更新日:2020/09/13
英語における「a」にはその使われ方によって読み方が変わります。この記事では発音の見分け方と読み方について下の2点を解説していきます。
- aの読み方をパターンに分けて解説
- 発音のしかたを見分ける方法を紹介
それでは早速みていきましょう:)
記事の内容
5つの発音パターン
【a】の発音は以下の3つの”a”の使い方によって変わってきます。
- アルファベット
- 冠詞
- 単語の一部
これらをふまえて、aの読み方を以下の5つの種類に分類しました。
発音記号 | 見分け方 |
---|---|
ə |
|
eɪ |
|
æ |
|
ɑ:/ɑ:r |
|
ɔ: |
|
表に書いてある通り、【a】がどのように発音されるかについてはある程度の傾向がありますが例外もあるので注意が必要です。
単語を見て発音記号に直せるようになるまでは辞書で調べるなどして発音記号を確認するようにしましょう。
発音記号をまだ知らない人もいると思うので、これらの読み方について「口の形や舌の位置」を図で説明しながら解説していきます。
冠詞としての【a】は【ə】
“a pen”などで使う冠詞の場合は【ə】と発音します。
具体的には、口を少しだけ開けて「ア」ではないぼやけた音(ゾンビのうめき声みたいな感じ)をだします。
さらに以下のような単語に含まれるaも、アクセントでない場合によく【ə】で発音します。
【ə】で読む単語 | 発音記号 |
---|---|
about | əˈbaʊt |
away | əˈweɪ |
ability | əˈbɪləti |
variety | vəˈraɪəti |
original | əˈrɪdʒɪnəl |
アルファベット・単語の一部【eɪ】
【a】のアルファベット読みは知っての通り【eɪ】です。
口を横に広げて【e】、口をもと戻して(横に広げないで)【ɪ】と音をつなげて発音します。
単語の一部で使われるときにもこの読み方をすることがあります。単語ではとくに「子音 + a +子音 + e」というスペルの時に【eɪ】と読む場合が多いです。
【eɪ】で読む単語 | 発音記号 |
---|---|
take | teɪk |
make | meɪk |
date | deɪt |
ape | eɪp |
straight | streɪt |
アクセントになりやすい【æ】
見た目と違ってe(口を横に広げる)からa(口を縦にあける)へと口の形と音をつなげて発音します。「air」を少し短く発音した感じの音に似ています。
単語のアクセントでよく読まれるのが【æ】ですが、例外もあるので注意が必要です。
【æ】で読む単語 | 発音記号 |
---|---|
cat | kæt |
hat | hæt |
strap | stræp |
impact | ˈɪmpækt |
absolute | ˈæbsəluːt |
「ar」のスペルに多い伸ばす音【ɑ:】【ɑ:r】
口を縦に大きくあけて「ア」に近い音を伸ばして発音します。イギリス発音である【ɑ:】と違い、【ɑ:r】はアメリカ発音で、舌を奥に引っ込めて先を立てた状態で同じように音を出します。
スペルが「ar」の場合には多くの場合に【ɑ:】【ɑ:r】で読みます。
【ɑ:】【ɑ:r】で読む単語 | 発音記号 |
---|---|
start | stɑːt / stɑːrt |
heart | hɑːt / hɑːrt |
charge | tʃɑːdʒ / tʃɑːrdʒ |
article | ˈɑːtɪkəl / ˈɑːrtɪkəl |
partially | ˈpɑːʃəli / ˈpɑːrʃəli |
「aw/al/au」のスペルに多い【ɔ:】
「オ」よりも口を前に突き出して音を伸ばして発音します。
「aw/al/au」のスペルのときに【ɔ:】で発音することが多いです。
1つ注意すべきところが、アメリカ英語の場合には【ɒː】で発音されることが多いということです。その場合には【ɔ:】と違い、口を大きく縦にあけて「ア」に近い音で読むときれいな音になります。
【ɔ:】で読む単語 | 発音記号 |
---|---|
water | ˈwɔːtə / ˈwɒːtər |
walk | wɔːk / wɒːk |
draw | drɔː / drɒː |
alter | ˈɔːltə / ˈɒːltər |
alright | ˌɔːlˈraɪt / ˌɒːlˈraɪt |
まとめ
今回は【a】の発音の種類を5つ紹介し、その見分け方を解説しました。
英語にはある程度のルールがありますが、スペルで読み方を判断せずに発音記号を確認することをおすすめします。とくに勉強すべき発音記号を下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
英語は発音記号を練習するだけで相手に伝わるようになります。日本人の多くはすでに十分な単語と文法を学校で学んでますが、発音だけが小学生以下のレベルなせいで相手に何を言っても通じない状況です。この状態を抜け出すための発音記号の学び方を解説していきます。
発音の勉強はネイティブのマネをしようとしても何がどうできていないのか、何をどうやって音をだす必要があるのかがわからない限りなかなか上達しません。↓の記事ではそういったむやみな勉強をせずに順序立てて上達できる勉強法とその理由について解説しています。もし今の勉強のしかたに少しでも疑問があれば読んでみてください。センスなんかなくても英語の発音を習得できる勉強のしかたがわかるはずです。
英語学習でも最も費用対効果が高い発音ですが、まずは発音記号をできるようにし、シラブル・単語・フレーズ・英文と段階的に練習していきましょう。あとは会話で実践しながら調整していけばOK。かなり即効性があり聞き手も喜んで自分の英語を聞いてくれるようになりますよ^^