英会話のリスニングをさらに上達させる「予測」する力

takto, 2020 May 11

Category: リスニングの勉強方法

リスニングの勉強を続けてきたけど、なかなか上達しなくて悩んでいませんか?

リスニングを上達させる方法にもさまざまな方法があるのですが、今回は中級者向けにリスニングのコツの一つである「予測しながら聞く」方法を紹介したいと思います。

相手の話を予測しながら聞くというのは僕がオーストラリアでの生活でもしていることで、会話の内容についていくのにとても役に立っています。

ある程度話しを先読みできれば、脳が一定のものごとに集中して聞く準備ができるので、聞いたときにすぐ理解できるようになります。

それではどのように相手の話を予測すればいいのか早速みていきましょう。

目次

予測して聞く:Predictive Listening

予測には

  • リスニングを始める前
  • リスニングをしている間

の2つがあり、通常のネイティブ同士のような会話についていくためにはどちらもできるようになる必要があります。

この2つの予測ではどういったことをすればいいのか、どのように勉強すればできるようになるのかを解説していきたいと思います。

リスニングを始める前

会話の予測はリスニングを始める前からすると後々楽になります。

まずリスニングのトピックや背景を知ったときに予測を始めましょう。もしそれらがはっきりと分からなくても、できる範囲で予測をしておきましょう。

ここでは予測が外れてもいいので、なるべく会話の大筋と話の中核となる以下のポイントを予測します。

  • 登場人物と関係性を予測する
  • 会話の始まり方や導入を予測する
  • 会話の内容を予測する

これらを時間を余りかけずにできるようになれば、リスニングの準備をすばやく整えることができます。

それではひとつづつ見ていきましょう。

登場人物と関係性を予測する

トピックと状況がわかったらまずはどんな人たちが話をするのかをあらかじめ考えます。

登場人物は何人いるだろうか、どういった人たちか、その人たちの立場や関係性はどんなものか、といったことを考えてみましょう。

たとえば、「ファッションショップでの会話」というトピックであれば、店の店員と客、客とその連れの人(たち)などが登場すると予想できます。

他にも「大学での講義が終わった後の会話」だとしたら、大学の講師と学生(もしくは学生数人)、同級生同士、先輩(Teaching Assistant)と後輩の会話などが考えられます。

このように会話にでてくる人たちとその関係性を予測すると、どういった会話をするだろうか?ということを予測しやすくなります。

会話の始まり方や導入を予測する

次にどのように会話が始まるか、そのときの状況なども含めて予測するとさらにリスニングがしやすくなります。

予測した人の関係性や背景によって、ある程度のシチュエーションが考えられると思います。

たとえば先ほど例にだした「大学での講義が終わった後の会話」の場合は、学生が講師に質問をするために話しかけたり、学生同士が教室に残って授業の内容やアサインメントについて話し始める、などが考えられます。

もしも「コールセンターで電話の応答をする」といったトピックでは、電話が鳴ってスタッフが応答しあいさつする → 客が電話をした理由を説明して要件を言う・・・といった具合に予測できます。

当然予測ははずれることもよくありますが、ある程度の可能性や大筋をとらえてえいれば、会話の出だしについていきやすくなります。

会話の内容を予測する

最後に会話の内容を予測します。

どういった内容の話が出てくるかは、ある程度のキーワードを考えておくことで効率よく予想することができます。

たとえば「レストランでのウェイターと客のやりとりの会話」の内容がどんなものになるかを予想すると、テーブルへ客を案内する、注文、値段、食べ物の素材、おすすめ、ワインの種類、などをあらかじめ考えることができます。

他にも、「ニュースである事件について記者と通行人の会話」の内容を予測するとしたら、事件の詳細(何が起きたか、どこで、いつ)、通行人の意見や感想、事件の情報や知っていることについてインタビュー・・・といった具合にどんな内容が会話に出てくるか考えます。

