更新日:2020/09/09
「willは未来形の助動詞」というように学校で習ったかと思いますが、この「will」という言葉の本質的な意味は「意思」です。この記事では「will」の本質を理解してその使い方としての文法を解説していきます。
以下の2点を達成できるように書いていきます。
- willの使い方と本質的な意味を理解できる
- 使いやすい文のパターンを学べる
記事の内容
willの本質と文法
「will」は本質的には「意思」であり、「これから~するつもりがある」という意味をつくり、その結果として「未来形」の文になります。
willという単語は実は名詞や動詞としても使われていて、意思という意味を持っています。
こういった意思はこれからのことについて言っており、それによって未来形の文ができあがるのがwillの本質的な効果です。
本質的な意味がわかったところで、基本的な文法についてみていきましょう。
文法の型は「will + 動詞」
willのついた動詞は基本的には原型になります。
例えば「I will see you.」となり、「will + saw/seen/seeing」とはなりません。
ただ、この基本の型を応用することでより幅広い意味の未来形の文をつくることができます。
文法 | 型 |
---|---|
肯定 | will do |
否定 | will not do (=won’t do) |
進行 | will be doing |
受動態 | will be done |
このように文法によっては動詞の形が進行形・受動態に変化するということに注意しておきましょう。be doingやbe doneのように、willよりも進行形・受動態としての動詞の型が優先されます。
willとbe going toの違い
「will」が「意思」なのに対して「be going to」は「予定」について使います。
似た文章でも以下のようなニュアンスの違いがあります。
ニュアンスの違いを説明すると以下のようになります。
文法 | 文に込められた意味・ニュアンス |
---|---|
will | あくまでするつもりであり、気が変わることも十分にありえる。 |
be going to | 予定なので変わる可能性は低い。すでに具体的なことも決めてある可能性が高い(例えば場所・時間・誰と・どのラーメンを食べるか、など) |
このように「will」は「するつもり」のことについて、「be going to」は「する予定」のことについて使います。例外もありますが、この理解があればほとんどの場合には正確な意味をとらえられるようになります。
ちょっと難しいかもですが、こういった裏にあるニュアンスの違いがわかるようになるとコミュニケーションでの誤解を減らしたり、自分の言いたいことをより正確に表現できるのでかなり重要なことです。
よく使われる文法パターン
ここからは「will」を用いたよく使われる4つの文法を紹介していきます。
「if + will」
「if + will」は「もし~なら~する」というある条件での未来にとる行動についての意思表示をするときによく使われる文法です。
「If ~」で仮定や条件についての文をつくり、「will ~」でその結果することを文にしてつなげます。
「if ~」と「will ~」の文は順番を変えることもできます。
頻繁に使われる文法の1つなので主語や動詞などを変えて自分なりに文をつくってみると覚えていきやすいかと思います。
「will + never」
「will + never」は「決して~しない」という強い否定の意思表示をするときに使う文法です。 本当にしないかどうかはともかく「絶対にやりたくない」という気持ちを相手に伝えるのに役に立ちます。
「will never do」は意思表示以外にも使うことができます。例えば以下のような文です。
何かイヤな経験をしたり、本当に嫌いなことに対してよく使うので覚えておくと便利な文法です。
「after/before + will」
「after/before + will」で「~のあと・まえに~する」という、未来の行動の順序について言うことができる文法です。
「after/before」のどちらを使うにしても未来のことについて言っているので「will」を使った未来形の文になります。
先に他のことをしないといけないときは「after」を、あとですることを「before」でつけ足して順番を説明できるようになると便利です。
「hope + will」
「hope + will」で「~するといいな」という願望や「~になるといいですね」という祈りを表現することができます。
意味的にはwantに似てますが、できるかわからない・自信がない場合なんかにhopeを使うことが多いと思います。hopeは「今はまだおきていないこと」つまり未来のことについて言うことになるのでwillを使った文法が一緒に使われるという感じです。
まとめ
今回は「will」の意味と文法について解説しました。
「will」は本質的には「意思」のことで、未来に対して「~するつもり」という意味をつくります。
未来形としてよく使われる「be going to」は「予定」の意味になるので、違いを理解してより正確に文法を使い分けられるように練習しましょう。
「be going to」の文法については別の記事にまとめて解説しているので、違いを深く理解するために参考にしてみてください。

【be going to】は有名な英語の未来形の文法です。しかしこれ以外にも未来についての言い方があり、それぞれにニュアンスの違いがあります。この記事ではこれら未来形の文法のつか会い方を解説し、ニュアンスの違いについての理解を深めて行きます。