海外就職を目指す人には本質的な英語力とそのための勉強が必要

takto, 2021 May 23

Category: 海外で就職する方法

英語を勉強する理由は人それぞれですが、かつての僕のように海外で働きたいと強く思っている人もいるでしょう。

そういった人たちは自分の目標がかなり高いということを自覚しており↓のようなことを思っているのではないかと思います。

  • TOEICは役に立たない
  • 英語の資格なんて意味ない
  • 海外で外国人と英語で対等に働けるようになりたい
  • でも実際のところどれくらいの英語力が必要なの?
  • どうやって勉強すればテストの点数じゃなくて本当に必要な英語力が伸びるの?

かつての僕のように、あまりに高い目標に思える海外就職とそのための英語学習について日々考えている人に僕のこれまでの英語学習・海外就活・海外勤務の経験をもとにしてアドバイスできることを書いていこうと思います。

ちょっと長い記事ですが、言いたいことは以下の4つです。

  • 本質的な英語力とはコミュニケーションをして意思疎通できる力
  • 本当に必要なことは英語の知識を増やすことよりも、もっている知識でコミュニケーションする(なんとかする)スキル
  • 本質的な英語力をつけるためにはコミュニケーションすることを前提にした勉強法が必要になる
  • 海外就職のためには高い英語コミュニケション力、最低限IELTS6.5くらいのリスニングとスピーキングが欲しい

これらについて記事の中で詳しく書いていきます。

僕の経歴を簡単にまとめると

  • 日本で大学在学中に英語の勉強を開始
  • オーストラリアで語学留学と大学院留学
  • 現地で就活して無事に就職
  • オーストラリアとイギリスで技術者・エンジニアとして働く

という感じです。TOEIC330点からのスタートで海外でエンジニアとして就職する目標だったのでかなり無謀に思えましたがなんとか達成できました。

こうした経歴での視点で書いていくのできっと役に立つ考え方や勉強のしかたなどが含まれていると思います。

海外就職に必要な本質的な英語力とは

海外で就職したいと思ったときに必要になるのは英語の知識やテストのスコアよりも英語コミュニケーション力です。

シンプルに言えば日本語でいうところのコミュニケーションを英語でもできるか、それだけです。

意思疎通のためには話の内容(context)を理解する、そして相手に伝えることができるかがすべてです。

そしてよりわかりやすく、落ち着いて、正確に情報を交換すること、そして会話だけでなく読み書きでもできることが高いコミュニケーション力を持っているということになります。

英語力と言われて勘違いしてしまうことがいくつかあるのでいくつか例をあげてみます。

勘違い
重要なこと
X 単語をたくさん知っているO 知っている単語で意思疎通できる。わからなかったら質問して理解できる
X 文法が完璧で間違いがないO 誤解を生まない自然で適切な文法
X 流暢で速い英語O ゆっくりでいいから聞き取りやすく理解しやすい英語
X 高度な単語や表現O 平易で誰にでもわかる単語や表現

たとえばテストのために勉強していたら単語の意味がわからないと減点されてしまうので絶対に忘れないようにしようと思います。ですが現実だとわからなかったら調べたり誰かに聞けばいいだけです。ただし、その時に英語でその単語がどういう意味なのかを質問するスキル、そして説明を聞くか読んだときに理解できるスキルが必要になります。

海外就職するとなれば英語で会話をしているときにこういったことがよく起こるので、単語の意味を質問して、相手の説明を聞いて理解する、という流れをすべて英語で行うことになります。これが本質的な英語力です。

こういったコミュニケーションをするためにはさきほど言ったような、いかにわかりやすい英語でを使えるかが大切になってきます。僕も長いことオーストラリアとイギリスに住みましたが「わかりやすい英語」が一番好まれるし、僕もネイティブ・非ネイティブともにそういった英語を使う人のほうがコミュニケーションをとりやすいのでありがたいです。

