英語を勉強している人の中には海外で生活したいと思っている人も多いと思います。海外で英語を自由に使って生活している自分を想像しては日々英語の勉強に精を出していることと思います。
そういった人たちはどれくらいの英語力があれば海外で苦労せずに生活が出来るようになるのか気になると思います。
そこで今回は個人的な意見ですが僕が普段使う・使っていた英語や必要なスキルをその時のシチュエーションと合わせて茉奈さんとシェアしたいと思います。
参考までに読んでもらえると嬉しいです。
目次
海外での生活
僕が始めて来た国であるオーストラリアで生活する場合を想定して書きます。他にメジャーなアメリカ、イギリス・カナダあたりでもそこまで違いはないと思います。
学生やワーホリとして渡豪した場合と、それ以降の生活に必要となってくる英語力について書いていきます。
ワラビー(かわいい)
生活するうえで必要な英語力
僕が経験していったそれぞれのシチュエーションで必要だった英語をシェアしていきます。オーストラリアに来たときは語学留学で、そして大学院生、社会人となったのでそれと同時に生活が変わっていきました。
生活の変化を交えながら書いていきます。
家での生活
とりあえずフライトやイミグレーションはスキップして、拠点となる家での生活の様子や必要な英語を書いていきます。
僕のホームステイとシェアハウスでの生活での体験をもとにしています。将来海外へ行こうと思っている人にすこしでもイメージを持ってもらえるとうれしいです。
ホームステイでの生活
僕が初めてオーストラリアに来たときは数週間のホームステイをさせてもらいました。家のオーナーはオーストラリア人のおばあちゃんで、シェアメイトが中国と香港からの留学生が一人ずついました。
この時は僕がTOEIC330点くらいの時です。当然のようにさっぱり英語が聞き取れませんでした。とくにオーナーの英語があまりにも難しくて20%くらいしかわからなかったと思います。さらに困ったことにシェアメイトの英語も多分50%くらいしかわからなかったと思います。
やはりリスニングができないとかなりつらいです。当時の僕が苦戦した理由は恐らく以下の理由からでしょう。
- 単純にリスニングのスキルが低かった
- オーナーの英語は本物のローカルの英語で、それが人生で始めてのリアルな英語だった
- シェアメイトの英語は優しめの単語や言い回しが多かったが、中国語や広東語の訛りがあった
一番の問題はやはり生の英語をそれまでにまともに聞いたことがなかったからだと思います。
このレベルのリスニングではコミュニケーションがかなり難しいですし、とくにネイティブの英語を理解するのはかなり厳しいです。しかし生の英語になれていくにつれて少しずつ慣れていったのも事実です。
慣れることについてどういったことが起きたのかもう少し見てみると、次のようなことが考えられます。
- 単語と単語の音の繋げ方がわかってくる
- お決まりのフレーズに気が付く
- 完全な文法ではなく多くの言葉が省略されていることに気が付く
こういった気づきから少しずつ学習していき、それが慣れとしてリスニングが少しだけ伸びたという感じです。
シェアハウス
オーストラリアでの語学留学を始めたときにシェアハウスを探して無事に生活を始めていった頃の話になります。社会人になるまで合計で4年ほどいろんなシェアメイトとシェアハウスで暮らしました。その過程での体験を皆さんとシェアしたいと思います。
シェアハウスでは主にシェアメイトと、たまにオーナーとの交流があります。シェアハウスに住む人たちは大体が学生・ワーホリ・若い社会人の人たちが多く、たまにシェアハウスが好きで長く住んでいる人もいます。
シェアハウスでまず必要とされる英語力は賃貸契約や家のルールを理解することでしょう。ここではオーナーと話すことになると思いますが、以下のようなことを理解する必要があります。
- 家賃はいくらか
- どうやって支払えばいいのか(現金・振込、週・月ごと)
- 賃貸契約と規約の確認(保険・責任など)
