洋楽を使った英語の勉強法とその効果【おすすめの発音教材です】

takto, 2020 May 4

Category: 発音の矯正と練習

更新日:2021/01/13

  • 洋楽が英語の勉強法として本当に効果的なのか知りたい
  • 洋楽を使ってるけど上達してる気がしない
  • どんな曲を聞けばいいのかわからない

英語の勉強に洋楽を使うといいと聞いたことがあるかと思います。実際に僕自身も洋楽で勉強をしていた時期があり、主に発音の上達に大きな効果がありました。

他にも歌詞から英単語やフレーズなんかを学ぶということもできますが、僕は途中でやめて発音とスピーキングの練習のためだけに使っていきました。

僕自身の経験からこの記事では以下の内容を書いています。

  • 洋楽での勉強法の効果と使い方
  • おすすめする曲と種類

それでは始めていきましょう:)

洋楽を使った英語の勉強法と効果

洋楽は曲を聴くことでリスニングになり、歌詞を読むことでリーディングになり、歌うことでスピーキングや発音の練習になるおもしろい英語の教材です。

しかし本当に学習効果があるのかは疑問だと思います。

洋楽での勉強がどのスキルにどの程度効果的なのかを僕の個人的な考えをまとめました。

スキル効果
発音
英単語
フレーズ
リスニング
スピーキング
リーディング

洋楽は発音の上達にかなり役に立ちます。なぜかというと効率よくシャドーイングしているような状態になってさらにリズムを利用することができるからです。つまり

  • インプットとアウトプットを高速にかつ大量にできる
  • 音源と自分の発音を比べることで出来ていないところを見つけて修正できる

という学習のサイクルができあがります。そして英会話に応用することでスピーキングの上達にも効果があります。

一方で英単語やフレーズを歌詞から学ぶこともできますが学習教材としてはいくつかの問題点があります。

  • 普段使わないニッチな単語もよく出てくる
  • 単語やフレーズは自分で英文をつくって使わないと忘れやすい

なので「よく使う単語」であることと「自分で英文をつくってみる」ということをしないとなかなか自分の英語にはなりません。

リスニング教材としては「音を聞き分ける」練習にはなりますが、歌を聞くのと会話を聞くのとではだいぶ違うのでそこまでの効果は望めないというのが僕の考えです。

また、歌詞を読むことでリーディングの勉強にもなりますが、ストーリー性が低かったりポエムっぽい内容が多かったりとクセが強いものが多いです。なのでリーディングによる読解力の勉強になる曲を探すのに苦労して効率的に学習するのは難しいです。

これは僕の個人的な意見で実際はどの歌手や曲を使うかにもよりますが、この記事では主に発音の教材としての洋楽を使った勉強法について書いていきます。

洋楽での発音の勉強法

洋楽は発音の練習に効果的です。歌だと曲に合わせて英語を発音していくスポーツのような感覚でたくさん練習できます。歌うのが好きな人にはとくにおすすめの練習方法です。

しかし勉強法には少しコツがあって、ただ何でもいいから洋楽を聞いて歌えばいいわけではありません。

どのように洋楽を使って勉強すればいいのか事前準備と練習方法を以下のように書いていきます。

  • 洋楽を使う前に発音記号と単語の発音を習得する
  • 歌詞を発音記号に直して確認する
  • 段階的に歌って練習する
  • おすすめの音楽のタイプと条件

それでは1つずつ解説していきます。

洋楽を使う前に発音記号と単語の発音を習得する

洋楽で発音の練習をするまえに発音記号と単語での発音をできるようにしておくと効果的な勉強になります。

なぜかというと、洋楽を歌う(発音する)ためには英文を読む必要があり、その英文は単語、そして単語は発音記号の組みあわせからできているからです。

つまり音の最小単位である発音記号をしっかりと正しく発音できないのであればより難しい単語や英文の発音はできないということです。

発音記号と単語の発音は「口・舌・歯」の「形・位置・動き」を正しく行うことで矯正できます。そしてその過程で以下のスキルを得ることができます。

  • 発音記号がわかれば正しく発音できる
  • スペルから発音記号がわかる
  • 単語を見ればシラブル(音節)がわかる
  • アクセントの位置が分かる
  • 単語と単語をうまくつなげて発音できる

これらは1~2か月ほどの独学でできるようになるはずです。これらができない内に洋楽を歌ってしまうと、間違った発音のしかたをしてしまって逆効果になる可能性が高いです。

詳しい発音の勉強法は下の記事で書いているので読んでみてください。

発音の勉強法は発音記号・単語・フレーズ・英文と段階的に進めながらテクニックを学びましょう。英語の発音は「上手く」ないと伝わらない・聞きとれない・英語力が伸びないので、最初に勉強しておきたいところです。

