英文の発音を上達させるフレーズとイントネーションの訓練方法

takto, 2023 March 12

Category: 発音の矯正と練習

英語の発音でも難関なのが英文や長い文章です。

  • 単語なら発音できるけど文章になると上手くいかない
  • 息継ぎポイントがよくわからない
  • 話してても相手に伝わらなくてお互いに嫌になってくる

こんな悩みは英語話者あるあるです。とはいえ精神的にキツくなってきて多くの人が脱落していくか上達するのを諦めてしまいます ^^;

なのでこの記事ではどのような知識を得てどう練習すれば英語の文章をすらすら読んだり話したりできるのか解説していきます ^^

前提として「発音記号」と「単語」の発音ができるようになっていることが必要です!まだなのであれば以下の記事で発音習得の流れを掴んでそれら2つを先に習得しましょう ^^/

すでに単語レベルならきれいに発音ぢきる!という人はこのまま読み進めてください ^^

英文を上手く発音できない原因

英文になると上手く発音できないのにはいくつかの原因があります。

  • 単語1つ1つの発音がうまくできていない
  • フレーズ単位で発音できていない
  • 息継ぎのタイミングがおかしい
  • イントネーションができていない

1つづつ簡単に解説していきます ^^

単語1つ1つの発音がうまくできていない

冒頭でも書きましたが、単語がうまく発音できないと複数の単語で構成される英文を発音できる道理はありません ^^;

なのでまずは単語1つ1つを確実に相手に伝わるように発音できるように矯正・練習をする必要があります。

フレーズ単位で発音できていない

英文はフレーズの組み合わせでできているのでフレーズの発音を上手くすることで相手に伝わるようになります。

フレーズは意味のある単位なのでネイティブからすると「区切り」のように捉えられてます。

どこからどこまでがフレーズなのかがわからないとフレーズの途中で息継ぎをしてしまい、音の繋がりが途絶えて聞き取りづらくなったり発音しづらくなります。

逆に言うとフレーズで区切るように話すことで理解されやすくなり、さらに発音そのものがしやすくなります。

イントネーションができていない

単語ではアクセントが重要でしたが英文ではイントネーションが鍵になります。

英語のイントネーションは音の高低だけでなく、長短や強弱もふくむことで聞き取りやすさと理解のしやすさがあがります。

イントネーションは英文のなかの重要なフレーズに付け加えて、それ以外の部分をなめらかにつなげることで完成します。

もしおかしな箇所を強調したり、音の高さだけで伸ばしていなかったりするとネイティブ的には聞き取りずらかったりします ^^;

イントネーションは日本語とはだいぶ違うので特に練習しておきたい部分です ^-^

英文を上手く発音するための練習方法

英文になると上手く発音できない原因がわかったので、どうやって練習して上達していくか解説していきます ^_^

練習の流れとしては以下の通りになります。

英文での発音練習のやり方
  • 1.適当に英文を見つける
  • 2.英文を発音記号に変換する
  • 3.フレーズに区切る
  • 4.音のつながりをみつける
  • 5.イントネーションをチェックする
  • 6.英文をとおしで発音する
  • 7.いろんな教材で練習する

各プロセスで気をつける点や具体的なやり方についてみていきましょう ^^/

適当に英文を見つける

まずは練習に使えそうな英文を見つけましょう。

自分で英文をつくるのは疲れるしおかしな文になったりもするので発音の練習ではしなくてOKです。

練習につかう英文の条件としては

  • 参考にするために音声があるもの
  • 難しすぎないもの(速すぎず、発音がくだけていないもの)

こういったものであればなんでもOKです。ドラマとか映画は結構くだけたものが多いので個人的にはおすすめしません。

英語学習者向けのリスニング教材やニュースなんかはきれいに発音してくれるので条件にあうものが多めです ^^/

英文を発音記号に変換する

単語の発音でも重要でしたが、英文を練習する前にまずはそれぞれの単語の発音記号を確認しましょう。

なぜかというと

  • 発音記号をはっきりとさせておかないと日本語のアクセント(クセ)が混じりやすい
  • 英語を発音記号に変換することで正しい発音を予測する練習になる

というメリットがあるからです。なので英英辞典で発音記号を確認しましょう ^^

例えば以下のような英文があったらすべて発音記号へと変換します。

例文
This is so useful to learn pronunciation.
ðɪs əz səʊ ˈjuːsfəl tə lɜːn prəˌnʌnsiˈeɪʃən

この発音記号はいわゆるIPA式で書いてます。アメリカ発音を練習するなら対応する発音記号にしましょう。

もし発音記号を見てもどう発音していいのかわからないならこちらの記事へ ^^

英語はアクセントの母音とアクセントでない母音の発音をしっかりと表現しないと伝わらない難儀な言語です ^^;

なので意識してはっきりとアクセントを発音できるようにチェックです ^^/

もちろん時間がかかるので、ある程度変換作業をやっていって頭で発音記号に変換できるようになったらわざわざ書かなくてもOKです ^^/

フレーズに区切る

発音記号とアクセントがわかったら英文をフレーズに区切りましょう。

実際に / を書いても良いし、頭でわかっていればOKです。

フレーズに区切るコツとしては

  • in / of / from などが意味の区切りになりやすい
  • which / that / when などのいわゆる関係代名詞が区切りになる
  • because / after などのいわゆる接続詞が区切りになる
  • as soon as / a couple of / i think that などの常用フレーズで区切る
  • , による区切り

例えばさきほどの例文をみると

例文
This is so useful to learn pronunciation.
ðɪs əz səʊ ˈjuːsfəl tə lɜːn prəˌnʌnsiˈeɪʃən
ðɪs əz / səʊ ˈjuːsfəl / tə lɜːn / prəˌnʌnsiˈeɪʃən

