更新日:2020/10/09
英語の聞き流しって楽してリスニングを上達できそうで魅力的ですよね。でも実際に効果があるのかというとよくわからないかと思います。
僕も英語を聞き流ししてたことがあるんですが効果があるときとないときがありました。その経験をもとにして何をどう聞き流しすればいいのか僕の考えを紹介していきます。
聞き流し | 聞きとり |
---|---|
100%集中していない状態で聞く。 | 100%集中して聞いて理解しようとする。 |
という意味で記事を書いていきます。ではお付き合いください:)
記事の内容
英語のリスニングにおける聞き流しとその効果
結論からいうと「聞き流しに効果はあるけどそれだけではリスニング力は伸びない・聞きとりの練習も必要」です。
なぜかというと「聞き流し」と「聞きとり」で得られるものが違うからです。
聞き流しで伸びる能力 | 聞きとりで伸びる能力 |
---|---|
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聞き流しをする意味あるの?と感じるかもしれませんが、実際に英語を使うようになると聞き流しをする機会があるので必要なスキルです。
仕事以外でも友達と話すときに興味のない話をスマホをいじりながら「うん聞いてる聞いてる」してるのが聞き流しです。
というわけで「聞き流し」にも効果はあるが「聞きとり」の効果とは違う、ということを覚えておきましょう。
では「なにを」「どうやって」聞き流しすればいいのか書いていきます。
なにをどう聞き流すか
効果を最大限に高められるように、聞き流しのしかたを紹介します。
効果があるやり方 | 理由 |
---|---|
少なくとも100%集中すれば理解できる難易度の英語を聞く | 聞き流しでも聞いている英語をある程度は理解しないと学習にならないので、少なくとも100%集中すれば意味が分かる英語を聞く必要があります。 |
集中度合いを変えながら聞き流しをする | 80%の聞き流しでわかるものを50%や30%でもわかるようにするのが聞き流しの効果的なやり方です。 |
常に英語で思考して英語のまま理解する | 集中していない状態だと日本語に翻訳すること自体がかなり難しいです。なので英語のままでもわかるような簡単なレベルのリスニングをしましょう。 |
効果がないやり方 | 理由 |
---|---|
全く理解しようとしないで聞く | 「聞き流しを続ければ勝手にリスニングができるようにならないかな・・・」と思っている人に多く、気持ちはわかるんですが運頼みというかかなり効率が悪いです。理解しようとしない限り学習することはありません。 |
意味がわからなくなってもそのまま聞き流す | 理解する気があっても聞いている英語が難しすぎて全くついていけない場合には集中度を上げるかもっと簡単な英語を聞くようにしましょう。少しでも理解できないとやる気はあっても学習はできません。 |
やり方はだいたいわかったけど具体的に何を使って聞き流しすればいい?という疑問があると思うので、僕の考えを書いていきます。
聞き流しに向いている教材
英語を聞くチャンスはいろんなところなありますが、僕の考えている聞き流しに向いている教材とその対象レベルとオススメ度をまとめました。
教材 | おすすめ度 | 対象 |
---|---|---|
ESL (English as a Second language) 向けの教材 | 高 | だれでも |
ニュース | 中 | 中~上級者 |
Youtube | 中 | 動画による |
TED | 中 | 中~上級者 |
映画・ドラマ | 低 | 上級者 |
それぞれ理由も含めてもう少し詳しく僕の意見を書いていきます。
ESL (Enslish as a second language) 向けの教材
- PodcastやRadioなどの教材が豊富で自分のレベルに合うものを見つけやすい
- 英語の聞きやすさ(速さ・発音など)にも配慮がしてあり、練習用として優秀
- 内容があまりおもしろくないものが多いのがたまにキズ
ニュース
- 喋りが速くフォーマルな言い回しが多いので難しい
- 単語は難しいが発音や文法はかなりきれいなので実は聞きやすい
- 中級レベルになってから挑戦してみるといい
Youtube
- 聞き流しのしやすさはピンキリなので見る動画による
- 自分のレベルにあうものを探すのに苦労する
TED
- いわゆるプレゼンやスピーチの動画で、英語はきれいで聞き取りやすいものが多い
- 内容が難しくなりがちなので中級以上の人が挑戦してみるといい
映画・ドラマ
- 自然な英語ほど実は難しく、聞き流しで理解できるならすでに上級者と言える
- 字幕に頼ることになりやすく効率が悪い
- 見るなら子供向けのものから挑戦するといい
このようにどれも一長一短ですが、初心者ならESL教材を強くおすすめします。
内容があまり面白くないかもしれませんが、理解できない映画を見るよりは絶対にたのしいです。
英語の勉強で一番つまらないのは「理解できない」「言えない」ことなので、そういった教材に手を出すのは得策じゃないです。
まとめ
英語の「聞き流し」について僕の経験をもとにした考え紹介しました。まとめると以下のようになります。
聞き流しによるって伸びる力:
- 集中すれば聞きとれる英語をより低い集中力で理解する
- キーワードだけ抽出する
- 少ない情報から内容を推測する
効果的な聞き流し:
- ほぼ理解できる難易度の英語を聞く
- 集中度合いを変えながら聞き流しをする
- 常に英語で思考して英語のまま理解する
おすすめの教材はESL向けのPodcastやRadioなどで、「ゆっくり」「はっきり」「簡単な単語」でつくられたものが良いと思います。
移動のときや家事をしているときなんかに聞いてみてください:)
聞き流しはあくまでリスニングの勉強としてできることの1つです。聞きとる力を伸ばすためには聞き流しをするよりも、なぜリスニングができないのかの原因を明らかにして、それらを解決していくような勉強法が有効です。
下の記事ではこの考えをもとにしてリスニングの勉強法をまとめているので学習の参考にしてください。

リスニングの勉強法は英語を聞きとれない根本的な原因である「聞いている英語の難易度」「発音」「単語と文法」「英語のまま理解」を解決するように進めていきましょう。ひたすら聞くといった方法ではなく、原因と結果を結びつけた学習のしかたを紹介します。