さらにこういった表面的なことだけでなく

  • 論理的に情報を整理し理解した上で受け答えできる(的を射ている、話が脱線しない)
  • 感情を読み取って対処できる

といったCognitiveなスキルもコミュニケーションに必要です。

もしあなたが外国人と日本語で話すとしたら、この人の日本語は聞き取れるだろうか、とか自分の言うことを理解できるだろうか、とちょっと不安になると思います。

海外で暮らす場合には立場が逆転し、相手が同じような不安をこちらに対して感じてます。

なので相手にとってわかりやすい英語で意思疎通をすることが最も重要で、それが英語コミュニケーション力になります。

海外就職という高い目標をもっている人はとくにこの本質的な英語力を高めていくことを意識することが重要です。

本質的な英語力を鍛える方法

ではどうすれば本質的な英語力をつけられるのかというと、ネイティブが言語を学ぶのと似たような学習のしかたがいいと思っています。

どういうことかというと、少しづつ知識を増やして使って間違えてを繰り返して学習していくという方法です。

もっと具体的にいうと僕が考える(実践した)勉強法にはいくつかの大事なポイントがあります。

  • 訳さずにわかるレベルから始める
  • 英語は英語で学ぶ
  • もっと英語を使う
  • 知識をとりいれてすぐに使う

1つづつ解説していきます。

訳さずにわかるレベルから始める

簡単に言うと英語のまま理解できるレベルまで教材や問題集の難易度を落とす、ということです。

早く英語を上達させたかったり大人だから相応の内容のものを英語で理解したいというのはわかるんですが、聞いたり読んだりしてわからないところが頻繁にでてくるようなものだとなかなか英語力が上がりません。

なぜかというとつい日本語に訳して理解しようとするせいで英語を英語のまま理解する練習にならないからです。

例えば以下のような教材えらびは注意です。

  • 社会人だから英字新聞を読んで英語の勉強をしよう
  • ドラマ見るのが好きだからアメリカのドラマでリスニングの勉強をしよう
  • 高校生だし高校生向けの英語教材で勉強しよう

これらは自分の英語能力に関係なく教材を選んでしまっている例で、たいていの場合には必要になる英語力が高すぎて日本語に訳しまくってもなかなか理解できないという状況になりがちです。そうなるともはや翻訳の勉強であって英語でコミュニケーションするためのスキルはつきません。

そうではなく、今の自分の能力で全く訳さずに100%理解できるような英語を聞く・読むようにしましょう。そして徐々にレベルを上げていき常にほとんど英語のまま理解できるような状態を保ちながら勉強していく方法がおすすめです。

日本の義務教育を終えた人なら単語と文法は日常的なコミュニケーションに十分な知識をもっています。しかし発音や応用力(リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング)はネイティブの小学生未満の人がほとんどです。

にもかかわらずビジネス英語やら大学留学入試などの自分の英語力よりはるかに高難度のことをしようとして、いくら頑張ってもできないという経験で挫折してしまう人が多いです。

僕も英語学習を始めたころはTOEIC300点くらいしかなく、それでもなお小学校低学年向けの教材じゃないと翻訳せずには理解できませんでした。

なのでそういった教材で勉強をはじめていき、自分の英語力が上がると同時に少しづつ教材のレベルも上げていき、ついには大学院留学や海外就職できるまでの英語力にすることができました。

まずは幼稚園児レベルの英語でもいいので英語のまま100%理解できるという感覚を保ちながら勉強をはじめていきましょう。

英語は英語で学ぶ

日本語を日本語で学んできたように、英語で英語を学んでいきましょう。

要は日→英や英→日と訳さないで日本語と英語を完全に切り離すということです。これは単語や文を訳さないということだけでなく、頭の中で考えるときにもすべて英語にするということです。

ほとんどの人は英語を聞いたり見たりしたときにわからないと日本語にして理解しようとします。これだと翻訳の練習になってしまい英語の練習にはなりません。

例えば

「Qantas has revealed further job cuts for international cabin crew and wage freezes while the coronavirus pandemic inhibits overseas travel.」

というニュースの1文を読んだとしたら

  • 「えっと、revealってどういう意味だっけ?」
  • 「further job cutsっていうのはさらなる仕事の減少・・・」
  • 「whileだからコロナのせいで海外旅行ができない間に・・・Qantasが仕事を減らして給料を下げた・・・」

