海外就職する人はまだまだ少ないので、個人の失敗談や成功経験はなかなか貴重なのではないかと思います
なので今回は僕の体験について失敗と成功の両方を書いていこうと思います。僕がやったことは
- 日本の工学系の学士号を取得
- 豪州語学留学
- 豪州で工学系の大学院留学
- 現地での就活
- 現地企業に新卒エンジニアとして就職
- 自力での永住権申請と取得
これらの過程で失敗したことや上手くいったことをまとめていきます。
体験談の内容については以下の通りです
記事の内容
では早速失敗談・成功体験をシェアしていきます ^^ なにかの参考になれば幸いであります ^^/
留学関連の資金と費用
まさかオーストラリアでの大学院留学を1年延長することになるとは思ってませんでした ^^;
今と比べれば当時はまだ安かったですが、それでも1年でAU$24,000くらいだったので学生の自分からするととんでもない金額に・・・^^;(ローンがさらに増えました)
延長することにした主な理由は
- ビザ(労働ビザではなく永住権の取得要件)
- 専門性(1と2年ではかなりの差がある)
- 就職可能性(ローカル経験と自力でのビザ取得見込みUP)
こういったことを加味した結果、予定していた1年ではなく2年留学することとなりました T_T 自分の見積りが甘かったために起きた失敗でした
現地就職してなかったらローンの返済がホントにきつかったと思います ^^;
とくにビザに関して「~年以上在学しないとダメ」というような決まりがあったりするのでみなさんも要要注意ですよ。
生活費の工面
オーストラリアでの生活費も事前に調べていましたがこれに関しては思ったよりも安くできました ^^
当時の月々の主な出費は
- シェアハウス代 ($450)
- スーパーでの買い物&自炊 ($150)
- 交通費 ($50)
- スマホ代 ($20)
だいたいこんな感じで$700くらいで暮らしてたハズです ^^ 外食はほとんどしません(できません)でした ^^;
予算内には収まってたのでとりあえずはOK(バイト前提の部分がありましたが ^^;)
失敗した点はどちらかというと日本に残していたモノによる出費です
- 携帯代(使わないのに毎月支払い・電話番号キープのための安いSIMにすれば良かった)
- 銀行口座維持費(維持費や海外送金が安い銀行に移すべきだった)
- マルチカレンシー口座(当時あったかは定かではないが、Wiseのようなものを使えば手数料でかなり節約できた)
まあやることがたくさんあったので手が回りきらなかったとも言い訳できますが・・・みなさんも気をつけないと家計をじわじわと苦しめることになりますよ ^^;
学歴の審査
海外就職するためには学歴がまだまだ重要です ^^; 僕の場合には選択した大学院には問題ありませんでした(学べたスキルや専門性・ビザ対象など)
ビザ取得の対象にならない大学もあるので、あらかじめ調べておく必要ありです。実際に対象外なのにあとで気づいて転校した人もいました ^^;
逆にたまたま上手くいったことは、日本で卒業した大学学部の学士号がオーストラリアのものと同等であると認定されており、そのおかげでビザ申請がかなり楽にななったことです ^^/
もし認定されていなければ関係団体(エンジニア系のやつ)に大学のプログラムや学んだことなどをエッセイにして提出し認められる必要がありました
- 審査の申請にコストがかかる(数百ドル)
- 審査に時間がかかる(学生ビザの期限との戦い)
- 労力がかなりかかる(専門分野でアカデミックな内容のエッセイはなかなかチャレンジングです ^^;)
自分の専門分野によって審査する団体や認定の方法などが違うので個別に確認する必要があります。慎重に決めましょう ^^/
参考:オーストラリアで就職したいなら学歴が大事?個人の経験から解説
職歴づくり
予定では職歴を手に入れるために現地の企業でインターンシップをやって就活を有利に進める算段でしたがムリでした ^^;
直接企業に連絡や応募をしたり、大学のツテで探したり、就職セミナーに忍び込んで聞いてみたり、いろいろやりましたがムリでした・・・インターンシップは学士の学生だけでPostgraduateの学生は対象外という理由が多かったです ^^;
なので予定変更して(諦めて)似たような別の方法を目指しました
- Apprenticeship(技術系アシスタントのようなポジション)
- Cadetship(主に若い人向けのインターン)
- Work Experience(無給での職務経験)
- メンタープログラム(現場のプロに教えてもらうプログラム)
- ボランティア
などなど職務履歴になりそうなものを調べてダメ元で片っ端から応募していきました ^^; ボランティアでも事務系の仕事ができればそれはそれでプラスになる、とか考えてましたね ^^
ApprenticeshipとかCadetshipは多分オーストラリアだけなんで他の国だと違う名称であるかもしれません。
誰かと一緒に頑張るでもなく一人で勝手に突っ走ってたのでけっこう頭おかしい感じでしたね ^^
で、結果としてメンタープログラムに参加できて現地の企業にお邪魔してオフィスで大学のプロジェクトについて助言をもらったり実際の仕事について聞いたりすることができました。さらにメンターの人(オージーでプロの技術者)には「Referee」にもなってもらえて履歴書がその辺の留学生と比べて一歩進んだのは言うまでもありません ^^
参考:海外就職を成功させる英語での履歴書の書き方と暗黙のルール
さらに運の良いことに知り合いを通じてデザインコンペに参加することに。自分の専門とは少し違ったのですが関わらせることができたのでこれは職務経験みたいなものとしてアピールできるのでは?と思い参加しました。
