文法の参考書は何を使っているでしょうか?
この記事では僕が使った本でオススメの本を紹介します。その本は
「English Grammar in Use」
です。
この本を使う前にもいくつかた試したことがあるのですが、「English Grammar in Use」ひとつで十分でした。正直に言ってこの本で勉強すれば学校で文法を習う必要はないです。この本に出てこないような文法は海外での生活や仕事ではまずでてきません。
10年も海外で住んで働いていますが、僕の文法のスキルの90%以上はこの本から得られたものです。
今回はこの本を使って勉強した感想とオススメする理由を書いていこうと思います。
目次
どんな教材?
英語学習者向けに作られた独学に適した文法の教材です。Cambridge大学から発行されていて、英語学習者にはかなり人気があるようです。
本の内容は、145のチャプターにわたって基本的な文法の解説と練習問題がのっています。解説と練習問題それぞれが1ページづつのっていて、テンポよく学習できるのが魅力の一つでもあると思います。
本全体では400ページ近くあり、メインとなる解説・練習問題とその回答のほかにも、紛らわしい文法についての追加の説明や勉強のガイドなどがついています。
このシリーズの本ではいくつか違ったバージョンが販売されていて、初級・中級・上級のほかに練習問題なしや付属のCDがあるものもあります。
さらにイギリス英語が基本なのですがアメリカ英語版もあるようです。僕はイギリス版で勉強しましたが、その中にもアメリカではこういった言い方をする、というような解説があったのでどちらを使っても大丈夫だと思います。
今回僕がオススメするのは実際に使った中級のイギリス版の本である「English Grammar in Use」です。中級とはいっても当時TOEIC330点ほどだった僕でも難しすぎることはなく、英語脳さえ育っていけば問題なく勉強できます。中学生レベルの単語や文法をなんとなく覚えていればきっと大丈夫なはずです。
それでは、なぜ僕がこの本を使って文法の勉強をすることをオススメするのかその理由を書いていきます。
この本の良い点
すべてが英語で書かれている
英語で書かれているので、この教材自体が英語脳を鍛えるための教材になります。
すでに知っている文法も多くのっているので、そういった簡単な文法を復習しながら、英語での思考するいい練習になります。
この本は英語学習者向けに書かれているため、使われている英単語が比較的簡単です。
そのため辞書を使う機会を減らすことだ出来て、文法の勉強に集中できます。
文法の参考書なので、解説や練習問題で使われている文法ももちろん基本的なもののみになっています。
基礎を重点的に学べる
目次をみてもらえばわかると思いますが、ほとんどの文法はすでに小学校・中学校で習ったと思います。
はっきりとは覚えていなくても、解説を読んでいるうちに思い出せるかもしれません。
こういった基礎的な文法を一から復習することで、間違えて覚えていたものを正していけます。
簡潔でわかりやすい解説
ひとつのチャプターに解説と練習問題が1ページづつ使われていて、全体的に情報が簡潔にまとめられています。この解説のいいところが、似た文法表現の意味の違いや使い方が分かりやすく説明されている点です。
たとえばどういったときにdoとdoingを使い分けるかといった解説です。解説を引用するとこう説明されています。
Prsent Conyinuous (I am doing):
We use the continuous for things happening at or around the time of speaking. The action is not complete.
Present Simple (I do):
We use the simple for things in general or things that happen repeatedly.
English Grammar in Use
かなり簡潔に違いを解説しているのがわかると思います。
この後にイラストや例などを用いて比較・説明しているので、それを読めばもっと簡単に理解できるようになっています。
紹介されている文法や例文が日常的に使われている
辞書では単語の使い方の例文があまり一般的に使われなかったり、内容が難しいものも多いです。
それに比べてこの本の解説や練習問題ででてくる例文は日常的に使われるものが多いです。
このおかげで例文をほぼそのまま同じように使うことができます。文法を学びながら自然な英語を学んでいけるので、積極的に使って覚えていきましょう。
この本の悪い点
正直に言ってあまり悪い点は見つかりません。しいて言えば以下の点です。
紙の本だとでかくて重い
練習問題の解答も含めると370ページ以上もあるので、紙の本だと大きくて運ぶのが少し大変です。今ならスマホ用のアプリがあるみたいですが、試したことがないので僕からは何とも言えません。
書いて勉強したい人や活字を読みたい人は、でかいですが紙の本で勉強するといいと思います。
練習問題が少ない
もうひとつあげるとすれば、練習問題が少な目ということです。チャプターによってはいくつかの文法に関することをまとめて学ぶので、その分相対的に練習問題が少なくなってしまいます。もし練習量が少ないと感じた問題集を別に買うのもいいかもしれません。
この本の練習問題は自分の文法の理解を確認するのに適していますので、あとは実際に話したり書いたりして他の人に学んだ文法を正しく使えているか聞くことができればそれが一番だと思います。
どうやって勉強していけばいいか
「English Grammar in Use」を買ったとしてどのように勉強していけばいいのでしょうか?僕が実際に行った勉強方法をシェアしたいと思います。
- 最初のチャプターから始めて、英語の解説を読んで理解することに慣れる
- 一度に一つや二つのチャプターだけを勉強する
- 基本でも似ている表現の細かい違いを理解する
- 解説を読んで理解、問題を解く、答えあわせ、間違いをチェックして理解を深める
- わからない単語は英英辞書で調べる
- スピーキングとライティングで学んだ文法をすぐに使う
- 相手に自分が文法を正しく使えたかフィードバックをもらう
- 間違っていたら理由を聞いて、解説を読み返し理解する
この本で文法を勉強していくときに重要となることは英語で思考することと学んだ文法をすぐに使うことだと思います。
この本の完成度は高いので、読んで問題をこなしていけば大丈夫なのですが、実際に学んだ文法をつかわないとなかなか脳に定着しません。
これらの点に気を付けて勉強していけば文法で困ることはなくなるでしょう。仮に1日に2ページ(ひとつのチャプター)を進めるとすれば、半年ほどたてばもう文法は心配しなくても大丈夫なようになるはずです。
まとめ
オススメの文法の教材として「English Grammar in Use」について、僕が使った感想を書きました。ここで紹介した感想は僕がすべてのチャプターと練習問題を終えての感想です。
僕は文法の勉強に使ったのはこの本1冊といっていいでしょう。それぐらいに網羅的でわかりやすい本でした。
この本をオススメする理由を以下にまとめます。
- 英語で書かれているので英語脳を鍛えることができる
- 基礎を重点的に学べる
- 解説がわかりやすく、似た表現の違いをうまく説明している
- 紹介されている文法や例文が日常的に使われているのでマネして使いやすい
この本の悪い点はあまりないのですが、あえてあげるとすれば以下のような点です。
- 紙の本だとかさばるので持ち運びにくい
- 練習問題が少ないので物足りなくなるかもしれない
最後に、この本をつかってどのように文法の勉強をするといいか、僕の実践した方法を紹介しました。特に重要な点をまとめると
- 英語の解説を読んで理解することに慣れる
- 学んだ文法をすぐに使って脳にて定着させる
この本1冊で文法は足りてしまうので、本当におすすめの教材です。