どれくらいの英語力なら海外で働ける?

takto, 2020 April 28

Category: 英語学習ガイド

前回の記事「海外で生活するために必要な英語のレベルはどれくらい?」に続いて、海外で働くためにどれくらいの英語力が必要なのかについて僕の体験をもとにした考えを皆さんとシェアしたいと思います。

僕の体験をもとにして仕事で求められることをどれくらいの英語力で切り抜けていけるか、さらに英語力の問題を補うのに役に立つテクニックを最後に紹介します。

目次

想定するシナリオ

海外で働くといってもいろいろな国や職業があるのでとてもひとくくりにはできません。なので僕の経験をベースにして書かせていただきます。

僕の経験をざっと書くと以下の通りです。

  • 大学院卒業の後すぐに仕事を開始
  • 当時の英語力はIELTS7~7.5くらい(目安です)
  • 新卒の技術者としてオーストラリア企業で現地就職
  • オーストラリアのいくつかの企業で勤務
  • イギリスで技術者としてアメリカ系企業に数年勤務

あまり詳細にすると簡単に身バレするとおもうので抽象的に書いています、ご了承ください。

技術者なので英語ができなくてもあまり問題ないと思うかもしれません。実際にはかなり頻繁にコミュニケーションをとる必要があり、英語力が低いとダイレクトに仕事に影響が出ます。

オフィスワークのようなものであれば他の職種でも似たようなものだと思います。

このようなシナリオをベースとして、僕が考える海外で働くために必要な英語について書いていきます。

仕事をする上で必要な英語力

仕事の理解

まず仕事に必要となるのは自分の業務を理解することでしょう。仕事を始める前からある程度の業務に関する情報をもらえると思いますが、やはり現場にてオリエンテーションのようなものや上司からの説明を受けることになると思います。

通常の会話の延長線になりますがビジネスや業務に関する用語が出てくるので、そのあたりの単語を知らないとうまく理解できないかもしれません。

オフィスワークの場合にはどういったビジネス用語や業務を知る必要があるのか以下のようにまとめてみます。

  • コミュニケーションに関するもの(電話、メール、チャット、ミーティングなど)
  • 会社の規則や事務系のプロセス(インダクションやトレーニングも含む)
  • 契約と業務の確認(進行中のプロジェクトや自分の役割など)

僕の場合は技術者として就職したので、そのあとはさらに踏み込んだ内容になっていきます。

  • チームや自分が関わることになるプロジェクトのレポートや資料を読んで理解する
  • プロジェクトの業務を遂行する
  • 上司との調整や報告
  • 社内外からの質問に答え、専門的な立場からアドバイスをする

新卒の場合はそこまで忙しくないかもしれませんが、ある程度経験を積んでいくとマネージメントや部下のSupervisionなども必要になってくるので、さらに要求される業務が増えていくという感じです。

当たり前ですが海外で働く場合はこういったことをすべて英語でこなしていきます。まずはリスニングとリーディングができないとついていけなくなります。とにかく情報をインプットしていく必要があります。

仕事の理解に求められる英語力

リスニングとリーディングが大切だとして、どれくらいの実力が求められるのでしょうか?

単語に関して言えばほとんどの情報はフォーマルな表現が使われているので、常用単語よりも高度なレベルの単語が必要になってきます。文法においては基本んがわかっていれば問題ないでしょう。僕がオススメする”English Grammar in Use”を網羅すれば何の問題もないはずです。

リスニングに関しては、他の人がなにを言っているのか聞き取れてもそれがどういった意味なのかが分からない、といったことが起きると思います。使われる言葉自体はそこまで難しくはならないと思いますが、聞きなれない言葉やビジネスや仕事特有の言葉に戸惑うかもしれません。

リーディングはお堅い文体で書かれているものが多くなるので、必然的に理解するのが大変になります。ネットで調べたり人にきいたりできるので、そうして切り抜けていくことが必要になってきます。ある程度慣れてくるとビジネスでのお決まりのフレーズなどを学んでいくことができるはずです。

個人的な体験では、就業1日目が本当に大変で精神的にどっと疲れたのを覚えています。慣れない場所に行き、知らない人たちと挨拶と自己紹介をしていき、さらに契約や仕事に関することをひたすらにインプットしたので、家に帰ってからもうすぐに寝てしまったのを覚えています。

先ほど触れたように当時の僕の英語はIELTS7~7.5ほどあったと思います。それでも理解できないことがたくさんありました。しかしその理由はどちらかというと仕事で使う英語に慣れていなかったためだと思います。

語学学校と大学院留学で使う英語と仕事で使う英語は全然違います。そのせいで最初の数か月は新しい用語や知っている単語の別の意味などをたくさん学んでいきました。結果的に他の人が話していることを理解できるようになっていきました。

仕事では大量のインプットが必要になります

仕事での一幕(現場の視察)

同僚や上司とのコミュニケーション

会社や自分の役割について大体理解したら、上司や同僚とのコミュニケーションが活発になってくると思います。そこでうまく意思疎通ができないと働くのが厳しくなっていきます。

コミュニケーションにもいろいろな目的があります。日常会話であれば相手についてより深く知ろうとするでしょうし、仕事関係であれば何かしらの成果や決断などが求められてきます。日常会話は普段の生活と似たようなものとして、仕事関係の話ではどういったものがあるでしょうか?

