英語の勉強における心構え:発音の大事さ・ネイティブに教わるべきか・完璧な英語はムリ

takto, 2019 December 20

Category: 英語学習ガイド

前回の記事に引き続き英語を勉強するためのマインドセットについて書いていきます。トピックは

  • 発音の重要性を理解する
  • ネイティブに教わることの利点と欠点
  • 完璧な英語は諦めていい

どれも勉強をするときや勉強方法を決めるときに役に立つ考え方になります。

記事の内容

発音が本当に重要であることを理解する

僕がオススメする勉強方法では発音の勉強が最初にきます。これは発音がそれ以外の勉強に大きな影響を与えることと、その重要性を理解してもらうためです。

詳細は↓の記事に書いてありますが、今回の記事ではなぜ発音が重要だということを理解しておく必要があるのかについて解説していきます。

英語学習の心構え Part 1

発音が下手だとなぜ問題なのか

まず初めに僕の体感では今まで出会った人たちの90%以上の人が発音を意識的に矯正していない・もしくはできていませんでした。いわゆる日本語訛りの英語を使っていたのです。

国際交流のようなイベントによく行くので、他の日本人たちが外国人と英語で会話する場面に立ち会ったり一緒に話すことがあります。日本語訛りの英語は本当に理解されません。日本語訛りに慣れている人でもやはり聞き取るのが難しいと思うようです。

まず日本語訛りの英語とは何なのかを以下にまとめます。

  • 日本語の音を英語にあてている
  • より正確に言うと、日本語で似ている母音と子音を使っている

ではなぜこれが英語の話者に理解してもらえないのでしょうか?いこの理由が挙げられます。

  • 認識している音が違う(日本語とは音そのものが違う)
  • 音と音の違いを判断できない(英語でも似た音があるが、どう聞き分けるか知る必要がある)
  • 日本語の音が英語の音にフィットしない(英語の音でも聞き取れる範囲にないと理解されない)

有名なところでは、日本人はLとRの音をうまく出せないと言われています。正しい発音を意識しないでいると「らりるれろ」の音を使おうとするでしょう。この時点ですでに2つの点で発音に大きな違いが生まれます。

  1. そもそも「らりるれろ」はLのRどちらの音にもフィットしない
  2. 「らりるれろ」はすべて母音が含まれている

こうしたことが原因で相手に理解してもらえません。

日本人にとっては似た音でも英語では完全に別の音としてとられることがよくあります。

つい最近聞いた危ない間違いは、sit here と言おうとしたのに発音が sh*t here になっていたということがありました。座るように言いたかったのに完全に違った意味になってしまっています。これは s と sh の音の違いをわからずに、”し” という日本語の音を使っているからおきた間違いです。

何か話すたびにこういったことがおこると意思疎通が難しくなるのは容易に想像できますよね?日常会話でもいやになってきますが、学業や仕事となるとより深刻な問題になりかねません。

正しく発音しないことこそ恥ずかししい

こういった問題は日本人だけのものではありません。しかし英語の発音を矯正しようともしないのは恥ずかしいものだと思ったほうがいいです。

残念なことに日本にいる場合は正確な英語の発音をするのを恥ずかしく思ってしまう人がほとんどです。これには主に以下のような理由があると思います。

* 他の人に聞かれると、自分の発音がちゃんとできていないから笑われる気がする
* 学校や職場で自分だけちゃんと発音しようとすると浮くのが嫌
* 日本人はどうせ英語の発音ができないと思い込んでいる
* 発音は重要ではないし、出来なくても意思疎通できると思っているからやらない

これらは全部間違っているし、日本人全体の発音が下手な理由だと思います。これを変えるにはまず固定観念を変えるしかありません。

上の2つについては他人に馬鹿にされることを恐い・恥ずかしいと感じてしまうことでしっかりと発音することが出来ない状況です。これは本人ではなくてまわりの人が本当にその人を笑ったり馬鹿にするのが問題です。ここを変えるのは相当に大変だと思います。

もしあなたがそう感じるのでしたら、人前では適当な発音をしてもいいので、正しい発音ができるように陰でしっかりと練習しましょう。僕は実際にそうしました。大学の講義でクラスメイトの前では日本語訛りで発音し、家では正しい発音をマスターしていきました。

こういった正しい発音をする人を馬鹿にしたりする人はたいていひどい発音をしています。こういった人たちは英語を正しく発音することをカッコつけているだとか調子に乗っているというように感じるようです。自分たちの日本語訛りの発音がいかに恥ずかしいものかも知らずにです。

3つめについては、正しく勉強・練習すれば日本人も(かなり簡単に)英語の発音ができるようになることを知っておいてください。人種によって舌の形、口の構造、歯の数などが違うから不可能、なんてことは少なくとも英語にはありません。日本人でも関係なく発音出来るようになります。

最後の発音がよくなくても意思疎通できるという考え方は、相手が日本人とよく話して日本語訛りの英語に慣れている場合だけでしょう。世の中にそんな人は一握りしかいません。

さらに発音を鍛えないと他の能力、特にリスニングで苦しむことになります。そのせいでもし相手が理解してくれたとしても、自分は相手の言っていることがわからないということがおきます。それでは到底意思疎通ができるようにはなりません。

