僕はもっぱら黙読しますが英語を音読する人は多いのではないでしょうか?
- 音読したほうが勉強になるのかな?
- 声にだしたほうが理解しやすくなる?
- 音読の方が効率よく読解力をつけられる?
いろいろな考えがよぎるかと思います。
僕の考えですが結論を言うと
- 音読でリーディング能力は上がらない
- 音読は目で読んでわからなかったときに試してみるテクニック
- 勉強としてあえて声にだす必要ナシ
- 発音練習としてならGood
となります。一番言いたいのは音読はリーディングの勉強法ではなくテクニックなのではないか、ということです。
なぜこういった考えになったのか解説していきます ^^/
記事の内容
音読の効果
リーディングの勉強として音読をする目的は英文をより理解しやすくするためです。
今一度声にだして読むことの効果を自問自答してみると以下の3つが考えられます。
- 英文のフレーズを意識できる
- 文章に集中できる
- リスニングの力を借りられる
これらによってより理解しやすくなる・・・こともある、と思います。
1つずつもう少し考えてみます。
英文のフレーズを意識できる
声にだして英語を読むためには息継ぎをしないといけません >_<
どこで息継ぎをするのかというと、意識的・無意識どちらでも英文の切れ目(フレーズ)を探します。
そして発音やイントネーションを多少なりとも考えて声にだすかと思います。
つまりスラッシュリーディングしている、ということです。
最初に読んだときにフレーズがみえていなかった場合は、音読してフレーズを見極めることができれば英文を理解しやすくなりそうです ^^
文章に集中できる
音読するためには読もうとする英文に集中しないとできません。
ネイティブでもあまり集中せずに文を読んでいるとたまに「?」となります。僕の同僚とかしょっちゅうこんな感じです。
そこで彼ら・彼女らはどうするかというと今度は「音読」するんですよ ^^
すると今度は文章に集中できているので「!」ナルホドね、となるわけです。
みなさん日本語でもたぶんやってる人が多いと思います。同じ要領ですね ^^
リスニングの力を借りられる
音読して自分の声を聞くことでリスニングとして理解しやすくなるかもしれない、というのがもうひとつの効果だと考えられます。
同じ英語でも文字を読むと意味がスッと入ってこなかったのに聞いたらわかったというのは結構あるあるです ^^;
視覚データと音声データのどちらのほうがうまく処理できるかはやってみないとわからないしケースバイケースだと思います。
なので音読すると理解しやすいこともある、という考えに至りました。
リーディング能力以外の効果
ちなみに音読は読解力以外に以下の効果が期待できると思います。
- 発音の練習として使える
- 単語やフレーズをパクって使える
今回は「リーディングの勉強法としてどうか」という視点で話しているので深くは書きませんが ^^;
音読がムダになるケース
逆に音読によるリーディングの勉強が報われないのはどんなケースでしょうか?
いくつか僕の考えを書くと
- ただ声に出すだけで意味を理解していない
- 音声のリピートやマネをする(けど意味はわからない)
- 声にだして読むことで余計に理解しづらくなっている
こういった場合は音読はおすすめできませんね ^^;
簡単に説明していきます。
ただ声に出すだけで意味を理解していない
さきほども言いましたが音読は発音の練習にはいいと思います。
ですが読んでも理解できていないというのは「読む・処理・理解」というプロセスの「処理」もしくは「理解」ができていないということです。
読解力はこれらをコンプリートしてついていくものなのでただ音読するだけでは効果はないかと思います ^^;
音声のリピートやマネをする(けど意味はわからない)
これは同様の理由で学習の過程ができていないので効果はないでしょう。
「発音のことに集中しすぎてリーディングの勉強のつもりが発音の勉強になっていた」というケースですね。
声にだして読むことで余計に理解しづらくなっている
発音するのにも脳の処理能力を使います。
それでリーディングをすると「視覚・聴覚」の両方から情報が入ってくるので余計理解できなることもあります。
なんでもいいから声にだす、だと逆効果になることがあるということですね ^^;
いろんな要因があると思いますが、ようは「声に出して読めるけど意味がわからない」を続けても読解力はつかない、ということです。
ちなみに声にだしてるから英語のアウトプットの練習になっている、などと考えないほうがいいですよ。
自分で英文を考えてそれを声にださないと ^^;
自分で英文を0からつくることがアウトプットの8割くらいかな?残りが声にだすとか文字に書きおこすこと :)
音読をリーディングの勉強にとりいれる方法
それでも音読を勉強に取り入れたい、と言う場合は以下のことに注意すれば決して悪い勉強法ではないはずです。
- 読む英語のレベルは高くしない
- おかしな発音のクセがつかないようにする
- 音声はあってもなくてもいい
理由を解説していきます ^^
読む英語のレベルは高くしない
読んでる英語のレベルが高すぎると「音読したらわかった」とはなかなかなりません。
2・3回同じ文を読んでもわからないのであれば僕なら読むものを変えますね。
文章全体のレベルが高すぎて同じように詰まりまくってしまうから音読しようが関係ありません。
英語が難しすぎると「単語を調べる」とか「文法の確認」とか「つい日本語に訳してしまう」とか読解力とは関係ない勉強になってしまいます。
これらはそれぞれの勉強(単語・文法・翻訳)としてやればいいことで、リーディングの目的は読んだ英語を理解することを繰り返していくことです。
おかしな発音のクセがつかないようにする
音読は速く読もうとするとテキトーな発音になるので諸刃の剣です。
なので音読する場合には
- リーディングのための発音と割り切ってやる
- ゆっくりしっかりと発音する
というように使い分けながらやりましょう。話すときの発音に悪影響がでないように要注意です ^^;
音声はあってもなくてもいい
音読のさいに音声があったほうがいいかはどっちも良し悪しがあるのでどっちでもいいと思います。
- 音声がある:パクる・自分の発音を確認するのに使えます(親が子に読み聞かせるようなもの?)
- 音声がない:よりリアルな練習になる(子が社会で自律していくようなもの?)
ただし発音を聞いてマネするのはほぼムリなので発音の矯正をしてからやったほうがいいです。
発音の矯正についてはこちらの記事を参考にどうぞ ^^
まとめ
というわけで英語の音読について、リーディングの勉強法として効果があるのかについて僕の意見を書きました ^^
- 発音することに脳のリソースを使う
- 音を聞いて理解しやすくなるとは限らない
という理由から
- 音読は読んでわからなかったときに声に出せばわかるかも?と思ったときにやるテクニック
- リーディングにおいては必要になったらやるもの
- 発音の練習としてはいいと思う
という結論に至りました。
リーディングの勉強として行うよりも
- 英文のフレーズを意識できる
- 文章に集中できる
- リスニングの力を借りられる
というメリットを享受できる場合に要所要所で音読するのがいいのではないかと思います :)
リーディングを伸ばすための勉強法は↓の記事にまとめているので読んでみてくれると嬉しいです ^^/
英語の長文読解はいかに速く・正確に・情報を網羅できるかが大切で、これはテストだけでなく実生活にも必要なスキルです。この記事では本質的なリーディング力を伸ばすための勉強法を解説します。