というように頭の中でいちいち日本語に翻訳して意味を理解しようとするのはNGです。なぜかというと

  • そもそも一度読んで意味がわからなかったら自分のレベルに合っていないのでもっと簡単な教材を使うべき
  • 「further job cuts」は「further job cuts」でしかなく、いちいち日本語で言語化しない(他の単語やフレーズもすべて)
  • 日本語に訳すには英語と日本語両方の高いレベルが必要になるのでムリだしそもそも必要ない
  • 日本語で意味が分かっても相手に英語で説明できないと意味がない(英語で話す相手は日本人じゃないので英語だけで何とかしないといけない)

個人的な意見ですが、僕の場合は自分が日本人だということを忘れるようにしていました。そして自分の英語がしょぼくても「自分は英語しか知らない」という風に思い込んで常に英語で考えるようにしました。例えば上のプロセスを僕がやったとしたら以下のようになります。

  • 「Hmm, what does reveal mean?」と独り言を言って思い出そうとする。思い出せなかったら英英辞書で意味を調べる
  • 「further job cuts…so, they cut some jobs before and cutting more this time, I guess?」と自問自答する
  • 「Okay, I see “while”, so job cuts and wage freezes happened during covid issue…」と考えながら文脈を理解する
  • 「I think this is bit too difficult for me. I should read something easier.」と自分に言い聞かせてほかの教材を探す

こういった具合になりすべて英語で考えながら勉強していきます。頭で考えていることを口に出すだけで隣にいる人が理解してくれるような感覚です(もし日本語で考えていたらそれを口に出しても日本語なので隣の人は理解できません)。

日本では英語で英語を学ぶということをしている人はほぼいないでしょう。なので感覚的にどうすればいいのかよく理解できない人も多いと思います。そういう人は「英語で英語を学ぶ勉強法こそがリアルで使える英語力をつくる」の記事を読んでみてください。

こうやって普段から英語で英語を勉強していくと徐々に自分に変化が出てきます。

  • 「最初に英語が頭に浮かぶ」
  • 「簡単な英語なら訳さなくてもスッと意味がわかる」
  • 「わからない英語に対して自然と英語で反応するようになる」
  • 「夢の中で英語で喋ってる」

これがいわゆる英語脳で、日本語をまったく介在させずに英語だけで生活している状態です。

まずはこの状態を目指すことが重要です。なぜかというと英語脳ができてからは勉強すればするほどどんどん成長するからです。

英語脳を身につけてから徐々にレベルを上げていき英語のままできるコミュニケーションの難易度を上げていくようにして学習を進めていきましょう。そうするとネイティブの子供が大人になっていくのと似たような成長を辿ることができます。

この英語脳の鍛え方については「本気で英語を上達させたいなら絶対に必要なこと:英語で思考する」で解説しているので参考に読んでみてください。

もっと英語を使う

もう一つ欠かせないことが一人で勉強してばかりいないで人と英語でコミュニケーションすることです。

他の人と英語でコミュニケーションをとることで本当の自分の英語コミュニケーション力がわかるし、以下の3つの学習プロセスにつなげることができます。

  • 学んだことを試す
  • 改善点を見つける
  • 相手のマネをする

単語・文法・フレーズなど一人で勉強してたくさん頭に詰め込む人がいますが、それらを実際に使わない限り自分の英語にはなりません。なので実際にコミュニケーションするときにそれらの学んだ知識を試していくことで「相手に伝わったか」「使い方が正しかったか」といったことを確認します。今までに使ったことのない英語を使うのは多少は緊張するので、それがいいプレッシャーになって試した知識を忘れにくくなります。

相手の反応を見ることで自分の英語の問題を見つけて何をどう改善すべきかがわかるのも大きな利点です。

もし会話の中で相手が理解してくれなかったら発音・単語・文法のどれかが悪かったのか確かめます。たとえばもし何かしら問題があれば以下のような反応が返ってきます。

  • You:「I didn’t go shopping already today.」
  • Friend:「Didn’t go already? Wait, did you go or not?」と聞き返される
  • You:「I need to get coffee every morning.」
  • Friend:「What is kohi? Oh did you say coffee?」と聞き返される

