英会話の上達に欠かせないイディオムの勉強法「単語はもう十分です」

takto, 2020 May 6

Category: 英語学習ガイド

こんにちはtaktoです。

僕はTOEIC330点から英語の勉強をはじめて、オーストラリアで技術者として現地企業に就職しました。

英語学習を続けているあいだに直面する問題や悩みは尽きませんが、英会話に関していうと↓のような悩みだったり考えをもっているのではないかと思います。

  • 語彙力が低いから英会話で言葉がでてこない
  • いくら単語の勉強をしてもいざ英会話になると思いだせない
  • イディオムを勉強するといいって聞いたけど本当なのかわからない
  • どうやってイディオムを勉強すればいいのか知りたい

英会話で言葉がでてこないともどかしいし、毎日勉強してるのに英会話になるとうまくいかないというのは英語学習者のみんなが抱える悩みだと思います。

とくに英単語をたくさん勉強するのがもはや当たり前みたいになっていますが、それは学校での英語教育と同じになってしまい当然話せるようにはなりません。

難しい単語なんかは覚えたとしても実際に使おうとするとなかなか頭に浮かばないし、そもそも使う機会がかなり少ないです。

なのでいくら単語やフレーズを勉強しても結局は使わないまま忘れてしまい努力が水の泡になる、なんてことはよくある話です。

  • 「毎日のように英単語の勉強をしてるけど疲れた」
  • 「でも英会話で言葉に詰まらずにスラスラと話せるようになりたい」

実はこういった人こそイディオムを学ぶことでブレークスルーできたりします。

というわけで今回の記事ではイディオムの重要性と勉強法について解説していきます。

優先して学ぶべきイディオム

そもそもイディオムってなんなのかというと「慣用句」のことで、言葉を組み合わせることで本来の意味とは違う意味になるフレーズのことです。

たとえば誰もが知っている「go」も前置詞(「in」とか「with」とか)との組み合わせによっていろんな意味に変化します。

  • go out (= leave)
  • go in (= enter)
  • go on (= continue)
  • go through (= pass, investigate)
  • go away (= dissappear)
  • go with (= accept)

こういった常用のなかの常用ともいえる英単語(「take ~」とか)をイディオムにすることで、英会話中に難しい単語を思い出すことなくいろんな表現ができるようになります。

こういったイディオムこそが優先して学んでおくべきイディオムで、かっこいいけど滅多に使わないイディオム(そのままの意味ですが「once in a blue moon」とか)はおそらく使わないで忘れるので優先順位は低いです。

すでに知っている英単語の組み合わせなら、新しい単語を覚えるのに比べてかなり簡単に覚えることができるので、思っているより速いペースで成長を実感できるはずです。

そもそも単語については中学校でもう英会話に十分な数を学んでます。大事なのはそれらの基本的な単語を使ってどう言いたいことを言うかです。僕の実体験になってしまいますが、高校レベル以上の英単語は必要になったら学ぶという感覚で問題ないです。

しかしただイディオムを暗記していくというような勉強法ではうまくいかないので、どう勉強していけばいいのか解説していきます。

イディオムの勉強法

優先順位の高いイディオムを学習していくためには、インプットとアウトプットを回していくことが基本的な流れになります。

具体的な勉強法は以下のとおりです。

  1. イディオムの教材を用意する
  2. イディオムの解説と使い方を読んで理解する
  3. 自分で英文をつくってその中でイディオムをつかう
  4. 英会話やライティングでつかう

そして勉強するときのポイントが次の6つです。

  • 英語の教材をつかう
  • 1日に学ぶイディオムの数は少なくていい
  • 英語で考えて英語のまま理解する
  • ひとつの英文を繰り返すのではなくいろいろな文をつくる
  • 英会話の前にあらかじめ使いたいイディオムを決めておく
  • 話し相手にイディオムの使い方が合っているかなど質問する

ひとつずつ詳しくやり方を書いていきます。

イディオムの教材を用意する

まずはよく使うイディオムが簡単に解説されている教材を準備しましょう。

使うべき教材の条件としては以下の3つがあります。

  • 常用のイディオムを扱っている
  • すべて英語で書かれている
  • 解説と使い方(例文など)が書かれている

これらを満たすものであればなんでもOKで、とりあえず1冊あれば問題ないでしょう。

僕の場合は「Essential Idioms in Use」という教材を使いました。

「なぜ英語で書かれているものを使うのか」「英語だとちゃんと理解できないとか時間がかかる」とか心配かもしれません。でもちゃんと理由があります。

簡単に言うと常に英語で考えることで英語脳を早い段階で手に入れるためです。そうすることで英語力の伸びが一気に高まります。

そして簡単な英語で解説されている教材を選ぶことも重要です。解説にわからない単語がたくさんあったらその単語の勉強になってしまうのでよろしくありません。そういう意味で「Essential Idioms in Use」はかなりわかりやすいです。

同じ理由で他の勉強でも英語の教材を使うようにおすすめしているのですが、詳しくは↓の記事で解説してます。

英語の上達に欠かせない英語脳のつくりかたについて解説しています。英語脳は意識して正しく勉強していけば誰にでも作ることができます。具体的な勉強方法と必要な考え方について詳しく説明していきます。

イディオムの解説と使い方を読んで理解する

イディオムの意味や使い方・例文などが教材に書いてあるはずなので、それらを読んでまずは理解しましょう。

やり方としては次の3つを意識してください。

  • 英語の解説を読むときに日本語に訳さない
  • 頭のなかで意味や使い方を考えるときに日本語でなく英語でやる
  • 1日に勉強するイディオムの数はどれだけアウトプットできるかで決める

たとえば「come up with something」というイディオムを勉強するとしたら、以下のような流れになります。

Textbook says: 「come up with something」 means that you have an idea or sugestion.