- 家のルール(掃除当番、鍵の扱い、ゴミ出し、共有するもの、過ごし方、就寝時間・ノイズなど)
こういったことをまずはオーナーと話して理解します。僕は当然のようにほとんど理解できませんでした(笑)。大事なこと(家賃や大体の契約内容)はなんとか理解しましたが、細かいことまで当時のリスニングやリーディングでは理解が追いつきませんでした。
「これから買い物に行くけど一緒に行く?」といったような簡単なものでも最初は聞き手るのに苦労したのを覚えています(汗)。何を聞かれているのかわかっても、それから自分の返事を考えて声に出すまでまた時間がかかってしまい、申し訳ない気持ちになったりもしていたのを覚えています・・・
しかしシェアメイトに聞いたり、彼らが根気よく教えてくれたりして何とか生活しながら理解していくことができました。シェアメイトと仲良くなっておくと助けてもらえたり、なんといっても生活が本当に楽しくなります。
僕が実際に住んだシェアハウスの部屋です
ここで必要になるのがハウスメイトとコミュニケーションをとることです。この場合はほとんどが会話とチャットになると思います。そのためリスニングとスピーキング能力に頼ることになります。
うまく聞き取れるか、自分の話すことが相手に伝わるか、これらは話す相手によって変わってきます。もしネイティブならば最初はリスニングがかなり大変でしょう。相手の英語力が自分の英語と似ているならば話しやすいと思います。なぜならそういった人たちは
- 自分が言いたいことをなかなか言えなくても待ってくれる
- 相手が使う英語が簡単で、自分も知っているものが多い
- お互いに英語の間違いに寛容なので安心する
たまにネイティブや英語が堪能な人でもこういった人たちがいます。そういった人たちとシェアメイトになれればかなり運がいいので、積極的にコミュニケーションを取っていくといいと思います。
シェアメイトとの会話に必要な英語は主に他愛もない話ができるかどうかです。はじめはリスニングで要点がわかることと、スピーキングで正しい発音と簡単な単語さえあればたいていの場合は切り抜けることができるでしょう。
外での生活
家を一歩出れば誰と話すことになるかわかりません。オーストラリアでは知らない人が話しかけて来ることもあるので、油断していると驚いてとっさに話せなくなってしまうかもしれません。
そういった場合も含めて外で過ごすときにどういったことを英語でやりとりする必要があるか、そしてどれくらいの英語力が必要か書いていきます。
買い物
おそらく住居を見つけた後に必要となってくるのが買い物でしょう。海外での買い物は新しい発見もおおく楽しいのですが、それと同時に英語で買い物をすることにすこし緊張するかもしれません。
僕の場合はスーパーマーケットに日用品の買い物にいったのですが、すごく楽しかったのを覚えています。売っているものはもちろんですが、入口のゲートだったり、タイヤ付きの買い物かご、巨大な冷凍庫、座りながら働いている店員、パンを会計の前に食べる客、レジのベルトコンベア、レジで雑に袋へ入れられる商品・・・多くの発見とカルチャーショックがありました。
そんなスーパーマーケットですが、要所要所で英語が必要となってきます。
- 英語を読んで商品がどこにあるか探す
- 英語を読んでその商品が自分の欲しいものか判断する
- デリ(生もの)で注文する(海鮮、ハム、チーズなど)
- レジでの対応
まず書かれている商品のカテゴリーがさっぱりわからないかもしれません。たとえばConfectioneryとかdetergentとかはあまり聞きなれない単語だと思います。こういった生活の中で使われている単語は知らなくてもそのうち覚えられるので問題ありません。使う機会はいくらでもあります。
僕もはじめは辞書で調べながら買い物をしていました。何度も調べて買い物をしていくうちに自分がよく買うものについての単語を学んでいくことができました。
