更新日:2020/09/06
こうした悩みを持っている人へ、日本人が「L・R」を発音できない・聞き取れない理由は2つあります。
- 無意識に日本語の音(ラリルレロ)で聞こうとしてるから
- LRの発音方法の違いが分かっていないから
なのでこの2つを解決できるように、日本語との違いを明らかにしつつLRの発音のしかたを解説していきます。この記事を読んでいくことで以下の2つを達成できるように書いています。
- LとRの違いがはっきりわかる
- LとRを自分で正しく発音することで聞き分ける力も伸ばせる
それでは始めていきましょう:)
記事の内容
LとRの発音のしかた
LRの発音のしかたは舌の位置で決まります。日本語のラとの比較で説明します。
音 | 発音のしかた |
---|---|
L | 舌を前歯の裏につける。 |
R | 舌を奥にひっこめて舌先を立てる。舌先がどこにも触れないようにする。 |
ラ | 舌をうわあごにつける。 |
LとRを比べると舌が真逆の方向にあるのがわかると思います。そしてこれがこの2つの音の違いをつくります。
日本語のラは「LRの中間の音」なんて言われますが、その理由はイラストにあるように舌の位置がLRの中間にあるからです。
実際に発音してみましょう。
確認のために音声も聞いてみましょう。
Lightの音声
Rightの音声
これでも十分とは思えない・・・なんて言う人のためにうまく使い分ける方法を2つ紹介します。
LとRの違いと使い分け
「L・R」をはっきりと聞き分ける・使い分けるためには「声の高さを変える」と「舌の位置を見せる」という2つの方法が効果的です。
実はネイティブ同士でもたまにLRを聞き間違えていて、僕の職場の人たちもたまに聞き返したり言い直したりしてます。そしてその時にする行動がこの2つです。
Lは声を高くRは声を低く発音する
これは僕が語学学校の先生にもらったアドバイスなんですが、「Lは声を高く」「Rは声を低く」発音すると違いがより鮮明になります。
自分で発音するとよくわかると思いますが、これはネイティブにとっても同じようです。
試しに「light」を声を高くして、「right」を声を低くして言ってみてください。かなり違いが分かりやすくなったと思います。(さきほどの音声も声の高さが違うことに気づいたでしょうか?)
舌の位置を相手に見せる
もう1つのテクニックが、舌の位置を相手にわかりやすく見せることです。
とくにLのときには舌を前歯より前に出して発音するとよりきれいな音になるし、相手も「ああLか」と見てわかります。
実際に「late」を舌先を前歯より前に出して発音してみてください。かなり聞きとりやすい音になって、相手から見ても明らかに「L」を発音しているのがわかります。
間違いやすい単語
今までのLRの発音のコツを使って、間違いやすい単語を練習しておきましょう。
LR以外の音が全く同じ単語で練習することで発音の練習になり、自分の音を聞くことでLRを聞き分ける練習にもなります。
Rを含む単語 | Lを含む単語 |
---|---|
right | light |
rate | late |
river | liver |
pray | play |
read | lead |
wrist | list |
correct | collect |
わかりやすい例だと「right」と「light」(右左)は間違えたらまずいことになるかもしれません。
単語によってLとRの位置が違いますが、発音のしかたは変わりません。冒頭で解説したとおりに発音して練習してみてください。
相手に誤解を与えない・自分が誤解しないためにも、しっかりとLRの使い分けをできるようにしましょう。
そのためにまずは自分自身ではっきりと発音できるようになること、そして自分自身に正しいLRをたくさん聞かせること、そうすれば脳が慣れてきて聞き分けることができるようになります。
まとめ・次のステップ
今回は日本人が苦手とする「L・R」の発音について解説しました。内容をまとめると以下のようになります。
- LとRは舌の位置で発音が決まる
- LとRをよりわかりやすく使い分けるコツは「声の高さを変える」と「舌の位置を見せる」
- 自分自身に正しいLRをたくさん聞かせることで聞きとる力が伸びる
LR以外にも舌の位置と形によって音がほぼきまるものがたくさんあります。下の記事ではそういった英語の音をまとめているので、発音練習の参考にしてみてください。
英語の発音を上達させるために本当に必要なことは正しい「口・舌・歯」の形や位置をマネすることです。この記事では重要な5つの舌の位置についてわかりやすく図で紹介しながら発音のしかたを解説します。
下の記事ではほかの発音記号についてもまとめて解説しているのでひと通り読み方を確認してみてください。
英語は発音記号を練習するだけで相手に伝わるようになります。日本人の多くはすでに十分な単語と文法を学校で学んでますが、発音だけが小学生以下のレベルなせいで相手に何を言っても通じない状況です。この状態を抜け出すための発音記号の学び方を解説していきます。