これもあらかじめどれくらい詳細な会話のトピックや背景について知っているかで、予測のしやすさや精度が変わってきます。

しかしここで大切なことは、大筋をとらえること、関連のある内容に脳を集中させておくことです。

そうしてリスニングが始まったら次のPredictive Listeningの段階へと移行します。

リスニングをしている間

先に予測しておいたおかげである程度の内容や予想する範囲がせばまっているはずです。こうなると余裕をもってリスニングを始めることができます。

実際にリスニングを始めると予測していたこととは違うことがでてくるかもしれません。。しかしある程度の状況や内容はあっていると思います。

会話が始まったら次のことに意識しながら聞いていきましょう。

  • 何について話しているか、どういった情報を求めているか理解して予測する
  • 接続語をとらえて話の方向を予測する

どういうことをすればいいのか解説していきます。

何について話しているか、どういった情報を求めているか理解して予測する

いわゆる5Wを意識しましょう。会話の場合はお互いに情報や意見を交換しています。

話している人同士では、何について聞くか・聞かれているかわからないとコミュニケーションはできません。

つまり会話の中でどういった情報や意見を欲しているかを理解すれば、それに対するある程度の回答を予測することができます。

例として「ブラジル旅行についての会話」のスクリプトを以下にあげてみます。(ネットで拾ったものを加工してます。)

Karen: So, you live in Brazil, right?

Simon: Yeah I do.

Karen: I’m planning to go there next year. Do you have any tip?

Simon: Well, yeah there are a lot of things you should do in Brazil…..

たとえばこうした会話を聞いた場合、まずKarenが”have any tip?“という質問を投げかけています。

この時点でSimonが答えるかもしれないことを予測します。キーワードはtip, travel, Brazilで、これらからどういったことをSimonが言うでしょうか?

僕の場合は「Do something - 何かすること(Activity)」か「Go to/visit somewhere - 訪れる場所(place)」がくるかな?と予測しました。

実際にはSimonは”there are a lot of things you should do”といって時間を稼ぎつつKarenに何をおすすめするべきか考えていますね。そのあとにSimonがなんといったのか見てみましょう。

Simon: Well, I would definitely recommend to try Brazilian food, especially in small shops, like in every streets. If you really want something authentic, that would be better than eating at restaurants.

tipとしてtry Brazilian foodがでてきましたね。これはまさに「Do something - 何かすること(Activity)」にあたりますね、

このように予測をしておくと、”you should see Samba”や”nice to visit some beaches”などがきたとしても、これだ!とすぐに大切な情報として聞きとることができます。

その結果リスニングを通して重要な情報を聞きとり、全体を理解できるようになります。

この例では「Do something - 何かすること(Activity)」か「Go to/visit somewhere - 訪れる場所(place)」を考えましたが、会話の内容によって予測するべきものは変わります。

パターン

どんな会話でもこういった予測をするには何を注意しておけばいいのでしょうか?

とくに大切なのはいわゆる5W1Hで考えることです。

対象予測する内容や言葉
What何をするか、何について話すか予測する (do something)
Who誰について話すか(特定または不特定の人)たとえば:
誰かの名前
職業, 役職(teacherなど)、neighbour, colleague, husbandなど
When時間に関する言葉を予測する (time, day, date, period, term, past / future)
直接的な表現:at 5pm, before 10, quarter to 8 など
間接的な表現:before/after something, when someone does something, in the event of something など
Where場所に関する言葉を装くする (place / position / location / city / country) たとえば:
前置詞:on, in, next to, opposite of, on the right hand side, internallyなど
名詞: your house, office, overseas など(内容によってどんなものが来るかおおよその予測をする)
固有名詞:Japan, New York, Central Station など
Why理由を説明するために使われる言葉とその内容を予測 (because, due to, as, for で説明される内容)

これら以外にもHowをベースにした情報や意見をやりとりする場合も考慮して、その回答をある程度予測しましょう。

対象予測する内容や言葉
Howプロセスや方法を説明する言葉を予測する (by doing something, with something など)
How much量や値段に関する言葉を予測する (5 dollars, 200 grams, quite, very much, just a little など)
How big/small大きさに関する言葉を予測する (10 metres, 3 kg, as big as tennis ball など)
How often頻度に関する言葉を予測する (fortnightly, once a month, regularly, only when I do something など)
How far距離や時間に関する言葉を予測する (100 metres, 2 miles, take 3 minutes, 2 day to finish something など)

Howでできる質問には様々なものがあるので、ここで紹介したもの以外にも注意して予測する練習をしてみてください。

接続語をとらえて話の方向を予測する

会話を聞いている間にできるもう一つの予測方法が、接続詞をとらえることです。

会話の中で接続詞がでてくると、次にどういったことが話されるかのヒントになります。

それではひとつ例文を見てみましょう。「長生きする秘訣についての会話」のスクリプトです。

Chris: Hey, Rebecca I’ve just heard that taking a cold shower would help you live longer. So, I tried it a couplle of times, but I couldn’t really keep it up. Woud you be able to do it?