初心者にとって難しいのがデリやレジでの対応でしょう。デリでは何が欲しいのかとどれくらい必要なのかを店員に伝えます。さらにたまに店員に質問されます(量り売りなので量が十分か、他に何か欲しいものがあるか。袋に入れるかなど)。はじめはどういうシステムかもわからなかったので、他の客とのやり取りを見て学んでいきました(笑)。
昔はレジが本当に嫌いでした。これはセルフサービスがなかったころなので、必ずスタッフと話すことになります。仏頂面でやる気のない店員に聞かれるのです、袋は必要か、何枚必要か、全部でいくらか、(お釣りを切りよくするために)20c もっているか、などです。たまにちょっとした会話をする店員もいるので何を聞かれるのか気が気じゃなかったです、本当に。
こういったことがおこるのでやはりある程度の英語力が必要になってきます。ここでも基本はリスニングとスピーキングです。これでもパターンがあるので練習していけばできるようになります。
現実的な対策は相手にきかれる可能性のあることを先に考えておくことです。あとは現地の人がっどういった具合に話すのか観察しておけばあとは練習あるのみです。
Shopping centre in Brisbane
電話対応
海外の生活で苦労するものとして電話での対応をあげておきます。ここでは友達との電話ではなく、知らない人との会話(なにかしらのサービスなどのため)を沿うてえいしています。
電話でのコミュニケーションは長い間僕が一番嫌いなやり方でした。いま海外に住んで英語を勉強してる人たちはきっとわかってくれると思います・・・
たとえば家探しです。シェアハウスを探すとなると早い者勝ちでメールよりも直接電話したほうが優先されます。インターネットや掲示板でみつけた物件について電話して以下のようなことを話す必要があります。
- 掲載されている物件に興味があることを伝える(物件のアドレスなどを明確にする)
- いつ見学したいか伝え、交渉する
- 質問があれば聞いておく(十分な情報が掲示されていない場合)
- 質問されたら答える(学生なのか、今どこに住んでいるか、いつ入居できるかなど)
相手がどんな人もわからない・何を聞かれるかわからない状態で電話越しに英語で話すのはかなりのストレスです。とくに相手の第一声でネイティブでしかも聞き取りにくい英語だった時の絶望感は半端じゃないです。
こういった電話の場合に要求される英語力は結構高いです。僕が電話に慣れるまで(緊張しなくなるまで)は多分2年くらいかかりました。
まずリスニングがかなり難しいです。その理由をあげてみます。
- 音が濁っている
- 相手が見えないのでボディーランゲージがない
- 話すタイミングがつかみにくい
- 相手が待ってくれない・不機嫌になる
リスニングの教材で練習しているのとは違って音が悪いので、それだけで難易度が増します。友達と電話して会話しておくと少しは慣れるかもしれません。
精神的につらいのが、相手が不機嫌になるときです。とくにこっちのスピーキングが下手なうちは不機嫌になる人もでてきます。僕の経験でもとくにネイティブで舌打ちしたりしてくる人がいました。これはもうどうしようもないのでさっさと話すのを止めたほうがいいです。どのみちシェアハウスで関わりたくはないですからね。
こういった具合にどうすればいいのかというとやはり事前に予行練習しておくことだと思います。簡潔に何をどう伝えるか、どういった質問をされるかといったことを電話する前によく考えて準備しておきます。あとは話しやすい人が電話に出てくれることを祈りましょう・・・
最近では電話でなくインターネットでできることが多いので楽でうらやましい限りです。
まとめ
今回は実際に海外で生活するときに必要な英語力や英語を使うシチュエーションについて書きました。
僕の体験をもとにしているのでオーストラリアでの話になりましたが、他の英語圏の国でも同じようなことが言えると思います。
まとめると
- ホームステイとシェアハウスでの生活
- 買い物でのコミュニケーション
- 電話での対応
について書きました。他にもいくつか書こうと思ったのですが、長くなってきたのでまたの機会にしたいと思います。
それではよい1日を :)