  1. 何かを頼まれる・依頼される
  2. わからないことや知らないことについて質問される
  3. あるトピックや問題について意見を求められる

多くの会話がこういったものにカテゴライズされる気がします。当然自分から他の人に対して↑のようなことをする必要も出てきます。

それぞれで必要な能力が少し変わってきます。

  1. 頼まれたことを理解・確認してこなす
  2. 聞かれていることを理解して納得のいく説明をする・情報を与える
  3. トピックを理解して理由とともに自分の意見・考えを伝える

こうしてみるとエッセイを書いているみたいですね。エッセイでよくある何かを説明(describe)したり理由ととっもに意見を述べる(argue)ということに似ています。仕事の場合はこれを会話もしくはメールなどでこなす必要があります。

職場でのコミュニケーションに求められる英語力

話し方や雰囲気などを除いて英語力に注目するとどれくらいの英語が必用になるでしょうか?

まずはリスニングとリーディングで何について聞かれていて、何を求められているのか理解しなければいけません。ビジネスや業務の知識が必要になるので一概には言えませんが、最低でもIELTS7くらいないと厳しいのかなと思います。とくにリスニングはその場で理解する必要があるのでそのぶんプレッシャーも大きいです。

コミュニケーションにおいては、言われたことや書かれていることすべてを理解しなくても切り抜けられます。要点さえつかんでおけばいいのです。

僕の同僚にもいますが要点をなかなか話さずにそれまでの経緯などをたくさん話す人もいます。そういったときに、つまり何が言いたいのか、何をしてほしいのかをうまく抽出する力が必要になってきます。

これはリスニングとリーディングの練習でも鍛えられる部分ですので、働き始める前にたくさん練習しておく必要があります。

相手から聞かれたことを理解するときにひとつ気をつけたいのは、必ずしも相手の質問がうまいとは限らないことです。相手が頭の中で情報を整理しきれていなかったり、まわりくどい聞き方をしてくる人はいるので、そういったときは自分の英語力だけが問題ではない場合もあります。

もし相手の言っていることがわからないときは自分のせいだと思わずに冷静に理由を分析して、どうしたらうまく意思疎通できるか考えて相手に提案してみましょう。お互いのコミュニケーションがうまくいけば仲もよくなるし以降話しかけやすくなります。

同僚と仲良くなると楽になります

同僚たちと行ったペイントボールでの写真

英語力を補うテクニック

ここで実際のコミュニケーションで役に立つコツやアドバイスを書きたいと思います。僕が英語力などでうまく意思疎通できなかったときになるべく使っていた方法です。

  • 図やイラストなどで書いて確認・説明する
  • 聞いているときに確認するために質問する・復唱して確認する
  • 常にうなずかないで、わからなくなったらすぐに止める
  • 自分の意見は必ず言う

話がややこしくなってきて理解しきれなくなるときには、図やイラストを書いて情報を整理するようにすると理解しやすくなります。これによってさらにお互いの認識を一致させることができるので、誤解を無くしたり相手が理解していることを確認できるのでかなりオススメです。絵などで表現できるので、英語力の問題を補うこともできます(単語・発音など)。

相手の話を聞いているときに定期的に復唱して確認をとったり、質問をして相手の話をさえぎるのも有効な手の一つです。そうすればいったん話をさえぎって頭の中を整理できるし、相手の話に追いつけなくなるのを防ぐことができます。

日本人はつい話を聞いているときに相槌をうつ事が多いですが、これは英語圏では”Yes”や理解したという意味になります。相槌は本当にわかったときにすると話している相手もこちらがわからなくなったときに気づいてくれます。相槌をつづけてわからないことをそのままにすると、後でまた同じ説明をしてもらわないといけないことになります。

最後に、自分の意見をなるべく相手に言うこともコミュニケーションに役立ちます。まず自分の意見を言うときにはその理由を説明することが多いと思います。これによって論理的に話す練習になります。そして自分の意見をいうということはそのっ話題に興味を示すことにつながります。こうすることによっていい印象を持ってもらえたり、自分の考え方を知ってもらうことができます。

こういったテクニックを使いながら練習していけば、職場での英語コミュニケーションをすぐに上達させられるはずです。

まとめ

今回は海外で働くときに必要な英語力について僕の考えをシェアしました。まとめると以下のようになります。

  • まずはリスニングとりーでぃんんぐによる仕事の理解が必要
  • フォーマルな言葉や表現を知っておく必要がある
  • 基本の文法を網羅しておけば文法は十分
  • ビジネスや業務に関わる言葉を学んでいくと話についていけるようになる
  • リスニングに関してはIELTS7~7.5くらいは無いと厳しいかもしれない
  • リスニングやリーディングでは要点を抽出する能力が大切

さらに実際に職場でコミュニケーションをとるさいに役立つテクニックもシェアしました。

  • 図やイラストなどで書いて確認・説明する
  • 聞いているときに確認するために質問する・復唱して確認する
  • 常にうなずかないで、わからなくなったらすぐに止める
  • 自分の意見は必ず言う

この記事で自分が海外で働くことを少しでもイメージしてもらえれば幸いです。海外で働くとなると英語だけでなく仕事に関する知識も必要になるので、なかなか一筋縄にはいかないでしょう。

大変に聞こえると思いますが、僕の経験から言うと英語の勉強を始めたばかりの時よりは圧倒的に楽に成長できました。何事も最初が大変ですが、それを超えればその後はどんどん成長していけます :)

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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