このように4つに区切ることができます。意味を考えると各フレーズが情報を追加していくような感じになります ^-^

音のつながりをみつける

フレーズに区切ったら発音記号がどうつながるか、口の形や下の位置などの変化(Phonetics)を意識して練習しましょう。

うまいことできていて、英語を正しいPhoneticsで発音すると理にかなった動きになることが多いのがわかります。

もう1度おなじ例文をみてみます

例文
This is so useful to learn pronunciation.
ðɪs əz səʊ ˈjuːsfəl tə lɜːn prəˌnʌnsiˈeɪʃən
ðɪs əz / səʊ ˈjuːsfəl / tə lɜːn / prəˌnʌnsiˈeɪʃən

この英文では以下の2箇所で音のつながりとPhoneticsの変化に注目できます

  • ðɪs -> əz = ðɪsəz
  • ˈjuːsfəl -> tə

1つめは「səz」の部分をスムーズにつなぐことができるし、2つめは「l」での舌の位置からそのまま「t」ではじくことでスムーズに音を繋ぐことができます ^^

これをフレーズの中で、さらにフレーズから次のフレーズに繋ぐ時にもどうやって口の形や下の動きをつなげていくか考えながら練習しましょう ^^/

これができるようになれば発音がかなり上達し、さらにネイティブの英語も聞き取りやすくなりますよ ^-^

イントネーションをチェックする

フレーズの発音のしかたがわかったらどのフレーズを強調して音の高さを変化させるかを考えましょう。

強調させたい部分は

  • 質問文なら最後に高くなる
  • 文脈的に強調したい部分を遅めに伸ばして発音する(とくに単語のアクセントを強調)
  • 感情的な表現(ネイティブの真似がわかりやすい)

イントネーションを言葉で説明するのは難しいのでネイティブの音声でそれぞれのフレーズの音程・スピード・強弱をどう変化させているのか注目してみてください。

たとえば以下のようにバリエーションをつけることができます

イントネーションの変化

ちょっと大げさに真似してみるとかなりそれっぽくなるかと思います ^^

英文をとおしで発音する

必要な情報と準備は整ったのであとは繰り返し練習してみましょう ^^

もし難しく感じたら一気読みではなくフレーズごとに練習してから英文をとおしで発音するようにすればやりやすいハズ。

大事なのはここまでの一連のプロセスで英語の発音パターンを学習して無意識に高い精度で英語を発音できるようにすることです ^^/

いろんな教材で練習する

何度も練習していくと自分の発音が劇的に良くなっているので楽しいハズ ^^

練習用の音声や教材をいろいろと試してくのもおすすめです。

たとえば洋楽は個人的なおすすめの1つ。歌詞の意味はわからなくてもいいので気にせずしっかりと(Phoneticsに気をつけて)発音しながら歌うとかなりの練習量になります ^^(洋楽を歌うのも上手くなります)

ちなみにですが英語にどう音があてられているか違いがわかるようになります。洋楽と邦楽ではあきらかり違いがあって、方角に出てくる英語は日本語に音をあてるのと同じやり方をしているのでおかしなことになっていることが多いです(子音と母音の関係性が違うから) ^^;

いずれにせよゆっくりと喋ればかなりきれいに発音できるようになります。スピードはあとあとついてくるので、ゆっくりならきれいに一発で相手に伝わるような発音を目指しましょう ^^/

練習するときのコツ

最後に英文の発音練習のコツをいくつか紹介します。

練習を進めるにあたって以下の5つを頭に入れてやってみてください

  • フレーズ同士のつなぎをスムーズにする(口の形や舌の移動を意識する)
  • 難しければフレーズ単位で練習してから繋げて発音する(息継ぎのタイミングにする)
  • 音声を聞いて調整しながら練習する
  • 英文の意味はわからなくても無視してOK(発音にだけ集中する)
  • スピードではなく発音の正確さを優先する(速さや流暢さよりも聞き手への伝わりやすさを重視する)

英文はフレーズの組み合わせであること、そしてスピーキングの練習や単語の勉強ではなく発音の練習であることを意識しましょう。

発音の土台ができたら単語・文法と組み合わせてスピーキングへと応用できるように練習していくと上手く基礎から応用へと上達していけます ^^/

まとめ

今回は英文の発音を上達させるための方法について解説しました ^^

  • 文章になると上手く発音できないのは以下の要素がうまくできていないことが原因
    • 単語1つ1つの発音
    • フレーズとしての発音
    • 息継ぎ
    • イントネーション
  • 英文の発音を上達させる練習方法は
    • 例文を見つける
    • 発音記号をふる
    • フレーズに区切る
    • 音のつながりを練習する
    • イントネーションを練習する
    • 英文をとおしで発音する
    • 同じ流れでいろんな教材で練習する
  • 英文の発音練習のコツは
    • フレーズのつながりをスムーズに発音する
    • 難しければフレーズ単位で練習してから繋げる
    • ネイティブ音声を聞いて調整する
    • 英文の意味は無視してOK
    • スピードより発音の正確さを優先する

英語の発音は実は習得難易度が低く、コスパはめちゃくちゃ良いです。基礎から順にやってくだけなのですが日本人には習得がムリと決めつける人が多いのがもったいないです。

今回は「発音」についてでしたが「スピーキング」となるとさらに構成・表現・ワードチョイス・文脈などの要素が重要になってきます。

ですが発音ができないと何を言っても通じないのでまずは発音を。慣れてきたらスピーキングのほうに移っていきましょう ^^/

英語のスピーキングの勉強法は自分で英文をつくることときれいに発音する練習をしましょう。そして英会話やプレゼンなどに必要な知識とスキルを身につけていくことでスピーキング力を底上げしていきます。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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