確認するというのは確かに大切です。
しかしそればかりに注目してしますと、結局何のために英語を勉強しているのかわからなくなります。実際に多くの人たちは受験や就職試験のために英語の勉強をしています。これは日本の教育や社会的な考え方の問題なのでここでは割愛しますが、これについての僕の考え方は別の記事にしてあるので興味がある方は↓のリンクから読んでみてください。
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僕の考える「勉強する」ということ
ここからは英語を”使う”ことを勉強の肝とするという僕の考えを詳しく書いていきます。
英語を床うことを常に念頭に置いて行動に移していく次のようなことを勉強をする一般的な方法とすることをオススメします。
今の英語力でやりたいことをしてみる
まず英語を勉強するということはその目的があるるはずです。まずはそれを実際に試したり経験することが勉強をすることに含まれるべきだと思っています。
たとえば外国人と友達になりたい、海外旅行に行ってみたい、外国人の彼氏・彼女がほしいなどなんでもいいのです。もし今すぐにできないなら、できる範囲で試してみればいいのです。
たとえば外国人の友達がほしいなら
- 学校や大学にいる留学生に勇気をだして英語で話しかけてみる
- 外国人がいるイベントやサークルに参加して話してみる
- オンラインゲームにいる外国人に英語でチャットしてみる
海外旅行をしたいなら
- 1泊2日でもいいからすぐに行ってみる
- 英語圏ではなく、近場の韓国や台湾でもいいから行って英語を使ってみる
もし海外旅行が高い・忙しくて行けないなら
- 最寄りの空港に行って”I’m Korean”と自分を成りすまして店員と英語で話してみる
- 外国人がたくさん集まる街に行って観光客と英語で話してみる(東京の築地とか北海道のニセコとか)
外国人の彼女・彼氏が欲しいなら
- デートアプリで外国人と会ったりチャットをしてみる
- 外国人のパートナー探しが目的のイベントに参加してみる
やりようはいくらでもあります。まずはこういった目的のために英語を使うという意識をしっかりともって、実際に試してみることが勉強にには不可欠だと思っています。
もしこれが英語ではなくスポーツだったらどうでしょうか?
サッカーがうまくなりたかったらボールを蹴ってみるでしょう?それともサッカーのルール・用語・戦術について勉強してそれで満足するでしょうか?
英語もそれと同じです。
できたことやうまくいかないことを発見する
実際に英語でやりたいことを試してみたら多くの発見があります。ここでの気づきや感情が主体的な勉強を後押しするものだと僕は考えています。
きっと以下のような体験を得られるはずです
- 外国人と勇気をだして話してみたけど全然言っていることがわからなかった
- 緊張したけど自己紹介はできた
- 留学生と話したけど英語が出てこなくて、相手が日本語で話してくれた
- 海外旅行に行ってみたけど案外大きな問題はなかった
- 出会い系アプリで外国人にアプローチしたけどあいてにされなかった
こうした経験で悔しかったり、驚いたりすることは多いと思います。
僕も英語の勉強を始めたころや、オーストラリアにきた頃はひどいものでした。相手の言っていることを2,3回聞かないとわからなかったり自分の言いたいことが全然言えなかったりと楽しいながらも悔しい思いをたくさんしてきました。
皆さんもそういった経験があるかもしれませんが、そこがスタートです。挑戦して失敗したからこそ自分に足りないものが何なのか、そしてどうすればうまくできるようになるか考える事ができます。
どうしたらできるようになるか考える・調べる・相談する
英語を使ってみて、うまくいったにせよいかなかったにせよ、これからもっと英語を勉強したいと思う人は多いでしょう。英語を使って人とコミュニケーションをとることに楽しさを感じたのならきっともっとうまくなりたいと思うはずです。
ここでそれぞれの体験で得た気づきや英語力の問題点を整理することができます。その気づきや問題は英語を使ってやりたいことをするために必要なことに集中しているはずです。
つまり自分たちの英語の課題が英語を使って果たしたい目的とマッチしているということです。
たとえば以下のような問題とそれに対する気づきや疑問がうまれてくるのではないでしょうか?
- 会話をどうはじめればいいのかわからなかった → 英語の場合は会話のパターンがあるかも?
- 相手の英語を聞きとれなかった → 原因はなんだろう?相手の話すスピード?単語の知識?発音?
- 旅行先のカフェで注文するときになんて言えばいいかわからなかった → 他の人はどうしてる?
- 英語で話すことにすごい抵抗感を感じた → どうすれば落ち着いて話せる?気持ちの問題?話す前に準備すればいい?
ここで生まれる疑問をもとにネットで調べたり、先生や知り合いに相談することによってアドバイスを受けることができます。
このプロセスには本人がもつ感情が裏にあるので、英語を勉強する理由としてかなり強力なものになるはずです。この作業をとおしてどうやって勉強を進めていくか考えましょう。あとはそれを実行していけばいいのです。
必要な知識やスキルをつける・英語を使いながら学習していく
自分に必要なスキルや知識をつけていくために、模索した勉強方法を実行していきましょう。
それぞれの人の目的に応じて勉強方法が変わってくると思います。もし海外に移住して現地で働きたいのであれば、そのために使える英語とりわけすべてのスキルをバランスよく育てていく必要があるでしょう。
それとは違い大学に入学するためであれば、センター試験や二次テストで高得点を取るための能力やテストのテクニックが重要になってくるはずです。
必要に応じで自分で考えて、自分で勉強方法を思考錯誤して改善しながら英語力をきたえていけるはずです。
ここで重要なことがインプットをしながらも常にアウトプットをして、自分の英語力を試していくことです。そうすればそのまま自分の英語力がどの程度なのかわかるし、それ自体が一番の勉強になります。
つまりインプットをしたあとに最初のステップまで戻り、繰り返しステップを踏んでいくことになります。このインプットを多くしすぎずにすぐにアウトプットして試すことが大切です。そうすることでトライアンドエラーをすばやくこなしていき、学習効果を高めることができます。
英語もスポーツと同じように実際に使ってみる(スポーツでいうところの練習をする)ことでスキルが磨かれていきます。はじめは失敗ばかりでも思考錯誤していけばが学習して成長していけます。スポーツの上達と同じようにして、アウトプットを積極的に行っていくことこそが一番の勉強になります。
まとめ
今回の記事では、英語の「勉強=ノートをとる・問題を解く」という固定観念に対して英語を”使う”ことを前提とした勉強方法を僕の考えとして皆さんとシェアしました。
この典型的な学校での英語の勉強では以下のような問題があります。
- ノートをとることに必死になっても英語はのびない
- 問題を解くのは知識の確認のためで、使える英語はあまりのびない
それに対して、以下のように英語を”使う”ことを前提とした勉強をオススメしました。
- 英語でしたいことをまずはやってみる
- 英語を使って挑戦・失敗すれば、気づきや問題点が浮かびあがる
- 考える・調べる・相談して、うかびあがった問題を解決する方法を探す
- 見つけた・考えた解決方法でインプットして、それをすぐにアウトプットして学習する(ステップ1へ戻りループする)
日本に住んでいるとアウトプットする機会がないので、日本人の英語力が一般的に低いとは当然のことです。もし英語を本気で勉強したいのであれば、とにかく英語を使う機会や環境をつくりましょう。
あとは思考錯誤をくりかえして英語を”使い”ながら学習すればかならず英語力がのびるはずです。