こういった考えの人たちに向けて、「英語の発音を勉強するべき理由」「発音が難しいと感じる理由」「発音を上達させる方法」について解説していきます。
ここで紹介する内容は、僕自身が「日本で自分の部屋で独学で発音を習得した」経験と、「オーストラリアとイギリスに計10年ほど暮らしてきて得た気づき」をもとに書いています。
記事の内容
発音が良くないと通じない
そもそも発音を勉強する理由ですが、ずばり「発音が良くないと通じないから」です。
「まあまあ」の発音程度だと驚くほど通じません。海外で日本語訛りに慣れていない人たちと実際に話したことがある人はわかると思います。
基本的に「日本語訛りの発音」だと相手にとってこちらを理解するのがかなり難しくなってしまい、話すのが億劫になってしまいます。
同じことを何度も言い直していると、お互いに嫌になってくるのは想像しやすいかと思います。
しかし日本人は多くの人が英会話ができる単語と文法をすでに知っています(詰め込み式の学校教育のおかげで)。
なので、実は発音さえ練習すれば単語・文法・発音という3つの基礎が十分になり、話し相手に英語が通じるようになります。
英語の発音が難しい6つの理由
英語の発音がなぜ難しいのかという理由を考えることで、どのように勉強していけば上達させるかのヒントが得られます。
僕が発音について勉強していく過程で気づいたことを元に考えた結果、以下の6つの点が主な理由だと思っています。
これらをまとめると、1と2は考え方や固定観念が原因となっていて、3~6は日本語と英語の言語体系の違いが原因となっています。
これらの詳しい解説は下の記事に掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「英語の発音ができない。」そう言っている人は多くても、なぜできないのかを深く考える人はあまりいません。あきらめているのか、考えるのが面倒なのかはわかりませんが、理由がわからないとその対策もしようがありません。この記事では僕がこれまでの経験から得た6つの理由をシェアしたいと思います。
どうやって上達させればいいのか
勉強方法を知る
まずは勉強方法を知ることが何よりも重要です。
効果的でない方法をやみくもに試していってもなかなか上達せずに時間を消費してしまいます。
僕がオススメする発音の勉強の仕方を簡単に説明すると以下のプロセスになります。
発音記号の矯正がすべての基礎であり、最も重要なプロセスです。これができればあとは応用とちょっとしたテクニックで単語や文の発音も上達していきます。
発音記号の練習で大切なことは以下の3つです。
- 口のパーツの使い方とイラストでの解説
- 息のはき方の解説
- サンプルの音
これらの正しい情報を使って、あとはサンプルの音と比べて修正していけば効率よく上達させることができます。
逆に効果的でない方法は以下の通りです。
- 音を聞いてまねる
- 日本語の似ている音を参考にして発音する
これらのやり方では「何がどうできていないのか具体的にわからない」という問題があります。そのせいでひたすらに数をこなして時間をかけて練習して、そのあげく全然上達しないという最悪の結果になります。
僕がオススメした方法でなら、具体的にどう上達させるかがわかるので1~2か月でかなりきれいな発音になります。
さらに詳しい勉強のしかたは下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
英語の会話に発音は必要不可欠です。まずは単語で発音の練習をする前に、発音記号を習得してください。単語は複数の発音記号からできているので、発音記号ができていないとただしく発音できません。しかし発音記号をマスターすれば、後々ネイティブのような発音ができるようになります。
発音が難しい母音を練習する
日本語の母音は「アイウエオ」の5つしかなく、音の出し方(口の形・動き)も比較的簡単です。
数え方にもよりますが、英語の母音には20ほどの音があり、その中には発音が難しいものも多くあります。
すべての母音を練習しておくのがベストですが、日本人にとって発音が難しい母音をまずは練習しておくとかなり英語が通じやすくなります。
あえて厳選するのであれば以下の8つを重点的に練習しておくことをオススメします。
【r】がついているのはアメリカ発音なので、実質5つの母音を練習すればいいことになります。
これらの母音の発音のしかたをもっと詳細に、イラストと音声付きで下の記事にて解説しています。練習用に使ってみてください。
英語の母音は日本語よりも多く、音だけでなく発音の仕方も異なるものが多いです。全て練習するのが一番ですが、今回は最も難しい・重要な母音を5つだけ厳選して、それらの発音のしかたをイラスト付きで解説します。
発音が難しい音の組み合わせを練習する
発音するのが難しい原因の一つとして音の組み合わせが難しい、という理由があります。
これはある特定の音が続くと、口や舌の移動がしずらくなって、物理的に発音が難しくなるという原理です。
よくある音の組み合わせで発音しづらいものを取り上げると、以下の7つになります。
こういった組み合わせは発音記号の1つ1つの発音のしかたが分かっていれば対応できます。
まずは「口の形や下の位置」といった口のパーツの使い方を学んで矯正し、その応用でこういった難しい音の組み合わせを練習すればすぐにできるようになります。
ここで紹介した発音が難しい組み合わせは、下の記事にてさらに詳しい解説や発音のコツを書いているので参考にしてください。
英語の発音には日本人にとって簡単なものから難しいものまでたくさんあります。発音するのが難しい音だけ手っ取り早く直したいという人へ向けて、7つの音のパターンに集約しました。これらをピンポイントで直していくコツを紹介しているので、すぐに発音を上達させることができるはずです。
発音が難しい単語を練習する
最後に発音が難しい単語を紹介していきます。英会話などで頻出でさらに発音しずらい単語を優先的に練習しておけばすぐに効果がでます。
ここでは厳選した10個を簡単に紹介します
これらの詳しい発音の仕方を、下の記事の中でイラスト・音声付きで解説しています。これらの単語の発音に自信がないという人はぜひ参考にしてください。
発音するのが難しい英語の単語というのは、難しい音がある・音の組み合わせが難しい・カタカナ発音になる、というのが主な原因です。こうした特徴を持っていて、なおかつよく使う・使われる単語を10個に厳選してイラスト・音声を付けて解説します。
まとめ
今回は英語の発音が難しいと感じる人に向けたアドバイスと練習方法について解説しました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 発音が良くないと相手に通じないので、上達させる必要がある
- 英語の発音が難しいと感じる理由は主に6つある
- 発音を上達させるには何よりも「勉強のしかた」をまず知る必要がある
- 発音が難しい英語に対しては、勉強する対象を絞れば効率よく学習できる
- 発音が難しい母音
- 日本人にとって難しい音の組み合わせ
- 難しい・頻出の単語を練習する
本文でも触れましたが、発音の勉強は発音記号の矯正からするのがベストです。
別の記事では子音と母音を網羅した解説(イラスト付き)をしているので、練習用・辞書用として使ってもらえるとありがたいです。
英語の子音の発音方法を詳しくイラストつきで解説しています。僕が学んで実際に使っている発音方法で、海外でのコミュニケーションに使うためのコツと注意するポイントがたくさん書いてあります。この記事を読んで練習していけば子音の発音をネイティブレベルまで向上できるはずです。
英語の母音を日本語の母音にあてはめていませんか?これらはまったくの別物で、どのように発音するか勉強しないとできるようにはなりません。この記事で英語のすべての母音の発音方法をイラスト付きで詳細に解説しています。これを読みながら練習すれば簡単に発音の矯正ができます。サンプルの音を聞きつつ自習してみてください。