歌詞を発音記号に直して確認する

発音の基礎ができたら練習のための洋楽と歌詞を準備して、歌詞の単語を発音記号に直していきましょう。

発音の基礎を勉強したならスペルを見ただけで大体の発音記号がわかるはずなので、自信がないものだけ英英辞書などで発音記号を確認するといいです。

例えば以下のように発音記号を書く・もしくは頭の中でイメージします。

洋楽の歌詞を発音記号に直す

(歌詞はBruno MarsのJust The Way You Areから借りてます)

発音記号に直すことよって実際に歌うときにはっきりと発音のしかた(口のパーツの使い方や動かし方)がわかるようになります。

ちなみに洋楽で発音の勉強を目的とした場合には歌詞の意味を理解する必要はありません。

なぜなら歌詞によっては普段使わないような単語が出てきたり、表現が特殊で間接的すぎるものがあるので効率が悪いからです。わざわざ知らない単語の意味を調べていったり、歌詞を日本語に訳そうとするようであればかなり時間がかかってしまうし、目的である発音の上達に時間がかかってしまいます。

もちろん気になるという人は調べて意味を理解するのも良いと思いますが、難しくて時間がかかりそうならおすすめはしません。なので歌詞は発音練習のための教材と割り切って意味はムシしてしまってOKです。発音記号さえ確認できれば十分です。

段階的に歌って練習する

歌詞を発音記号に直したら実際に歌って練習をしていきます。正しい発音をしながらいきなり歌に合わせるのはかなり難しいので、以下の勉強法と手順で練習していくことをおすすめします。

  1. まずは曲を再生せずに1つ1つの単語を読む
  2. 単語をつなげて英文として読む
  3. 曲にあわせて歌う

1つずつコツも含めて解説します。

まずは曲を再生せずに1つ1つの単語を読む

まずは曲を再生せずに発音記号にそって単語を正しく発音する練習をしましょう。そうしないと音楽が速すぎてついていけない、もしくは中途半端な間違った口のパーツの使い方をしてしまいます。

この段階では「口のパーツの切り替え」を意識して練習します。例えば「When」という単語は「wen」という発音記号なので

  • 「w」:口をおちょぼ口の形で前に突きだし、口を引いて「e」の形にしながら音をだす
  • 「e」:「ィ」のような口の形で音をだし、同時に舌を「n」の位置(前歯の裏)へと動かす
  • 「n」:舌を前歯の裏につけた状態のまま音をだす

発音の基礎でこれらは出来ているはずなので、すぐにできるようになるはずです。

それぞれの単語をきれいに発音できるようになったら次の段階へ進みましょう。

単語をつなげて英文として読む

それぞれの単語をきれいに発音出来たら、英文として歌詞を読んでいきます。

このときに気をつけたいのが「単語と単語の音のつながり」です。要は単語の最後の音から次の単語の最初の音へと口のパーツの動きと音をスムーズにつなげることを意識して練習していきます。

例えば「When I」は

  • 発音記号にしてつなげると「wenai」となり
  • 「n」で舌をはじくと同時に「a」の口の形をつくって発音する

このようにしてあたかも1つの単語のように発音しましょう。これが英語を英文として読むときに重要なテクニックになります。

それぞれの単語と単語をどのようにしてつなげるか考えながら練習してみてください。

曲にあわせて歌う

歌詞の1つ1つのラインを英文として発音できるようになったら曲に合わせて練習していきましょう。

この段階では「歌手の発音と比べて調整」して練習していきましょう。

実際に歌手がどのようにして発音しているかを聞くと以下のような気付きがあると思います。

  • 単語が途中で区切られることがある(例えば「lost it all」を「losti: tall」のように「i」と「t」が完全に分離されたように歌う)
  • 発音しない音がある(例えば「And nothing」を「ənʌθɪŋ」のようにして「and」を省略する)
  • スラングがある(例えば「ain’t」は「am not」「is not」「are not」の違いをムシしてどんな主語にも使えるスラングです。Bon Joviがしょっちゅう使ってます。)

もちろん曲によっても違いますが、こうした英語ならではの発音のしかたを学ぶことができるので注意深く聞いてみましょう。

原曲を聴いて自分の発音を微調整していけば、よりきれいな発音に近づいていきます。ただ注意点としては

  • 基本的な発音の型はあまり崩さないようにする
  • 歌手のクセや個性的な発音はマネしなくてもいい

ということです。あくまで万人にとって聞きやすいスタンダードな発音を練習したほうが誰とも意思疎通しやすいのでおすすめです。

最初は曲のペースが速いかもしれないので、スロー再生にしたり遅い曲から練習するなどの工夫をして対応していってください。

練習して原曲のペースできれいに発音できるようになるとかなり楽しいし、口の周りの筋肉が鍛えられていくのを感じると思います。あとはいろいろな曲で同様に練習していけば、英会話でも応用できるように口のパーツを瞬時に動かすことができるようになります。