これの良かった点は実際に作ったデザイン作品をポートフォリオとして見せることができたことと、一緒にデザインをした2人が建築系のプロとして現地企業で働いていた点です。おかげでデザイン関連のソフトウェアを使えるようになって大学のプロジェクトに応用したり、デザインのプロセスで学んだ手法やらスタンダード・ガイドラインなどの知識もアピール材料にできました。
これで履歴書がさらに強くなったのはいうまでもありません。常に実践力や即戦力につながるように行動していくと良いでしょう ^^
英語力
英語力に関しては独学した(日本の大学在学中)にも関わらず成果が全く出なかったのは誤算でした ^^;
海外就職して世界で活躍できる技術者になるという壮大な妄想をしていたにも関わらず出鼻をくじかれましたね T_T
そこでいろいろ調べた結果、勉強方法がそもそも問題なのでは?と思い、それから1ヶ月間くらい英語の勉強方法について調べまくりました。 結果としてうまくいきそうな勉強法を見つけて自分なりに調整しながら実践していったところみるみる成果がでてきました ^^
それ以降は自分の勉強法にさらに語学留学での学びも併せて思った以上のペースで英語力が伸びていきました。
詳しくは英語学習ロードマップにて解説してます
嬉しい誤算でしたが、このときはあくまで現地就職して英語で技術者として働けるレベルに到達できるように大学院入学までは英語力向上に集中しましたね。入学条件はIELTS6.5が条件でしたが入学する頃にはおそらく7.0あったと思います。
あくまで最終的にやりたいこととそれに必要な英語力を目指していきたいところです ^^
参考:海外就職を目指す人には本質的な英語力とそのための勉強が必要
ビザの自力取得
僕の場合は現地就職とビザの関連性についての事前リサーチが甘かったです ^^;
僕としては現地で就活して無事に就職先を見つけて労働ビザをもらおうなどと、その難しさも知らずにそんな予定でいました。
で、実際に留学や就活をしているなかでそのパターンは永住権を取得するよりも難しいということを知り、就活中にその難しさを実感 ^^;
なので永住権の自力取得と就活という方向にチェンジ。先ほど書きましたがその際に2年間の修学が必要になるということを知りました ^^;
とりあえずもう1年留学を延長することはできましたが、同時にいかにして自力で永住権をとることができるのか企業にアピールする必要性も感じてました。
ビザのスポンサーなんてお願いした暁にはNOという返事しかきませんでしたからね・・・
なのでビザ取得の条件とどこまで準備ができているのか、そしてどのタイミングでフルタイムで働けるのかなどをしっかりと説明できるようにしていました(学生ビザなどは週に働ける時間に制限がある)
例えば永住権は申請した時点で一時的な滞在ビザがもらえて、永住ビザの審査結果がでるまでもしくは2年間ほどフルタイムで現地企業で働くことができる(今は変わってるハズなので要確認)などという情報はローカルの採用担当者は知らないことがほとんどなので、説明するとちょっと興味を持ってもらえたりしましたよ ^^
合法的に2年間フルタイムで働ける・採用者はスポンサーなど特別な作業をしなくていい、という点はものすごく重要なので必ずアピールするようにしてましたね。
そうしてからは少しずつ(お祈りメールじゃない)マシなレスポンスがくるようになりました ^^/
就活のやり方
就活に関しても保守的に臨んだので大きな失敗はありませんでしたが、しいて挙げるのであれば
- 数打ちゃ当たる戦法
- Cold Calling
ですかね ^^;
よく現地の学生でも仕事を見つけるのは大変で100個の仕事に応募したけどダメだった、とかはよく聞く話です。僕も最初はそんな感じでやってましたがまあ時間のムダでしたね。
なぜかというとアプリケーション(申請書類)の質が低すぎるからです。即戦力として働けそうなくらいに自分とポジションがマッチしてないとまともな返事すらもらえません ^^;
もう1つはCold Callingという、いきなり企業に電話して採用してもらえないか聞く方法です。我ながらよくやったなと思いますが、成果はゼロでしたね T_T
そもそもポジションが空いてないとか自分のスキルに合う仕事がないとか、相手は超不機嫌になるしなかなかきつかったです。なんでそんなことするのかというと80%の仕事は表に出てこない(求人サイトにのらない)と言われているからなんですが、効率も悪いし与える印象も良くないです ^^;
これをするくらいならLinkedInで企業の採用担当とつながって直接聞いた方がいいでしょう。履歴にも残るし自分のプロフィールを見てもらえる可能性も高いです。
参考:
ビザ関連の採用側のハードルを下げるのも大事でしたが一番大事だったのは応募するポジションに要求されるスキルや経験にドンピシャの履歴書を書くことでしたね ^^
それ以外にやっといてよかったことは
- 履歴書やカバーレターの添削
- 面接の練習
- 信頼できるReferee(大学教授・現地企業のプロ・バイト先のマネージャーなど)
これらは確実に履歴書の質を上げて良いレスポンスをもらえる確率が上がります(一度電話で話してみたいとか)^^/
参考:
失敗と成功まとめ
基本的には何をするにも最初は失敗したり思った通りにいかないことが多かったです
大事なのはその時にどいうやって問題を解決するかを諦めずにしつこく試すことですかね(Work Around)
日本の新卒カードをすててある意味ずっと背水の陣だったので諦めるという選択肢は毛頭ありませんでしたが ^^;
海外就職はやはり厳しいので挑戦している期間中は「なりふり構わず結果だけを追い求める」そういう時期にすればいいんじゃないでしょうか ^^