英語のtheは超頻出の単語だけど日本人の苦手とする「TH」の発音を含んでいます。さらにネイティブはこちらが思っているような発音をしてくれないがために簡単なはずの「the」を聞き取れない人も多いかと思います。
この記事ではそんな悩みを持った人の助けとなるように以下の2点について書いていきます。
- theの2種類の発音のしかたと使い分けが分かる
- theを聞き取れない理由と対策がわかる
それでは早速みていきましょう。
記事の内容
theの2種類の発音のしかた
発音記号で2通りの読み方を書くと、通常の「the」は「ðə」で母音の前にある場合に「ðɪ」になります。
スペルではなく音が母音の場合に言いやすくするために「ðɪ」にします。例えば「the hour」は「ðɪ」になり、「the university」は「ðə」になります(【u】の発音記号は【j】で子音のため)。
この2つの発音の仕方を下の表にまとめたので、これに沿って練習してみてください。
発音記号 | 発音の仕方 |
---|---|
ðə |
|
ðɪ |
|
「ð」の舌の位置
この「TH」=「ð」の発音がうまくできていないとカタカナの「ザ」や「ジ」になってしまいます。舌を正しい位置にもっていき、ひくときに摩擦がおきるようにするとうまく発音しやすいです。
そう言われてもうまくできない・・・という人は下の記事を参考にして練習してみてください。
THは日本語にはない音で発音方法も独特です。THを正しい舌の位置で発音、【θ】と【ð】の2種類を使い分ける、THを含む単語を聞き間違いされずに発音する、の3つを目標に発音のコツをシンプルに解説します。
theを聞き取れない理由と対策
「the」がうまく聞き取れないときは、しゃべっている人がちゃんと発音してくれていない場合が多いです。
とくに「the」の直前の単語と音をつなげるせいで「違う音に聞こえる」または「まったく聞こえない」ということがおこります。
例えば「~t + the」は「ダ」か「ディ」に聞こえることもあります。「t」で終わる単語でいうと以下のようなパターンで音が変化しやすいです。
舌の位置を考えればわかるんですが、tは舌が前歯の裏にくるので、そのあとのtheの位置に舌を移動しづらいです。なのでそのまま発音すると「d」の音に近く聞こえるというわけです。
さらに場合によっては「ə」だけで「ð」を発音しないこともあります。たとえば「in the room」が「inə room」のように聞こえます。
リスニングのときには「the」を聞き逃すことが致命的な問題にはなりにくいのであまり心配する必要はないかと思います。ただこうした音の変化を知っておくとリスニングもしやすくなるかと思います。
まとめ
この記事では「the」の2種類の発音である「ðə」と「ðɪ」について解説しました。
さらに「the」を聞き取れない理由として音のつながりと変化について解説しました。
「the」はよく使う単語なのでしっかりと発音できるようにしておくとスピーキングがしやすくなります。さらに音の変化を知ることでネイティブの英語もいくらか聞きとりやすくなるはずです。