こういった悩みを持ってる人へ「ɪ」と「i:」の発音をレベルアップするための方法を解説します。
先に言ってしまうと口の形が大切で、そのあとに音を微調整して音の出し方と音自体を確認します。それからは瞬時に正しく発音できるように練習していきます。
それでは始めていきましょう:)
記事の内容
「ɪ」と「i:」の発音のしかた
英語の母音である「ɪ」と「i:」はカタカナ発音でいうと「イ」と「イー」です。
これらを日本語ではなく英語の音にするために以下の2点を実践してみてください。
- 口の形は日本語の「エ」のように「イ」ほど横には広げない
- 音は日本語の「イ」よりも柔らかい音で発音
- 「ɪ」は短く「i:」は伸ばして音をだす
単語の例 | 音声 |
---|---|
it [ɪt] | |
cheap [tʃi:p] | |
日本語の「エ」と「イ」について書いたので混乱しやすいですが、「口を横に広げない」ということを意識しておけば十分きれいな発音になるはずです。
アクセントとそうでない場合
「ɪ」と「i:」はアクセントである場合とそうでない場合があります。アクセントの時には以下の3つを意識して発音すればOKです。
1の音を伸ばすのが聞いている人にわかりやすく自分にとっては英語のリズムをとりやすいのでとくにおすすめです。2と3もすべて実践すればさらに発音している単語が何なのかわかりやすくなります。
アクセントでない場合には通常通り、もしくはアクセントとは逆の目立たない発音のしかたをすればOKです。
「ɪ」と「i:」を単語で練習
「ɪ」と「i:」を単体で発音できるようになったらこれらの音を含む単語で練習してみましょう。「ɪ」と「i:」はかなり頻繁にでてくる音なのでしっかりと口の形を意識して発音できるようにしておきたいところです
下の表に単語と発音のコツをまとめたので利用してください。
「ɪ」を含む単語 | 発音のコツ |
---|---|
it [ɪt] | 「ɪッt」のようにならないように「ɪ」の音が途切れないうちに舌を前歯の裏・歯茎の裏ではじいて「t」を発音する(「t」発音の記事参照) |
sit [sɪt] | 「s」は歯を閉じて口を横に広げて発音する。決して「ʃɪt」にならないように注意!(「s sh」発音の記事参照) |
we [wi] | 「w」を口を落穂口にして前に突き出してから発音し「i」へつなげる。強調したい場合には「wi:」というように伸ばす。(「w」発音の記事参照) |
click [klɪk] | 「k」で舌を口の奥ではじいき「l」で舌を前歯の裏・歯茎ではじいて「ɪ」へつなげる。最後に再び「k」で舌を口の奥ではじく。(「r l」発音の記事参照) |
this [ðɪs] | 「ð」は舌先を歯ではさみ、舌を引くと同時に喉をならして「ðɪ」を発音する。舌を歯より前に出さないと「d」に聞こえるので注意。最後に「s」で歯を閉じ口を横に広げて発音する。(「th」発音の記事参照) |
fit [fɪt] | 「f」で歯を下唇にのせてからした下唇を前にはじいき口を「ɪ」の形にして「fɪ」と発音。最後に舌を前歯の裏・歯茎ではじいて「t」を発音する。 |
mix [mɪks] | 「m」を口を少し強めに閉じてはじくと同時に「ɪ」の口の形で発音。そのあとに「ks」で舌を口の奥ではじいてすばやく「s」を歯を閉じて口を横に広げて発音する。(「k g」発音の記事参照) |
「i:」を含む単語 | 発音のコツ |
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eat [i:t] | 口を「エ」の形で「i:」を伸ばして発音して「t」で舌を前歯の裏・歯茎ではじく |
see [si:] | 歯を閉じて口を横に広げて「s」を発音し、「i:」に移るときに少し口を開ける。 |
sheet [ʃi:t] | 「ʃ」は歯を閉じて口を前に突き出して発音し「、u:」に移るときに少し口を開ける。「s」と混同しないように注意。 |
meet [mi:t] | 「m」は口を少し強めに閉じて発音して唇をはじいて「i:」の口の形と音へつなげる。(「m n ŋ」発音の記事参照) |
cheap [tʃi:p] | 「tʃ」は歯を閉じて口を前に出して舌を前歯の裏につけ、音をだすと同時に舌をはじいて口を「i:」の形にして発音する。最後に「p」を口を閉じてからはじいて発音。(「tʃ dʒ」発音の記事参照) |
keep [ki:p] | 「k」は舌を口の奥ではじいて「i:」の音へつなげる。 |
unique [juːˈniːk] | 「juː」で舌を奥歯につけた状態から離すと同時に「u:」を口を軽いおちょぼ口にして発音し、「n」で舌を前歯の裏・歯茎につけてから離して「i:」につなげる。最後の「k」は舌を口の奥ではじいて発音する。(「ʊ u:」発音の記事参照) |
いろいろな発音記号が含まれているのでちゃんと発音するためには1つ1つの発音法を知っている必要があります。
発音の勉強法で具体的な勉強の手順と方法を解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
この記事では「ɪ」と「i:」の発音のしかたについて解説しました。まとめると以下のようになります。
- 「ɪ」と「i:」の発音のしかた
- 口の形は日本語の「エ」のように「イ」ほど横には広げない
- 音は日本語の「イ」よりも柔らかい音で発音
- 「ɪ」は短く「i:」は伸ばして音をだす
口の形と音を確認しながら練習していけば自然とできるようになるはずです。