英語脳ができあがったらどんな感じになるのか気になる人もいると思います。
今回は僕が普段生活しているときに、英語脳がどのように働いているか書いていきます。
個人の経験をもとにしているので異論があるかもしれませんが、これを読んで英語脳を手に入れた自分をイメージしてもらえるとありがたいです。
記事の内容
英語脳ができるまでの流れ
英語脳は自然とできるものではありません。意識して英語で思考する環境をつくり、英語を使うマインドセットをもってトレーニングしてつくられていくものです。
理想としては英語圏で語学留学などをして、英語のみで生活をする環境に移れると英語脳を鍛えやすくなります。しかし日本にいても英語だけで生活する時間帯をつくってそれを毎日継続していけば自然と英語で思考することができるはずです。
英語脳を鍛えるための方法は別のブログ記事にまとめたいるので、詳しくはそちらを読んでもらえると助かります。
英語脳で何が起きるか
まだ英語脳が出来てない人からすると、英語脳が出来ている人の頭の中で何が起きているのか気になる人もいると思います。そこで僕の頭が普段どういう状態なのか書きたいと思います。これをよんで英語脳が出来上がった状態をイメージしてもらえればうれしい限りです。
ちなみに僕は日本を出てから合計10年オーストラリアとイギリスに住んでおり、日本語を話す機会は週に1回かそれ未満です。
- 普段すべてのことを英語で考える
- たまに英語と日本語どっちを使っているかわからなくなる
- 英語なら言えることが日本語では言えない
- 相手が言ったことが一語一句わかっても理解することができないことはある
普段すべてのことを英語で考える
特に海外で生活していれば普段から考え事はすべて英語になります。ちょっとしたことでも、深く考えるときでも英語で考えて英語で完結します。
英語脳ができていると英語を聞いたり見たりする準備ができている状態になっています。そしてそれを英語で処理して話す・書くことを想定しているのでスムーズにコミュニケーションができます。
基本的にこれは日本語で何気なくやっていることを英語に置き換えているだけです。ただ英語でのプロセスを普段あまりにも使わないので、脳にその準備ができていないのです。
英語で生活している人ならば、急に日本語で話しかけられると日本語で処理する状態に切り替えるための時間がかかるため、すぐに対応出来ないといったことが起きます。
ただひとつ言えることは、英語脳ができ上がった人でも日本に住んでいたり、海外にいても普段日本人とばかり交流する人は意識しない限り日本語で考えるかもしれません。
たまに英語と日本語どっちを使っているかわからなくなる
英語脳ができあがって英語を自然に使うようになると、たまに得英語と日本語のどっちを使っているのかわからなくなります。これはとくに集中しているときに起きやすいのですが、たとえば日本語の記事を読んでいるときに頭で英語を使って考えをめぐらせていたりすると、自分が読んでいるものが日本語なのか英語なのか混乱してくることがあります。
英語で生活している人がたまに日本語で会話をするときにも混乱してくるときがあります。日本語を聞いていても脳が自然と英語で処理し、英語で返そうとするからです。
もう少し頭の中で何が起きているのか考えてみます。まずインプットされた日本語が英語に訳されることはありません。日本語ネイティブなのでわざわざ訳さずとも意味が分かります。そしてそのインプットされた意味を処理するときには英語が使われています。そしてそのまま英語でアウトプットが頭に浮かんできます。しかしそれを日本語にしてから声にして返すので、日本語と英語を交互に使っていくうちに混乱していくのだと思います。
英語なら言えることが日本語では言えない
これは英語脳をきたえていく過程で結果的に起きることだと思いますが、英語でなら言えることが日本語では言えないということがおきます。
日本語を頼らずに英語の勉強をしつづけると、英語そのものだけではなく新しい知識を英語のまま学ぶことになります。勉強の過程ではさまざまなトピックのことについて考える機会があります。たとえば、経済・政治・地理・科学といったものから文化・時事ネタ・ファッションなどについて、今までに自分があまり関わらなかったものについて英語で知識を増やしていくことになります。
日本語でいままで勉強してこなかったことについて学ぶので、結果として何が起きるかというと、英語でならうまく説明できるのに日本語ではうまく説明できない・単語が分からない・どう表現すればいいかわからないということがおきます。
僕の場合は仕事に関することでよくおきます。仕事に必要なことはほとんど英語で学んできたので、対応する日本語がわからない状態です。
僕の見解では日本にいた期間と英語圏で生活していた期間に大きく影響されると思っています。人は大人になってからも新しいことを学び続けます。その時に英語と日本語のどちらをつかってインプットしたかによって左右されるのだと思います。
僕個人の経験でも、オーストラリアへ語学留学に行く前(22歳以前)に学んだことは、ほぼすべて日本語がベースになっています。しかしオーストラリアに来てから学んだことのほとんどは英語がベースになっているので、日本語でうまく説明できないこともあります。話す内容などが年齢によって変わっていくので、その影響もあるのかと思います。
相手が言ったことが一語一句わかっても理解できないことはある
英語脳を持っていて、相手が英語で何を言ったのかわかっても意味が分からないことは当然あります。原因としては、一語一句すべてがわかったとしても単純に知識が不足しているせいで意味がわからないからです。つまり単語ひとつひとつの意味はわかるけど全体として何を言っているのかがわからないという状態です。
専門知識や自分がよく知らない事についてなど話しているときにおこります。たとえ英語脳があったとしても知らないことは知らないのでこれはどうにもなりません。素直に相手にきいて理解できるようにしましょう。
気を付けたほうがいいのはこれが自分の英語力が低いからだと誤解してしまうことです。とくに英語の勉強を始めて間もないころなどはこう思ってしまいがちです。
僕もたたくさん経験してきましたが、相手が言っていることが分からなかったときについ自分の英語のせいだとおもってしまうことが多かったです。そうではなく単純に知識の問題であることも多かったので、自信をなくしてしまわないように気を付けましょう。
ちなみにこれは日本語でもよくあると思います。自分が詳しくないことについて話すときに、相手が言っている単語はすべてわかるけど全体として何を言っているのか理解できないといった状況です。
英語脳をつくっていく考え方
最後にひとつ英語脳をつくっていくためのアドバイスがあります。
よく小さいころから海外で生活していないとバイリンガルにはなれないと言われたりしますが、大人になってからでもなれます。端的に言うと、自分が日本語を習得していったプロセスを英語で行っていけばいいのです。
今の日本語は何十年とかけて勉強して得られたものです。子供の頃は勉強をしていたという自覚はないでしょうが、学校での勉強を含めて毎日のようにインプットとアウトプットを繰り返して習得したものです。
英語でも同じことをしましょう。さすがに小学校などに通い直すわけには行きませんが、子供になったつもりで簡単なものから勉強していき、徐々に難しい内容のものを学んでいくやり方です。今の日本語に頼らず英語だけで勉強していけば、日本語を習得したのと同じよう英語を習得できます。
まとめ
今回の記事では英語脳ができたら頭の中でどういったことがおきるのか書いていきました。僕個人の経験と考えかたをもとにしていますが、英語で自然と思考することがどういったものなのかイメージしてもらえるように書きました。
要点は以下のとおりです。
- 普段考えることはすべて英語で行われる
- 英語と日本語どっちを使っているか混乱するときがある
- 英語で学んだことを日本語でうまく説明できないことがある
- 相手が言ったことが一語一句わかっても理解することができないことはある