更新日:2020/09/07
「because」は「~だから」という意味の単語で、文法的には接続詞と呼ばれるものです。「接続」という名の通り2つの文をつなげる役割をもちます。
この記事では「because」の使い方とよく使う表現について解説していきます。
目標として以下の3つを目指して書いています。
- becauseの使い方がわかる
- 基本以外のbecauseを用いた日常的に使える表現を3つ学ぶ
- ニュアンスと注意すべき使い方を理解する
それでは始めていきましょう。
記事の内容
becauseの基本的な文法
becauseの文法については以下の2点をおさえておけば基本的な使い方ができるようになります。
- 「because」による理由と結果の接続
- 「so」との違い
1つづつ解説していきます。
becauseによる理由と結果の接続
「結果 + because + 理由」で文を構成し、「~した、なぜなら~だから」という意味をつくることができます。
簡単な例文を見てみましょう。
この例文のように2つの独立した文をつなげて結果と原因という関係性をつくることができるのが「because」です。
他の例文も見てみましょう。
結果 | 理由や原因 |
---|---|
I like mango | because it is sweet. |
This phone is broken | because I dropped it. |
Do you use a bicycle | because it is cheap? |
He will not work tomorrow | because he will be on holiday. |
「because」の使い方として、以下の2つはよくある間違いなので注意が必要です。
- 理由 + because + 結果(文法的に意味がおかしくなる)
- Because + 理由 + 結果(これは日本語的な言い方で、英語では不自然になる)
なぜこうした間違いをするかというと、日本語では「理由」を言ってから「結果」を言うのが自然だからです。
とくに日本語を英語に訳そうとすると起きやすいので、英語の順番に慣れる必要があります。下の記事では語順についてとその学び方について解説しているので参考にしてみてください。
英語の語順は日本語と違うため、慣れないと何度も聞き返したり読み返さないと理解できないことが多いかと思います。原因は文法における言葉の順番の違いと、英語と日本語を行き来することに起因します。この記事ではまず文法と語順の型について解説して、英語の語順のままスッと理解できるようにするための効果的な勉強のしかたを紹介していきます。
もし「原因」を先に言ってから「結果」を言いたいときには「so」を使うことができます。
soとの違い
soもbecauseと同じように原因と結果をつなぐ接続詞ですが、順序が逆になります。
「原因 + so + 結果」という順番になるので、さきほどの例文では以下のようになります。
soはbecauseと同じように2つの文をつなげる接続詞ですが理由と結果の順序が逆になるので、どっちがどっちの順番なのか覚えておきましょう。
個人的には「so」が日本語の「そう」みたいな感覚で「そう、だから~するんだよ」みたいな覚え方をしてました。
日常的に使える表現3つ
ここからはbecauseを用いたよく使われる以下の3つの表現を紹介していきます。
- because of ~
- just because ~
- it is because 原因 that 結果
これらは英会話や読み書きでもよく使われる表現なので知っておくと便利ですよ。
because of ~
“because of”は前置詞がつくので「because of + 名詞・動名詞」という文法にすることで、「~だから」「~のせい」というように悪いことが起きた原因について言うときによく使います。
例を見てみましょう。
何かがうまくいかなかったりしたときに、その原因(もしくは責任)を相手に伝えたいときに使いましょう。
just because
「just because ~」で「ただ~のために」や「たった~のために」というささいな理由やたったひとつの原因について言う文法表現をつくることができます。
この文法に関しては肯定と否定の例文をみてみましょう。
“just because”も英会話でよく使う文法なのですが、これにも注意点があります。
it is because 原因 that 結果
最後に紹介するのが「it is because + 原因 + that 結果」で、この文法は「理由・原因のほうが重要だから先に言いたい」という場合に使える強調構文です。
例文を見てみましょう。
この「It is」はなんなの?と思うかもしれませんが、結果の文(that ~)について言っていると解釈できます。
「it is because ~ that ~」はあまり気を付ける必要はありませんが、ただ理由を先に言いたいからではなく、理由が結果よりも重要なときに使うようにしたほうが自然に聞こえます。
そうでないなら「because」の代わりに「so」で通常の文をつくりましょう。
まとめ・他の接続詞について
今回は「because」の基本的な使い方と、よく使われる文法表現を3つ紹介しました。
いくつかの表現には使い方を注意しないと失礼に聞こえることもあるため、本文中で紹介した言い換えるテクニックを使うと良いかと思います。
becauseに限らず接続詞は表現の幅を広げてくれる便利な文法です。今回は理由と結果という2つの文をつなげましたが、ほかにも様々なものがあります。
会話や読み書きで役に立つほかの接続詞についても記事にしているので、興味があれば下の記事を参考にしてみてください。
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