おすすめの洋楽のタイプと条件

最後に練習教材としておすすめできる洋楽の種類と条件について書くので参考にしてください。

曲の好みがあると思いますが、まずは以下のような点に気を付けて洋楽を探してみましょう。

  • バラードやカントリー系のスローな曲
  • 語数が少ない曲
  • 発音にクセが少ない歌手の曲

まずはこういった特徴のある曲から始めるとうまくいきやすいです。

逆にテンポの速い曲だと発音が追いつかなかったり、そのせいで中途半端な音の出し方や間違った発音をしてしまうかもしれません。他にもやたらと歌詞の言葉の数が多い曲(ラップなど)はかなり難しいので、好きだとしても最初はやめておいたほうがいいかもしれません。

参考までに僕が使っていい練習教材になったと感じた洋楽をいくつか紹介します。

おすすめの歌手おすすめの洋楽
Backstreet Boys
  • The One
  • I Want It That Way
  • Larger Than Life
Westlife
  • My Love
  • You Raise Me Up
Bruno Mars
  • Just The Way You Are
  • The Lazy Song
The Calling
  • Wherever You Will Go
Simple Plan
  • Perfect
  • Welcome To My Life
Linking Park
  • Leave Out All The Rest
  • In The End

男性歌手ばかりで申し訳ないですが、もちろん女性の曲でもまったく問題なしです。

いくつか曲と歌詞を↓でピックアップしたので実際に練習してみてください。おさらいになりますが手順は以下の要領となります。

  1. 洋楽を使う前に発音記号と単語の発音を習得する
  2. 歌詞を発音記号に直して確認する
  3. 段階的に歌って練習する
    • まずは曲を再生せずに1つ1つの単語を読む
    • 単語をつなげて英文として読む
    • 曲にあわせて歌う
The One (Backstreet Boys)

歌詞は「backstreet boys The One lyrics」でGoogleで検索すればでてくるはずです。この記事で紹介した手順で発音記号に直してから段階的に練習してみてください。

Bruno Mars (Just The Way You Are)


Simple Plan (Perfect)

教材として使いやすそうな曲はYoutubeのプレイリストに登録するなどしておくとすぐに練習できるのでおすすめです。

洋楽での練習は楽しいので慣れてきたら自分が好きな曲をどんどん使っていきましょう。かなり効率的に練習できるのですぐに効果がでてくるはずです。

まとめ

今回は洋楽を使った英語の勉強法について解説しました。内容をまとめると以下のようになります。

  • 洋楽はとくに発音とスピーキングの上達に効果的で、リスニングやフレーズなどの勉強にも使えるがあまり効率的ではない
  • 洋楽を使った発音の勉強法:
    • 洋楽を使う前に発音記号と単語の発音を習得する
    • 歌詞を発音記号に直して確認する
    • 段階的に歌って練習する
  • まずはスローで言葉数が少なめの洋楽がおすすめ

洋楽を歌うことで英文を発音しやすくなってくるので、慣れてきたらスピーキングをしていきましょう。

歌では簡単にできたことがスピーキングでは難しいと思います。歌詞がでてくるようにフレーズが自然とでて来るほどまだ話しなれていないと思うので、そこはしかたありません。

しかしスピーキングの練習を他の英語の勉強と一緒にしていけば、スピーキングでよく使うフレーズが無意識にでてくるようになります。そうなれば歌うことで鍛えた流れるような発音で流暢なスピーキングができるようになります。

スピーキングの勉強法は下の記事でまとめているのでよければ読んでみてください。

英語のスピーキングの勉強法は自分で英文をつくることときれいに発音する練習をしましょう。そして英会話やプレゼンなどに必要な知識とスキルを身につけていくことでスピーキング力を底上げしていきます。

発音やスピーキングも含めた英語学習の流れを下の記事でロードマップとして紹介しています。興味があれば読んでみてください。

英語学習は長く険しい道のりで、多くの人が成果が出せずに苦悩しています。この記事ではそんな人たちの助けになるように英語学習のロードマップを公開します。オーストラリア・イギリスに計10年住む僕が実践した「海外で暮らし・働くための英語」を手にするための過程と勉強方法です。

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Takto

セルフィー

海外(オーストラリアとイギリス)在住歴計10年ほどの takto です。ブログを通じて英語の勉強をサポートできればと思っています。

経歴:

  • 大学生の時にTOEIC330点から英語学習を開始
  • オーストラリアの語学学校へ留学・そのあとの大学院留学時にIELTS 6.5達成
  • 大学院修了時にIELTS 7.5達成
  • そのまま現地企業にエンジニアとして就職

プロフィールその1:ブログ主の過去と転換点

プロフィールその2:希望とともに行動に移す

プロフィールその3:絶望的な英語力と上達しないフラストレーション、そして道が開ける


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