「e」は英語の発音記号(母音)の1つですが、日本語の「エ」と何がどう違うのか気になる人もいるかと思います。
実際のところ音はかなり似ていて、違うところは主に口の形です。この記事ではそんな「e」の発音のしかたについて解説していきます。
記事の内容
「e」の発音のしかた
発音記号の「e」は以下のステップで発音すればきれいな音をだすことができます。
単語の例 | 音声 |
---|---|
end [end] | |
口の形が日本語の「エ」と違うので音が多少違うと思いますが音そのものについてはそこまで気にしなくとも大丈夫です。
個人的にこの「e ɪ i:」とカタカナの「エ イ」の口の形がこんがらがることがあります(「あれ?「e」と「エ」のどっちで口を横に広げるんだっけ?」みたいな感じです)。たくさん発音して正しい口の形が自然につくれるように練習していきましょう:)
「e」のアルファベット読み
「e」は発音記号ですがご存じのとおりアルファベットでもあります。
しかしアルファベット読みだと「i:」になるので口は横にあまりひろげずに発音します。
詳しくは「ɪ i:」発音の記事を参考にしてください。
スペルによる発音のルール
「make」などの「子音 + 母音 + 子音 + e」のスペルの場合には以下の2つのルールがあります。
例えば「make」の場合には「a」をアルファベットと同じ「eɪ」と読みます。
しかし「have」などの例外もあるので注意しましょう。英英辞典などで発音記号を確認するのが確実です:)
「e」を含む単語で練習
最後に「e」を含む単語を使って発音練習をしていきましょう。口の形に気をつけながら読むことが大切です。
「e」を含む単語 | 発音のコツ |
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end [end] | 「e」で口を横に広げて発音して舌を前歯の裏・歯茎につけて「n」を発音。その状態から舌をはじいて「d」を発音する(「m n ŋ」発音の記事を参照) |
desk [desk] | 「d」で舌を前歯の裏・歯茎ではじいて発音して口を横に広げて「e」へつなげる。口が横に広がったまま歯を閉じて「s」の音をだして「k」で舌を口の奥ではじいて発音する(「k g」発音の記事を参照) |
set [set] | 「s」を口を横に広げて歯を閉じて発音し「e」で口を横に広げたまま少し開けて音をだす。そのまま舌を前歯の裏・歯茎ではじいて「t」(「s sh」発音の記事を参照) |
entry [entrɪ] | 「e」で口を横にひろげて発音して舌を前歯の裏・歯茎につけて「n」。その状態から舌をはじいて「t」、舌を口の奥に引っ込めて舌先を立てて「r」を発音して「ɪ」へつなげる(「t」発音の記事を参照) |
say [seɪ] | 「set」と同じ要領で「se」を発音して最後に「ɪ」で口を横に広げないで少し縦に開けて発音する |
rent [rent] | 「r」は舌を奥に引っ込めて舌先を立てた状態にして発音し、「ent」は「entry」と同じ要領で発音する(「r l」発音の記事を参照) |
mention [menʃən] | 「m」は口を少し強めに閉じてはじき「e」で口を横に広げて発音し舌を前歯の裏・歯茎につけて「n」。「ʃ」で歯を閉じて口をおちょぼ口で前に突き出し「ən」で舌を前歯の裏・歯茎につけて発音(舌はつけっぱなし)(「ə ɜ: ɜ:r」発音の記事を参照) |
「e」以外の音についても発音のしかたを書きましたが、しっかりと口や舌の動きをさせようとすると難しいと思います。
もしまだ発音記号の矯正をしていないのであれば先に矯正しておくことをおすすめします。
詳しい発音の勉強法については下の記事を参考にしてみてください。
英語学習でも最も費用対効果が高い発音ですが、まずは発音記号をできるようにし、シラブル・単語・フレーズ・英文と段階的に練習していきましょう。あとは会話で実践しながら調整していけばOK。かなり即効性があり聞き手も喜んで自分の英語を聞いてくれるようになりますよ^^
まとめ
この記事では「e」の発音のしかたについて解説しました。内容をまとめると以下のようになります。
- 「e」の発音のしかたは以下の2ステップ
- 口を横に広げて少し縦に開ける(歯は閉じない)
- 日本語の「エ」と同じような音で発音する
- アルファベットの「e」の発音は「i:」
- 単語のスペルが「子音 + 母音 + 子音 + e」のときは母音をアルファベット読みする(例外アリ)
口をしっかりと横に広げるのは面倒に感じてしまうと思います。ですが正しい発音のしかたを理解しておけば通じなかった場合にきれいに言い直すことができます。
まずは自然と口を横に広げて発音できるようになるまで練習して英会話などで実戦練習していきましょう:)