経験がある人も多いと思いますが、こういったフィードバックで自分が改善するべき事を知ることができます。

あとは相手の話を聞いてマネをしていくことも上達するいい方法になります。たとえば新しい単語やフレーズなんかもそうですが、どういった言葉のチョイスをするのかや何かが起きたときに対する反応のしかたなどのコミュニケーション方法なんかもマネしていくようにすると、より自然で意思疎通しやすい英語力がついてきます。

基本的に日本人が英語を話せない(使えない)理由はシンプルに英語で話さないからです。なので海外就職するくらいの目標で英語学習をしているのであれば英会話サークル・語学学校・語学留学なんでもいいので普段から英語で話す環境をつくる必要があります。環境づくりも勉強の一環だということを意識しておきましょう。

具体的な勉強の進め方、とくにスピーキングについては「英語のスピーキングの勉強法:限られた英語力で話すスキル」の記事で解説しているので参考にしてみてください。

知識をとりいれてすぐに使う

普段から文法・リスニング・リーディングといったインプットをしていると思いますが、それらで得た新しい知識はすぐに使うようにしましょう。

ほとんどの人はこうしたインプットばかりしており、たとえ英会話などを定期的にしても使いきれないくらいたくさんの単語やフレーズを頭に詰め込んでいます。

何度も経験があると思いますが

  • 覚えたのにすぐに忘れる
  • いざ使おうとするとどう使えばいいのかわからない
  • 使いたいのに使う機会がない

というような状況にしょっちゅう陥ります。

かくいう僕もそうでした。例えば

  • 「sandry」という単語を学んだのに使う機会がまったくない(一度だけホテルでクリーニングをお願いするためのフォームにsandryと書いてあったのを覚えてるくらい)
  • 「stakeholder」という単語は働きはじめてようやく使う機会がでてきた
  • 「might as well ~」という文法を学んだのに使える状況がなかなかない

大体みんなそうなりますが、ここで面倒くさがって何もせずにいるか、意識して会話やライティングで使っていくかによって差が出てきます。

単語、文法、フレーズなどはでてくるのを待つのではなく、自分で使っていくことで「知っている知識」から「使える英語」に変化します。

なので新しく学んだ知識は必ず使うようにしていきましょう。「英語の効率の良い勉強法まとめ【6つのポイントをおさえて継続】」の記事でも学んだ英語を使うことの重要性について解説しています。知っただけで満足せずに使ってから満足するように意識していってください。

海外就職に求められる英語力

海外就職を達成してさらにキャリアを築いていくためにはどれくらいの英語力が必要なのかについて、僕の経験と職場の同僚などをベースに書いていきます。

段階的に見ていくために以下の3つのフェーズに分けて書いていきます。

  • 就活フェーズ
  • 新人フェーズ
  • 成長フェーズ

僕の経験にもとづいているので、「オフィスワーク」「専門職」という状況を想定しています。

就活フェーズ

就職活動で仕事に応募して面接を受けて仕事のオファーをもらうまでに必要な英語力はIELTSでいうなら最低6.5くらいが目安だと思います。

海外就職のためには総合的な英語力が必要になりますが、リスニングとスピーキングはごまかしがきかないので読み書きよりも相対的に重要になります。

もちろんIELTSなどのテストの点数は就活では役に立たないので、面接する側から見て以下のような英語コミュニケーション力が必要になります。

  • 発音は聞きとりづらいときもあるが聞き返さずとも理解できる
  • 文法はちょくちょく間違えるが誤解を生んだり理解できないほどではない
  • 難しい英単語は知らないが簡単な単語で言い換えて説明できるもしくはちゃんと質問して理解できる
  • リスニングではたまに聞きとれない場合もあるがおおむね話を理解していける
  • スピーキングでは流暢とはいえないが理解するのは難しくなく、自分の意見を言える
  • 論理的に会話をしていける
  • 質問に対して適切な回答をして的はずれなことを言わない