Then you think: 「Okay, so I can say “I come up with … something” like “I come up with a plan”?」「How about the past tense? “I came up with something yesterday”?」

というように常に英語で考えながらイディオムの意味や使い方を自問自答するようにすると英語状態の思考を保ちながら理解していけるはずです。

もうひとつ重要なのが1日に大量のイディオムを覚えようとしないことです。あくまで自分で十分にアウトプットできる数にしておきましょう。そうしないと結局学んだイディオムを使えずにすぐに忘れてしまいます。

覚えようとして覚えるのではなく「たくさん使ってその結果として脳が勝手に覚えてくれる」という学習の流れを実践しましょう。

自分で英文をつくってその中でイディオムをつかう

イディオムの意味と使い方がわかったらすぐに自分でオリジナルの英文をつくっていきましょう。

このときに意識することは以下の4つです。

  • イディオムを忘れないうちにすぐにやる
  • 同じ英文を繰り返すのではなく違う英文をいくつも考える
  • いろんな文法や英単語と組み合わせて英文をつくる
  • 日本語で考えて訳すのではなく最初から英語で考えて英文をつくる

よく単語とかフレーズとかを紙に何度も書きだして暗記しようとする人がいますが、そうではなくいくつも違った英文をつくってその中で学んだイディオムをつかうようにしましょう。

そうしないとどういう状況で使えばいいのかがわからなかったり、いざ英会話になると英文をつくれないで沈黙してしまうといった問題に直面します。

また、最近学んだ新しい英単語や文法などと組み合わせてみると、イディオムだけでなくそれらのアウトプットにもなるので一石二鳥なのでおすすめです。

自分でオリジナルの英文をつくるのはアウトプットの第1段階です。さらに次の段階へいきましょう。

英会話やライティングでつかう

アウトプットの第2段階として、学んだイディオムを英会話やライティングでつかってください。

この段階で意識すべきことは4つ。

  • 英会話であらかじめ使うイディオムや英文を考えておく
  • 実際に人との会話の中でつかう(使うタイミングを自らつくりだす・話を誘導する)
  • ライティングしたら人にみてもらう
  • イディオムの使い方が間違っていなかったか質問する

一番大事なことが人に向かって学んだイディオムを使うことです。そうすることで以下のようなメリットがあります。

  • ミスをしたくないのでしっかりと使い方を確認する
  • 誰とどこでいつ何について話したか、といったシチュエーションがあると記憶に残りやすくなる

よくあるミスが何も考えず準備もせずに英会話にのぞむことです。そうではなくたとえば「come up with something」というイディオムを絶対に使う、とあらかじめ決めて英会話に臨みましょう。

実際に会話を始めるとおそらく使う機会を待っていても訪れません。なのでもうひと推し必要なのが「イディオムを使うタイミングを自らつくる」ということです。要は話をあるトピックに誘導したりすることで自然に準備したイディオムを言えるようにするということです。

僕は毎日のようにこの方法で学んだイディオムを英会話で使うようにして、使いきれなかったものはライティングで使うようにしていました。ライティングではなるべく人に読んでもらって、イディオムの使い方があっているか聞いてみるとさらに理解が深まります。

勉強した知識をここまでちゃんとアウトプットする人はかなり少ないです。ですがここまでやってこそ大きな学習効果を得ることができます。

さっきも言いましたがインプットばかりして「覚えよう」とするのではなく、「何度もたくさん使おう」とすることで結果的に覚えることになる、という意識で学習を進めていってください。学校なんかでもこうやって能動的に勉強する人は結果がでやすいですが、受動的に勉強させられていた人は上達しないしすぐに忘れます。

まとめ

今回は英語のイディオムについてその重要性と勉強法について詳しく解説しました。内容をまとめると以下のようになります。

  • イディオムは少ない英単語で表現の幅を広げられる英会話に必須な知識
  • イディオムの勉強法は以下のとおり:
    • イディオムの教材を用意する
    • イディオムの解説と使い方を読んで理解する
    • 自分で英文をつくってその中でイディオムをつかう
    • 英会話やライティングでつかう

ネイティブもたくさんイディオムを使うので、イディオムを勉強していると実はスピーキングだけでなくリスニングもしやすくなります。

そしてリスニングとスピーキングが上達すると英会話によってインプットとアウトプットをたくさん回せるようになり、これが英語の上達に役立ってくれます。

おさらいになりますがイディオムの学習の感覚としては:

  • 常用のイディオムを優先的に学ぶ
  • たくさん使う
  • 使うと覚える
  • よく使うイディオムばかり覚えるの会話で役立つし忘れにくい
  • 前より「聞きとれる・話せる」で英会話が上達していく

という感じになります。感覚的にも英語が上達するビジョンが見えてくるのではないかと思います。

まずはイディオムの教材を探してみて(「Essential Idioms in Use」など)、それからイディオムをつかう機会や環境をつくって実践していきましょう:)

一人でできる英語のスピーキング練習と言う記事もイディオムを独学していく上で参考になると思うので興味があれば読んでみてください。

ネイティブと話さないと上手くなれないとか思っている人がいるかもしれませんが、むしろ自信を無くす可能性も高いのでスピーキングの自主練はかなり重要だったりします。この記事では一人でもできるスピーキングの練習方法とツールについて紹介していきます。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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