Rebecca: Oh wow, I don’t think I can do that. Actually, I remember that my mom used to teach me to wash my face with cold water when I was young because she believed that helped wake you up. But I didn’t really like it as a child because I found it too cold in the morning.

次にどういったことを話すか予測するヒントとなる接続詞を太字にしておきました。

ひとつづつ見てみましょう・

Soと聞いたときに、「すぐ前に言ったことの結果何をしたのか説明するだろう」と予測できます。”taking a cold shower would help you live longer” So (その結果どうなったんだろう?)”I tried it a couplle of times”という感じです。

butの場合は、「すぐ前に言ったこととは反対のことを言うだろう」と予測できます。”I tried it a couplle of times” but (試して見たけど何か良くないことがおこったのだろう)”I couldn’t really keep it up”となります。

長くなるのでRebeccaのセリフは皆さんが考えてみてください。

SoとBut以外にもヒントになる接続詞はたくさんあります。接続詞のタイプと、それによってどういった言葉や内容を予想できるかまとめました。

接続詞のタイプ予測する内容やキーワード
理由を説明なぜそうしたのか説明する・情報を与える (because, the reason is, due to, as など)
結果を説明結果どうなったか・何をしたのか言う (so, that’s why, as a result, then など)
反対のことを言う前に言ったことと反対の事を言う・もしくは期待したことと違う結果が起きた (but, however, although など)
追加の情報関連することを付け加える (and, also, on top of that, one more thing など)
例をあげる前に言ったことについての例をあげる・詳しく説明する (for example, for instance, like, such as, particularly, especially など)
複数の情報を与えるいくつかのことをひとつづつ言う・順番に伝える (first, initially, to start with, then, after that, in the end など)
何かと比較するとき比較対象をだして説明する (better than, more, less, would rather など)
昔・今・未来について話すとき以前のことや現在未来の変化・願望などを言う (used to, had to do something, at the moment, right now, sometime in the future など)
条件を付けるある特定のときにだけ言ったことが有効だと伝える (in case, unless, as long as, if など)
トピックの変化話しの内容を変える (by the way, oh you know what など)

これ以外にもありますが、まずはこのあたりの接続詞を聞いたときに、次にどういった内容の話がくるか予測しながらリスニングをしてみてください。

難しいようなら少しやさしめの教材を使ってみるのもいいです。。

慣れてくれば会話の相手が次に言う事を先読みすることができるようになってリスニングがかなり楽にできるようになります。

上級者にもなれば会話相手が言葉に詰まったときに、こちらから相手が言おうとしていることを当てられることもあります。

僕は実際に職場で話をしているときにこういったことがよくおこります。僕が相手の言いたいことを先回りして言えることもあるし、その逆もあります。

リスニングを次のレベルへと上達させるためにオススメなので、ぜひ「予測」(Predictive Listening)の練習を取り入れてみてください。

Fisherman’s Bastion (Budapest, Hungary)

まとめ

今回はリスニングの実力をもう一段階上げるための「予測」しながら聞く方法を紹介しました。

会話を予測しながら聞くための方法を以下にまとめます。

  • リスニングを始める前
    • 登場人物と関係性を予測する
    • 会話の始まり方や導入を予測する
    • 会話の内容を予測する
  • リスニングをしている間
    • 何について話しているか、どういった情報を求めているか理解して予測する
    • 接続語をとらえて話の方向を予測する

最初は難しいかもしれませんが、、まずはやさしめの教材から始めて、慣れてきたらもっと難しい会話で練習していきましょう。

普段から予測しながらリスニングをできるようになればすぐに上級者レベルのリスニングが身につくはずです。

予測はリスニングのテクニックの1つで、他にもリスニングを向上させるための学習法があります。下の記事では根本的なリスニングができない原因を解決していけるようにリスニングの勉強法をまとめているので参考にしてみてください。

リスニングの勉強法は英語を聞きとれない根本的な原因である「聞いている英語の難易度」「発音」「単語と文法」「英語のまま理解」を解決するように進めていきましょう。ひたすら聞くといった方法ではなく、原因と結果を結びつけた学習のしかたを紹介します。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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