最低でもこういったレベルの英語力が必要になってきます。もし専門性がより重要な仕事であれば英語力の要求は低めになりがちですが、それでもちゃんと意思疎通してコミュニケーションをとれることは必須と思っていいです。まともに会話にならない人とは仕事ができないししたいとも思わないので当然ですね。

話す内容も専門的だったり難しくなりがちなので、少なくとも日常会話なんかは余裕を持ってできていないと結構厳しくなると思います。

こういったより高度なコミュニケーションが必要になればなるほど、日本語に訳してリスニングしたり英語に訳してスピーキングするというやり方に限界がでてきます。

なので英語の勉強をしていく中で日本語を介さずにコミュニケーションできる英語脳をはやいうちにつくることが重要だというのが僕の考えです。

新人フェーズ

無事に海外就職を果たしてから仕事に慣れてくる(3か月~半年くらい)までに必要な英語力はさきほどと同じIELTSでいう6.5くらい、ただしリーディングとライティングでも最低限そのくらいのスキルが必要になってきます。

実際に海外で仕事をし始めるとあまりの環境の変化でかなり疲れますが、そのなかでも自分の仕事をしていくうちにいろんな人と英語でビジネスや専門の話をしていくことになります。

  • 求められているタスクの理解
  • わからないことを質問して理解する
  • 完了したタスクについて上司に提出・説明して質問されたら答える
  • チャット・メール・電話・対人・ミーティングでコミュニケーションをとって同僚や他部署の人にタスクの依頼をしたり頼まれごとをする
  • ツールやソフトウェアの使い方を教わって使いこなす
  • レターやレポートを書いてチームや外部と共有する

オフィスワークなら職種にかかわらずにこういった仕事をしていく必要があると思います。これらを複数のネイティブ相手に、専門的な内容についてやっていくので考えるだけでも大変なのが想像できると思います。

また話す相手によって英語の聞きとりやすさや聞きとってもらいやすさにかなり差があるので、コミュニケーションを成立させるための工夫も必要になってきます。例えば

  • あまりに相手の英語が聞きとれない場合にはメールで確認する
  • こちらの英語を聞きとりづらそうにしていたら、ゆっくりはっきり発音するようにしてみる(意識して聞きとりやすい発音のしかたをできる必要がある)
  • それでも通じないなら書きながら話したりメールやチャットなどで話すようにする
  • 何度も話していくうちに少しずつお互いにお互いの英語に慣れていく

実体験としてありますが人によっては本当に意味不明だったり全然通じない人がいます。英語力が上がるにつれてそういった問題は起きにくくなるので、とくに新人時代では上のような方法でコミュニケーションをとれるようにする必要が出てきます。

仕事をしていくうちにいわゆるビジネス英語を見る機会がよくありますが、事前に勉強していく必要はないと思います。ネイティブでも新卒だとビジネス英語は知らないので、調べたり質問して覚えていけば大丈夫です。

僕は新卒で技術者として就職したんですが、最初の数カ月は聞いてる英語も読んでる英語も1語1句わかるのに意味がわからない、という感じでした。これは英語力というよりビジネスでの独特な意味を知らなかったり、業務内容の理解度が低いせいでおこります。

もし新卒だったら仕事もわからないし英語もわからないでかなりキツイ時期ですが、仕事を通じて学んでいけるので本質的な英語力さえあれば問題ないはずです。

成長フェーズ

仕事に慣れてきてチームに貢献したりプロモーションや転職でキャリアを築いていくのに必要な英語力はおそらくIELTS7.0以上くらいです。

仕事で貢献していくためには高い英語コミュニケーション力が必要で、ただ求められた仕事をこなしていくだけではなく以下のようなことが必要になってきます。

  • 自分の意見を伝えて問題解決に貢献する
  • 自分の意見について論理的に理由を説明し議論する
  • 会議やワークショップなどで建設的な議論ができる
  • 他の人に教えたり共同で働ける

英語圏では日本のように年齢や勤務年数で出世するようなことはほぼないので、自分のスキルを伸ばしていくことで上のポジションに採用されたり転職でより条件のいい職を得ていくことが一般的です。

