【aisle】は【s】を発音しない→それだけじゃまだ足りない

takto, 2020 July 20

Category: 発音の矯正と練習

【aisle】は【s】を発音しないで「アイル」という感じになります。

ただ「アイル」とカタカナ発音にしてしまうと、ネイティブには思った以上に通じなくて結構焦ります。

この記事では【aisle】の発音をできるようになるための練習方法について解説していきます。

記事の内容

【aisle】の発音と意味

発音の仕方を確認するために発音記号にします。

aisle = aɪl

かなりシンプルに見えますね。つぎにサンプルを聞いてみましょう。

【aisle】の音声↓

はい、冒頭でネタバレしましたが【s】は発音しません。isles, islandと同じですね。フランス語からきた言葉にこういった特徴があるらしいです。

aisleという単語は電車や飛行機の席などで見たことがあると思いますが、普段の生活でいうとスーパーの通路(棚の間)が一番身近な例かと思います。

あまり頻繁には使わない言葉かもしれませんが、いい発音の練習になります。

どうすればうまく言えるようになるのか、他の単語にも使える方法を使って解説していきます。

スーパーの通路(aisle)

【aisle】をうまく発音する手順

英語の単語を習得する近道は、発音記号の音を矯正することです。

英語の音の最小単位である発音記号ができるようになれば、あとはその応用で単語でも文でも上達させることができます

今回はこの【aisle】を使ってその手順を試していきましょう。ポイントは

「口の形や舌の位置」をしっかりとつくることです。

【aɪ】を練習する

【aɪ】は1つの母音ですが、見ての通り2つの音が合わさっています。発音のしかたは以下の通りです。

  • 【a】:口を縦に大きく開けて発音する。音は日本語の「ア」とほぼ一緒で大丈夫。アクセントなので音を伸ばすとよりGood
  • 【ɪ】:口の形は「エ」で音は「イ」80%「エ」20%くらい

【aɪ】の口の形

aɪの口の形

この2つの音を、口の形の変化を意識して練習してみてください。ちょっと大げさにするくらいでちょうどいいです。

ニュースキャスターはそれくらい口を動かして発声しているのでかなりきれいな発音ができます。

【l】を練習する

つぎに【l】の発音です。苦手に人も多いですが、その理由は舌をどこにつけるかわかっていないからという単純な理由です。

  • 【l】:舌を前歯の裏と歯茎にくっつけた状態で、喉を鳴らして音を出す(「ウ」みたいに聞こえるはずです)。舌は離さないように注意。

【l】の舌の位置↓

lの舌の位置

【r】との区別がつかない、という人はさらに以下のコツを試してください。

  • 舌先を前歯より前にだすとよりきれいになる
  • 【l】は「ラリルレロ」よりもっと前に舌をつける必要がある
  • 声を高くするとより聞きとりやすくなる(【r】は低い音で発音する)

まだ満足できない(!)という人は↓の記事で【r】と【l】の発音の違いについて詳しく解説しているので参考にしてください:)

英語の【L・R】の発音は舌の位置と声の高さの違いがわかっていないと使い分ける・聞き分けることが困難です。この記事ではLRの違いをはっきりとさせて、自分で正しく発音し、聞き分ける力も伸ばせるように書いています。

【aɪl】で練習する

今度は【aɪ】と【l】をつなげて発音してみましょう。ポイントは以下の通りです。

  • 【a】がアクセントなので音を伸ばす
  • 【ɪ】から【l】につなげるときは、口の形はそのまま・舌だけ移動させる
  • 【l】の音を出すときに舌を離さない・動かさない
  • 【l】の音を出すときに母音を含まない

どうでしょう?かなりきれいな発音になったと思います。サンプルの音と比べてみましょう。

【aisle】の音声↓

これで海外旅行に行くときにはCAに【aisle】と伝えられるはずです。

飛行機や電車では【aisle】【middle】【window】が言えれば席については大丈夫なはずです。

【middle】【window】も練習しておきたい、という人は今回した練習方法を使って練習してみてください。

発音記号の発音方法は以下の記事にのせていますので、参考にどうぞ:)

英語の子音の発音方法を詳しくイラストつきで解説しています。僕が学んで実際に使っている発音方法で、海外でのコミュニケーションに使うためのコツと注意するポイントがたくさん書いてあります。この記事を読んで練習していけば子音の発音をネイティブレベルまで向上できるはずです。

英語の母音を日本語の母音にあてはめていませんか?これらはまったくの別物で、どのように発音するか勉強しないとできるようにはなりません。この記事で英語のすべての母音の発音方法をイラスト付きで詳細に解説しています。これを読みながら練習すれば簡単に発音の矯正ができます。サンプルの音を聞きつつ自習してみてください。

教会の通路もaisleです

まとめ

今回の記事では【aisle】の発音のしかたと練習方法を解説しました。

まとめると以下のようになります。

  • 【aisle】の発音は【aɪl】で、【s】は音は含まない
  • 【aɪ】と【l】を練習すれば【aisle】の発音がきれいにできるようになる
    • 【a】:口を縦に大きく開けて発音する。音は日本語の「ア」とほぼ一緒で大丈夫。アクセントなので音を伸ばすとよりGood
    • 【ɪ】:口の形は「エ」で音は「イ」80%「エ」20%くらい
    • 【l】:舌を前歯の裏と歯茎にくっつけた状態で、喉を鳴らして音を出す(「ウ」みたいに聞こえるはずです)。舌は離さないように注意。
  • 最後につなげて【aɪl】で練習する

【aisle】にかぎらず英語の発音を上達させる早道は発音記号の発音を矯正することです。

遠回りに聞こえるかもしれませんが、逆に基礎である発音記号ができるようになればその応用で単語・文の発音もどんどん上達していきます。

発音記号を習得するためのステップを↓の記事にまとめたので参考にしてみてください。

英語の会話に発音は必要不可欠です。まずは単語で発音の練習をする前に、発音記号を習得してください。単語は複数の発音記号からできているので、発音記号ができていないとただしく発音できません。しかし発音記号をマスターすれば、後々ネイティブのような発音ができるようになります。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

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プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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