発音の勉強は無視しないように

Park near Glenelg in Adelaide

ネイティブには教える能力があるとは限らない

つづいて英語ネイティブの人に教わるほうがいいのか、という点について僕の考え方を書いていきます。

英語ネイティブに教わった方が上達すると信じている人も多いとおっもいます。僕は基本的には逆の考えをしています。

主な理由としては、教える側は教えている相手がなぜ上手くできないか理解する必要があり、それを理解できるのは同じような問題や課題をクリアしてきた人だと思うからです。この場合は日本人で英語を勉強して上達した人たちです。

日本語と英語両方わかっている必要がある

ここで問題になるのが、ネイティブには日本人の英語が上達しない理由がよく分からないという点です。

発音を例にすると、日本人は英語の発音が苦手であり、ネイティブの講師などが正しい発音を教えようとします。しかし日本語の発音を理解している人でなければ日本人がどのように間違った発音をしていて、なぜそうなってしまうのかがわかりにくいです。

そういったことを理解せずに正しい発音を教えるのは難しいです。何が間違っていてどう直せばいいのか上手く説明できないからです。

そういう点では、英語を上達させた日本人が恐らく一番よく教えられるのではないかと思います。同じ言語(日本語)を比較対象としているので大体の人は同じような問題にぶつかり、それを解決してきたノウハウを持っているからです。

こういった理由からネイティブに学ぶほうがいいとは一概に言えないと思っています。

ネイティブから教わる主な利点

しかしネイティブでなければ教わることができないこともあると思います。たとえば以下のようなことはネイティブに教わるべきです。

* 自然な言い回し(同じ意味でも時と場合によって特定の単語を使う、など)
* スラング(人と仲良くなるには便利)
* 文の省略(自然な話し方、話す速さなどに影響)

これらは流暢で自然な英語を学ぶのに必要なことです。しかし初学者にはあまり必要を感じません。まずは基礎を勉強していき、余裕が出てきてから学ぶほうがいいと思っています。こういったことは中級レベルまでなら学ばなくても支障はないはずです。

もう1点あげたいことが、これらはあまり論理的に学ぶことができないということです。こういう時はこう言うのが普通、といった感じでほかに応用できるルールがあまりありません。日本語にもこういったことがたくさんあるので想像できるとおもいます。

いくら勉強や練習をしてもどうせ完璧にはならない

最後に、完璧な英語というのはまずムリだということを知っておきましょう。よく日本人は完璧に英語を使おうとすると言われます。僕が英語で話したことのある人にもそういった人によく会いました。

たとえば文法をとにかく完璧にしようとする人。

  • 文法が完璧になるまで頭で考え続ける
  • 何かを言うたび文法を直してもう一度言う

もしかしたらあなたもこういったことをしているかもしれません。僕は相当勉強してもう10年ほど英語のみで生活・仕事をしていますが、いまだに間違えることも多いし、やはり自分の英語が完璧になる事はありえないとおもっています。しかしそれでいいのです。ネイティブでもみんな文法に限らず何かしらのミスをしながら英語を使っています。

間違えながら練習をしないと成長しない

間違えることを気にしすぎていてはいつまでたっても成長しません。なにかを間違えたときにそれを指摘されたり気づいたときにこそ学びのチャンスが生まれます。

間違いを犯したときは恥ずかしさや悔しさを感じるものですが、それを理由につぎは間違えないように勉強・練習していけばいいのです。

逆に言うと、間違えないように消極的になったり新しい言葉を使おうとしなければ、それだけ成長する機会が失われてしまうことになります。

完璧じゃないのがあたりまえ

留学や語学研修ではペラペラに話せるようになりたいと思う人も多いとおもいます。

結論から言うとそれは可能でしょう。しかしそれ相応の努力は必要だし、いつでもペラペラに話せるといったことは難しいと思います。今となっては僕はたいていのことは流暢に話せますが、それでも自分が知らない事について話したりするとそうもいかなくなります。

ここで言いたいことはどうせ自分の英語は完璧にならないんだから恥ずかしがったり黙り込んだりしないようにすることが大事だということです。ネイティブだって言葉を間違えたり、言葉が出てこなくて詰まったりすることがよくあります。

そんなことは大した問題ではないので、たくさん話したり書いたりして自分の英語力を相手に早く知ってもらうほうが得策です。そうすることで相手がこっちのレベルに合わせてゆっくり話したり、簡単な言葉でコミュニケーションするようにしてくれて会話がしやすくります。

あなたが英語のネイティブでないのはすぐにわかりますから、相手は完璧な英語なんてはなから期待していません。プライドを捨てて積極的に間違えながら英語を使っていきましょう。そうすることで結果的に英語がさらに上手くなっていきます。

まとめ

英語の学習に必要な考え方を以下の点について解説しました。

  • 発音の重要性を理解して日本語訛りこそが恥ずかしいことだと自覚する
  • ネイティブに教えてもらうのは中級レベルになってより自然な英語を学ぶとき
  • 勉強しても英語が完璧になることはないが、間違えることを怖がらずに英語を使わないとなかなか上達しない

以上のことについて僕の考え方と経験を書きました。こういったマインドセットを持っておくことは時に勉強をする事よりも重要になるし、勉強の質に大きな影響を与えます。

次回はさらに他のマインドセットについて書いていこうと思います。

続きはこちら。

英語学習の心構え Part 3

マインドセットも勉強のうち

View of Yarra River from Dockland (Melbourne, Australia)

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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