しかしいかに専門性が高くとも他の人に伝える力が必要になってくるので、やはりスピーキングやライティングといった伝えるスキルが重要になってきます。

よくエンジニアなどの技術職は英語力が低くても大丈夫などと言われますが、他の人とスムーズにコミュニケーションをとれないといくら技術力があっても貢献できることに限りがあります。技術力があっても英語コミュニケーション力が低い人におこりやすいのが

  • うまく意思疎通ができないので意見を求められずに言われたタスクだけをこなす
  • 複数人での議論でついていけないので会議や相談などに呼ばれなくなる
  • 質問されてもうまく回答できない(発音が悪くて聞きとってもらえない・うまく言語化できずに言いたいことが伝えられないなど)ので、単純なタスクばかりやらされるしあまり話しかけられなくなる
  • 自分が仕事で貢献している実感が湧かない

実際に英語力が原因でこうした経験をしている人を見てきました。なのでたとえ高い専門性や経験をもっていても英語コミュニケーション力は必須であると認識しておいてください。

余談:実際の職場の状況はどんな感じなのか

これまで僕はオーストラリアとイギリスで技術者・エンジニアとして現地の政府と企業の両方で働いてきました。

その間に日本人と仕事で会ったこともなければ見たこともありません。それだけ海外で働く日本人は少ないです。

僕一人だけが外国人という状況もありましたが、ほとんどの職場では比率は違えどネイティブと外国人の両方がいました。

その中でも外国人スタッフの英語力にはかなりばらつきがあり、ネイティブ並みの人もいればIELTS6.0以下くらいの人もいました。ですが英語力が低い人ほどやはり他の人から言われたことをしっかりと理解できなかったり、自分の意見を言うことができないという傾向が強いです。なのでビジネスの戦略や意思決定をする場合には英語力の高い人同士で話し合って決めて、議論で貢献できる英語力がない人はなかなかそういった機会に参加できないということが多くなりがちです。

聞くスキルは長く働いていると伸びやすいんですが、話すほうは意識して上達させないとなかなか伸びません。そのせいか自分の意見をうまく英語で表現できずに他の人に理解してもらえないという人もいます。そうなるとなかなか他の人に頼りにしてもらえないのでやはり貢献できずにくすぶってしまうという人も多いです。

もちろん職場や人、ビジネスの領域などによっても変わるので絶対ではないですが、このように高い英語力が必要になる場面は多いです。

まとめ

今回は海外就職を目指す場合に必要となる英語力と勉強方法について以下のように書きました。

  • 英語力は英語でコミュニケーションして意思疎通するスキル
  • 英語力は知識をたくさんもっていることではなく、もっている知識で何とかするスキル
  • 海外就職を目指す人がすべき英語の勉強法はネイティブが母国語を学ぶ過程をマネすること
    • 訳さずに英語だけで理解できるレベルの教材から勉強をはじめる
    • 常に英語で考えて英語で英語を勉強する
    • 一人で勉強ばかりせずにもっと人とコミュニケーションする
  • 海外就職のために英語力は少なくともIELTS6.5くらい欲しいところ
  • 面接する側からみてスムーズに会話ができることが重要で、高いリスニングとスピーキング力が必要になる

本文中でも書きましたが英語の勉強法についてはさらに詳しくロードマップにして書いているので、具体的な手順は「英語学習のロードマップ【海外就職レベル】を在豪10年が公開」の記事を参考にしてみてください。

なんだかんだ就職するまでが一番難しいので、いかにまわりの英語学習者を気にせずに自分の英語力の成長に集中できるかが大事です。

日本や世界中で英語学習者はたくさんいますが、他の人は必ずしも海外就職を目指して英語を勉強しているわけではありません。なのでそういった人たちと同じような勉強のしかたをしたり自分の英語力と比べて一喜一憂しても何の意味もないので注意しましょう。比べるなら過去の自分の英語力と比べて自分の成長を気にするようにするのがいいです。

海外のオフィスで日本人は自分一人だけという状況をイメージしてどういった英語力が必要になるかをしっかりとイメージすれば本質的な英語力(英語コミュニケーション力)がいかに大事になるかが想像できるはずです。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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